アルファ・ロメオのF1での軌跡を祝す
text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)創業以来レースと共成長を遂げてきたアルファ・ロメオは、2018年からザウバーをタッグを組みF1グランプリに復帰した。
本年からはチーム名を「アルファ・ロメオ・レーシング」に改め本格的に挑んでいるのはご存じの通り。
1923年以来レースと共に成長し、現在もF1GPに参戦していることを祝して記念限定車「F1トリブート」が登場した。
「F1トリブート」仕様はジュリア・クワドリフォリオとステルヴィオ・クワドリフォリオに設定され、パールホワイトのボディカラーにアルファ・ロメオのエンブレムをデザインした大胆なマーキングが施されるのが特徴だ。
発表会会場には元F1ドライバーの井出有治氏からF1マシンの特徴やアルファ・ロメオ・レーシングのパフォーマンスが語られた。
ザウバーと共同開発したエアロ装備
エクステリアではザウバー・エンジニアリングと共同開発されたフロント・エアロ・スプリッター、大型サイドスカート、大型のリア・スポイラーが目を射る。
このほかカーボン製のフロント・グリル、ディフューザー、ドアミラーは専用品が備わる。
10psパワーアップ 排気システムも変更
F1を名乗るだけに走りに関わる部分にも手が入った。
エンジンは専用のチューニングと官能的なサウンドを奏でるアクラボビッチ製エグゾースト・システムの採用により10psアップの520psを発揮する。
パワーアップに対応してブレーキは軽量かつ高負荷に耐えるカーボン・セラミック・ローターが組み込まれる。
カーボン製シートで軽量化 全体で27kg以上
インテリアに目を移すとカーボン・インサート付きのレザー+アルカンターラのステアリング・ホイールと、軽量なスパルコ製のカーボン・バケットシート、そしてアルファを象徴するロッドのシートベルトがF1ワールドを想起。
なおカーボン・バケットシートとブレーキシステム、エグゾースト・システムにより、車両全体で27kg以上の軽量化を実現したという。
F1トリブート、11月から発売予定
ジュリア・クワドリフォリオF1トリブートは日本には6台が導入される。価格は1459万円(税込)。
ステルヴィオ・クワドリフォリオF1トリブートは4台が導入され価格は1495万円(税込)。
11月から販売予定。
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