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全日本スーパーモト観戦記☆荒れた天気のレース後、みんなの笑顔が印象的でした!(梅本まどか)

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全日本スーパーモト観戦記☆荒れた天気のレース後、みんなの笑顔が印象的でした!(梅本まどか)

8月9日(日)にスポーツランドSUGO 西コースで開幕したスーパーモト2020。
夏のこの時期にやっと開幕ということで、凄く楽しみにしていたレースでした。
が、朝起きると雨が降っていました…。

その後、徐々に晴れていくというウエットとドライが混在する難しいコンディションの1日でしたが「今までで1番楽しいスーパーモトだった」と話して下さった、選手の表情と言葉が1番印象に残っています。

話題の新型250cc・4気筒バイクを試乗インプレ!

そう話して下さったのは、ロードレース出身で鈴鹿8耐なども参戦している#1.日浦大治朗選手。

私が去年初めて観に行ったスーパーモトのレースでも、日浦選手の活躍は目立っていて「目が離せない選手だ!」と思い、今回も注目して観ていました。

そんな日浦選手にレース後、お話を聞きに行くと「今日は凄く意気込んでいたし、勝たなきゃいけないレースだったけど、ホント楽しかった! 今までで1番楽しいスーパーモトだった♪」とニヤケが止まらない様子でした。

待ち望んだ開幕戦、そして今回は全日本ロードレースと併催ということもあり、ロードレースの選手や関係者が合間を縫って観に来ていたり、お客さんもいつもより多かったそうなんです。

しかも、朝から雨。
スーパーモトは雨が降るとダート区間が無くなる事が多く、今回はサーキットのみの路面でした!

私もこれは初めて知ったのですが、スポーツランドSUGOの方にお話しを聞くと「スーパーモトでは雨が降るとダート区間の砂がアスファルトに出過ぎてしまって危険なので、サーキットのみで走る事が多いです。これはサーキット側の判断で、朝のブリーフィングで運営の方から選手に今回はダート区間はなし。舗装路面のみで行う。と伝えられているので今日はダートは走らないんですよ」と教えて頂きました。

ダート区間を走らない=ロードレース経験者の方が有利?!

でも、マシンはモトクロスマシンがベースだから関係ないのかな?!と考えながらドキドキワクワクしながら観ていたのですが、やはりロードレースで今も走っている日浦選手は「アスファルト路面しかないからこれは勝つしかない」と意気込んでいたようなんです。

そんな中行われた1ヒート目。
路面コンディションはウェットでした。

日浦選手の参戦している全日本 S1 PROというクラスの前に、[エリアS2&3][エリアS1][全日本S2][全日本OPEN]と4クラスのレースが行なわれたのですが、雨が降っている中でのレースという事もあり、転倒している選手も多くいました。

かなり滑るんだなぁ。と観ていて感じる程だったのですが、観ているとあっという間に時間は経ち全日本 S1 PROの第1ヒートがスタート。

時間になるとそれぞれ選手がパドックから出てコースインしグリッドに着きます。

日浦選手は予選トップでフロントロー。

スタートしてから途中まで1位独走していたのですが、途中転倒してしまい、順位を落としてしまいました。

そこから1位争いは、#2.森田一輝選手と#5.吉田雄一選手のバトル。

吉田選手が前を走っていたのですが、バイクが暴れて立て直しているところをつかれて森田選手が1位に。

そのまま独走しフィニッシュ。
第1ヒートは森田選手の優勝でした。

レースが終わったころに雨も止んだのですが、レース中は少し水溜りもできていたり、スタート直後は雨も強く3台転倒してしまったり、マシンが暴れている場面を何度か目撃し、とても難しそうな印象でした。

午後からは太陽が出てきて、全日本S1PROの第2ヒートの時には路面コンディションはドライに。

選手の皆さんがそれぞれのグリッドに着き、選手紹介が行われるのですが第1ヒートの時より天気が良くなったからか、チームの雰囲気で盛り上がっている所が増えた印象でした。

そんな中、第1ヒートで転倒してしまい順位を落としてしまった日浦選手は15グリッドからでしたがただならぬ雰囲気でいました。

漫画でよくある誰も寄せ付けないような、赤い炎がメラメラしているそんな雰囲気を感じました。

第2ヒートがスタートすると、スタートダッシュで前に出た吉田選手と第1ヒートでバトルしていた森田選手のトップ争いに。

ずっと森田選手を抑えながら走っていた吉田選手ですが、12周目で転倒。
それから森田選手が1位を走っていたのですが、気が付くとそのすぐ後ろには日浦選手が!!!!

スタートしてから着実に追い上げ、最終的には1位争いをするほどに。

凄い集中力!!!もう、13台オーバーテイク!!!!ごぼう抜きです。

結果は、森田選手が1位を守り抜き優勝。
日浦選手は2位表彰台となりました。

この第2ヒートの追い上げが楽しかったのか、表彰式ではずっと笑顔だった日浦選手でしたが、「お客さんの人数もいつもより多くてやる気が出ました! これからもっと増えて欲しい! ホントに嬉しかった」とも話して下さいました。

やはりお客さんの数も選手の皆さんの励みに繋がるんだと、とても感じました。

そして、優勝した森田選手にもお話を聞いてみました。

梅「優勝おめでとうございます! 今日は難しいコンディションで転倒している選手も多い中、安定した走りをしていたように見えたのですがいかがでしたか?」

森田選手「今日はホントに難しかったし、結構辛かったです。予選と公式練習で上手くいっていなくて、膝も痛めてしまって...何度も心が折れそうになっていました。なんとか走りきり勝てて良かった。でもホントにホントに難しいレースでした。」

と、「難しい」というワードを繰り返すほど、とても大変なレースだったんだとお話しを聞いて改めて感じました。

私には安定した走りで、転倒もなく走りきって優勝したかのように見えたのですが、怪我をしながら心が折れそうになりながらも、粘り守り抜くパワーがあったからこそ、逆に力になっていたんだなと感じました。さすが森田選手!!!!

開幕戦はダート区間はないレースでしたが、アスファルト路面でドライもウェットのコンディションも観る事ができ、また前回とは違ったスーパーモトの面白さを感じることが出来ました。

全日本スーパーモトは新型コロナウイルスの影響で全4戦となったのですが、今年の残り3戦もどんな戦いになるのか、またダート区間があると順位が変わってきたり、そこでのバトルもあるのでとても楽しみです!!!

今回は少し取材みたいな事もしてみました!
せっかくなので観戦だけではなくて選手の方にお話しを聞いたり、プチ取材もしてきました。

前回観に行った時に世界各国で活躍されているイギリス出身のルイス・コーニッシュ選手が出場されていて、そのインタビューで現場を盛り上げていた日本語がとても上手なミッキー選手(Ben-Bassat Micky)

「少しお話しを聞いてもいいですか?」と聞くとお忙しい中、優しい表情で答えてくれました。

今回の難しいコンディション。
アスファルト路面のみというレースについて聞いてみると

「雨は雨だし、晴れは晴れだからそのままやるしかないよね! 雨の時にダートが無くなるのはよくある事だし、ここのダートは油だから全部茶色になっちゃうんだよ。あったらホントに怖いからなくて正解だよ」とスーパーモト初心者の私にも優しく教えてくださいました。

ダート区間を少し歩いて見たのですが、確かにぐにゅっとした感触。

コースによって砂も違うと思うのですが、いろんなコースの特徴を知っているプロのライダーは凄いなぁ。とこんな所からも感じました。

次にお話しを聞いたのはTEAM 出光さん。

今回のタイヤ選びなどについてお話しを聞きました。

雨や晴れという天気だからタイヤ選択は難しいですね。僕だったら走りたくないくらい今回は、、、。笑
と笑いながらもタイヤは3種類あり、全てウェット用と教えて下さいました!

ドライの時はツルツルしたタイヤでしたが、ウエットタイヤは縦にも横にも溝が沢山入っていて、1番多かったのはブリヂストンさんの横溝が長いのと切れているので順番に並んでいるものでした!

フロントタイヤはこの3つでしたが、リアタイヤは私が見た中ではみんなおなじ物でした。

どう選んだかなど詳しい事はわかりませんでしたが、こういう溝なんだと知ることができました!

タイヤではないのですが、レース中に半分ホイールの色が違うマシンがあり、観ていて派手で目立ち「え!かっこいい」と思わず声に出てしまいました☆

色のついているホイールも多くはないのでレースで走っていると目に入りやすく、見つけやすかったり、マシンがカッコ良く見えちゃうんですよね!

みなさんはそんな事ないかな?!

私の中のプチあるあるでした。笑

スーパーモトはパドックもそのまま観戦チケットで見られるし、ピットの中が見やすいのでマシンの手入れをしているところやタイヤ交換、マシン自体もかなり近くで観る事が出来ちゃいます!!!

前回も思ったのですが、観客にお子さんも多く老若男女に愛されていて、他の競技に比べて選手と観客の距離が近く、温かい雰囲気があります。

スーパーモトならではの空気感なので、是非観たことないみなさんには味わって頂きたいです♪

新型コロナウイルス対策。
今年の年間スケジュールが新型コロナウイルスの影響で大幅に変更になったのですが、影響があったのはスケジュールだけではありませんでした。

今回のレースでも対策がしっかりととられていて、オフィシャルの方々の素晴らしさを感じました。

まず、グリッドに入る時から「チームから2名でお願いします!」というアナウンス。

本当だったら沢山入り、選手紹介で盛り上がる所ですよね。

そして、表彰式では表彰台に上がる選手はまずスタッフさんのところへ行って手の消毒をし、自分でトロフィーを持ち、表彰台に上がるという流れでした。

消毒したり、誘導するスタッフの方はフェイスシールドにマスクと完全防備でした。

コースのポストマーシャルさんも暑い中、マスクをしながら旗を振ってレース中に合図を出したり、レースとレースの間ではコース内を掃いたりと一生懸命動いて下さっていました。

沢山の方の協力を得てレースが成り立っていることが再確認できました。また開幕戦ということでいつものルーティンがまだできていない状況かもしれない時に、新型コロナウイルス対策で新たなルールが出来たり、参加する側は大変だっただろうなと思いました。

表彰式でも声を出したいけど、喜びを大声に出せないチーム関係者。また、その状況でも盛り上げるアナウンサーさん。

でも、天候も荒れて大変なレースだったと思うのですが、本当にこの時期にでも開幕でき、観る事ができ、選手の頑張って走りきる姿や終わった後の笑顔から沢山のパワーを頂きました!!

観られた事がなにより嬉しかったし、運営の方々にも本当に感謝です。

そして、今回はロードレースと併催という事もありスーパーモトのレースの合間に、ロードレースのマシンが走っている所が少し観られた事が嬉しかったです♪

ちょうど上りになっているところが、スーパーモトのコースからも見えるんです。アクセルを開けていく大きな音も聞こえて、小さくですがロードのマシンも見えました!

今回、全日本スーパーモトを観戦して、最初はグラベル区間がないとバトルが少ないのかなと思ったりしていたのですが、凄くドラマチックな展開や見入ってしまう内容に、前回もでしたが、本当に見どころ満載で面白く、また観に来たいと思いました!

ホント選手一人一人からの熱が伝わりやすくて、目が離せなくなるんですよね!!!

開幕戦を観ることが出来て本当に良かったです♪

[ アルバムはオリジナルサイトでご覧ください ]

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