360cc時代の軽自動車はパワー競争が熾烈だった
クルマの性能を表したり、比較する基準というのはいろいろあるが、1970年代から1990年代にかけて目安としてよく使われたのが、リッター100馬力だ。あくまでも1リッターあたり100馬力ということなので、1リッターエンジンが100馬力発生しているだけでなく、2リッターエンジンなら200馬力と、排気量が異なっても比較できるのでわかりやすかった。
ターボだらけの今となっては超激レア! 思いっきりNAエンジンを楽しめる輸入車3選
ターボならリッター100馬力は軽く超えるが、問題はNA。燃焼効率、充填効率、フリクション低減など、細かい部分を積み重ねていくしかなく、至難の技といってもいい。それだけに、逆に達成したクルマは別格の存在感だった。
ただ、あるメーカーのエンジン開発者によると「環境や燃費に配慮しなくてならないので、もうリッター100馬力のエンジンは出てこないでしょうね」とのこと。実際、現行車及び最近のモデルを見ると、リッター100馬力どころか大きく届かないクルマばかり。トヨタ86/スバルBRZが2リッターで200馬力を達成しているが、確かに今や稀有な例であるし、最後になるかもしれない。
一方、過去にはリッター100馬力もしくはオーバーを誇ったクルマはけっこうあって、振り返ってみることにしよう。
1)スズキ・フロンテ/ダイハツ・フェローMAX/三菱ミニカ
古くからリッター100馬力戦争はあって、その端緒となったのが、360cc時代の軽たち。360ccということは、36馬力以上出ていればいいわけで、1968年に登場したスズキのフロンテが36馬力を達成。さらに1970年に入ってすぐに登場した三菱のミニカGSSが38馬力で、100馬力をオーバーした。
そして最強がダイハツのフェローMAXで、40馬力だった。ただ、こちらはパワーに優れる2ストロークエンジンを搭載したから実現できたこと。その点、届かないものの、ホンダN360が4サイクルで31馬力というのは驚異的でもある。
2)ホンダ・インテグラ
1989年に登場したインテグラのXSiに搭載されていたのがVTECを装備したB16A型と呼ばれるエンジンで、1.6リッター、いわゆるテンロクと呼ばれるカテゴリーだった。出力は当初160馬力で、のちに170馬力へと向上。4代目や5代目シビックのSiR、CR-X、デルソルなどにも同エンジンは搭載され、NAのホンダの名をさらに高めた。
パワーが体感できる過激なモデルも存在!
3)ホンダ・シビックタイプR
テンロク最強がこちらで、1.6リッターで185馬力を発生した。実際の走りは相当過激に思えるが、それほどでもなく、意外に扱いやすかった。
4)ホンダ・インテグラタイプR
初代は1.8リッターで200馬力、2代目は2リッターで220馬力と、ハイパワーNAに君臨したのがお馴染みインテRだった。VTECが切り替わったときの弾ける感じは痛快で、市販車とは思えないほどの過激な走りが味わえた。
5)トヨタ・レビン/トレノ
インテRを迎え撃つ形になったのがレビトレで、101系が4連スロットルや20バルブ化などで1.6リッターから160馬力を発生。その次の111系では同じ4A-Gで165馬力までパワーアップした。ただ、実際に乗ってみると、それほどパワーが出ている感じはせず、回転フィーリングも眠い感じで、インテRとはかなり差があったのは事実だ。
6)三菱ミラージュ
三菱代表となるのが、1995年登場のミラージュ。ランエボばかりに目がいくが、5代目では1.6リッターで、三菱自慢のMIVECを装備することで175馬力を発揮した。グレードとしてはサイボーグZR(3ドアハッチ)とアスティZR(2ドアクーペ)をラインアップ。さらに廉価版のRXというグレードがあり、それとは別に装備を省いた競技車両ベースのRSも用意されていた。
7)日産パルサー
パルサーといえば、プチGT-Rと呼ばれたGTI-Rがハイプフォーマンスで人気を博したが、これはターボ。その次の5代目に用意されたのが、NEO VVL(可変バルブタイミング・リフト機構)を装備して175馬力を装備して発生したVZ-R。さらにこれにとどまらず、レース参戦ベースをメインとしたN1、そして街乗り向けも加えたN1バージョンIIも発売。それぞれ200台と300台の限定だったが、なんと200馬力を達成していて、テンロク最強を謳った。
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