フェラーリの真価、F1アメリカGPが試金石に。サインツJr.「今季F1コンストタイトル挑戦の可能性が分かるはず」

　フェラーリのカルロス・サインツJr.曰く、2024年のF1コンストラクターズタイトルを争うことができるかどうかはアメリカGPで分かるはずだという。

　フェラーリはスペインGPで新しいフロアをマシンに投入したものの、その後は高速コーナーでの不安定さが際立つように……アップデートを断念せざるを得なくなり、その後ハンガリーGPとイタリアGPで改良版を投入した。

　サインツJr.は直近3戦でフェラーリが調子に自身を取り戻したと考えているものの、モンツァ、バクー、シンガポールというサーキットの特殊性から、本当に高速域でのバウンシング問題を解決できたかどうかまだ分からないという。

　そしてアメリカGPの舞台となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ（COTA）やメキシコシティGPの舞台エルマノス・ロドリゲス・サーキットといった従来型のサーキットでフェラーリが好調さをキープできれば、レッドブルやマクラーレンを抑えてコンストラクターズタイトル獲得に挑むことができるとも語った。

「モンツァ以来、サーキットを走れば走るほど、マシンに施したアップデートがほぼ全てのポイントで機能し始めたと確信している」とサインツJr.は言う。

「でもいつも言っているように、オースティンに行って普通のコースで試してみるまでは、ザントフールトとかスパみたいな、以前少し苦戦したようなコースでどれだけ改善されたか測ることはできない」

「過去に投入した全てのアップデートが、ここオースティンのような普通のサーキットで正しい方向に働いているかどうか確認するために、今回は僕らにとって重要なテストになると思う」

「コンストラクターズタイトルへの確信は、これからの2～3レースで得られると思う。仮にここから最終戦まで、全てのレースがシンガポール、バクー、モンツァみたいな成績なら、僕らは（タイトルを獲得）できると信じるはずだ」

「オースティン、メキシコ、ブラジルといったより普通のサーキットで自分たちが少し後退して、ザントフールトやスパと同じような状態になれば、当然僕らはそう信じられなくなっていく」

「長い複合コーナーや高速コーナーがある普通のサーキットに戻ってきた。このようなサーキットで自分たちがどのような位置にいるのか、そしてシンガポールでのような戦いができるのか見てみよう」

　またフェラーリのシャルル・ルクレールは、ここまでのレースでは、チームのアップデートの有効性を判断するのが難しかったというサインツJr.の指摘を踏まえつつも、正しい方向に進んでいるとの考えを示した。

　ルクレールは、圧縮されたスプリント週末となるアメリカGPを前に、フェラーリが真の進化を遂げたかどうかを判断するのに十分なデータを得たと語った。

「確かに、非常に重要な週末だ。しかし僕らがアップデートを投入した他のどの週末よりも重要だと言うつもりはない」とルクレールは言う。

「ここ数戦のアップデートは判断が難しかった。今は判断するのに適したサーキットにいる。今のところは正しい方向性だと信じているし、アップデートからポジティブなフィードバックが得られるといいね」

「これまで分かっていなかったような新しいことを発見しないといいな。でも僕としては、正しい方向に進んでいるという自信があるし、今週末には期待通りの結果が出るはずだ」

Comments

[wat********]

アップデートが失敗して 修正して、改善したw
アップデートは 実走するまでは、不確かなもの
それまでは アップデートしたつもりの予定に過ぎず、修正して いい結果が出て
アップデート完了になる、失敗は成功の元 と言う事