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アイオワ決勝:佐藤琢磨が3位表彰台を獲得、ヒンチクリフ優勝。終盤にまさかの展開|インディカー

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アイオワ決勝:佐藤琢磨が3位表彰台を獲得、ヒンチクリフ優勝。終盤にまさかの展開|インディカー

 インディカー第11戦アイオワの決勝は、ジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)が優勝を飾った。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が今季ベストとなる3位表彰台を獲得した。


 スタート直後こそポールシッターのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がリードしていったものの、バランスを崩してチームメイトのジョセフ・ニューガーデンにトップを明け渡してしまった。

アイオワ予選:パワーが通算52回目のポール獲得。佐藤琢磨は10番手

 ここから、ニューガーデンが圧巻の走りを披露。後続をぐんぐん引き離していった。1周0.9マイルもないアイオワ・スピードウェイのラップタイムは18秒ほど。40周をすぎる頃には、ニューガーデンの前に周回遅れが出始めた。イン側のラインに下りて来られないマシンも多い中、ニューガーデンは自由自在。トラフィックを物ともせず、周回遅れのマシンを増やしていった。


 佐藤は、10番手スタートから徐々にポジションアップ。70周を超えピットインが見えてくるタイミングでニューガーデンが背後に迫るが、うまくポジションを上げていきリードラップをキープ。最初のピットストップを終えて6番手とした。

 第1スティントの終盤はタイヤがタレてきたのか、ニューガーデンもペースダウン。それでもピットストップを80周過ぎまで引っ張ると、タイヤをリフレッシュしたことで異次元の走りが復活した。

 ニューガーデンは、序盤トップを走っていたパワーを始め上位陣すら次々とラップダウンしていく。彼はあっという間に佐藤の背後に迫るが、佐藤も必死で逃げながらもポジションを4番手まで上げていった。

 このレース最初のコーションは、140周を過ぎてから。ザック・ビーチ(アンドレッティ・オートスポート)がウォールに接触したためだ。タイミング的には中途半端なタイミングだったものの、上位陣がピットに入ったことでラップバックしたい後続車も一斉にピットインを行った。

 コーション前にはリードラップがわずか5台まで減っていたが、これで10番手のグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)までがリードラップに復帰した。

 レース再開はちょうどレース折り返しとなる150周から。ピットでのアジャストが決まったか、2番手のジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)がニューガーデンのひとり逃げを許さず追走。3番手のスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター)はふたりから離されていき、172周目に佐藤にオーバーテイクされた。

 佐藤は安定したラップで一時は7秒以上に広がったギャップを徐々に縮めていった。ただトラフィックの影響もあり、一進一退。ピゴットにも接近を許す場面もあった。しかしピットインが近づくにつれて佐藤の速さが際立つようになり、一気にその差を詰めていくと、トラフィックで失速したヒンチクリフを217周目にかわし、2番手に浮上した。

 225周目にニューガーデンがピットイン。これでラップリーダーに浮上した佐藤はその2周後にピットへ入ったものの、数台にアンダーカットを許し、5番手に落ちた。

 ピットアウト直後は、またしてもニューガーデン、ヒンチクリフのペースが良い状態。その中でもヒンチクリフのペースが抜群に良く、残り44周を切りニューガーデンを捉えてラップリーダーに立った。

 逆にペースが上がらない佐藤は、直前のスティントとは打って変わって厳しい状態。それでも前のピゴットと徐々に差を詰めていったが、前を走る周回遅れのエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)がバランスを崩し、佐藤が彼のマシンをかすめるような形で接触してしまった。

 コース上にはデブリが落ち、このレース2度目のコーションが出された。このままレースはフィニッシュかと思われたが、最後に燃料が足りなかったのか、レース再開に賭けタイヤ交換してチャンスを狙ったのか、ニューガーデンやウィケンスがまさかのピット。ポジションを落としてしまった。

 結局レースは再開されず、イエローチェッカーでヒンチクリフが優勝。ピゴットに続き、佐藤が今季ベストとなる3位フィニッシュとなった。結果的に、2周遅れでピットに入った佐藤の粘りが活きた形だ。レース中盤までを支配したニューガーデンは4位でフィニッシュしている。

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