かつて高嶺の花だったシートヒーターも今や軽にすら装備されている当たり前のモノに。振り返ればエアコンやナビもそうだが、かつて憧れだった機能たちがフツーのモノになったことは多数。そこで次に当たり前になりそうなものを5つご紹介!!
文:高山正寛/写真:ベストカーWeb編集部
今や当然だけど……シートヒーターに続くのは!? 次に市民権得そうな機能たち5選
■求めるのは今も昔も変わらず!? “快適と安全”
現行の軽自動車で唯一ステアリングを前後調整できる(テレスコピック機構)が備わるのはN-WGNだけ!! 軽でも高級車並の装備が付きつつあるのだ
昔から自動車メーカーは「世界初」とか「日本初」ってのが大好きだった。最近はそこまで強調こそしていないけど、それでも「同クラス初搭載」など装備面のアピールは欠かさない。
その点では基本的な発想は変わらないのかもしれないが、昨今はCASEやMaaSなどに代表される時代背景からもADAS(先進運転支援システム)やその他の快適装備のレベルは昔とは比較できないほど上がっている。
「シートヒーターなんて高級車の装備」とか言われていた時代が懐かしいが、今や軽自動車にも標準装備化されているモデルも多い。
安全装備にヒエラルギーはあってはいけないが、快適装備に言えばもはや「カオス状態」。さて、次は一体何が当たり前の装備になるのだろうか。
■乗る前からエアコンオン!? 炎天下など乗る前から“超”快適に
3代目プリウスはソーラーパネル装着車に限りリモートエアコンを装備。これが2009年の話であるが、今や電動モデルで当たり前の装備になりつつある
CASEにおける“C”は通信を活用した「コネクテッド(Connected)」を意味するが、もはや各メーカーは有償/無償を問わず、通信モジュールを搭載することで外部からスマホなどを使って車両にアクセスできる。
元々社外品などでエンジンスターターは存在したがHV&PHEV車の場合、搭載するバッテリーを活用することであまりエンジンをかけることなく「乗る前エアコン」が可能だ。
実際の所、炎天下に駐車している車両にこれを使うことで乗る際には車内温度をかなり下げることができる。また冬場は車内を暖めておける。
今後、コネクテッド領域はますます増えていき、通信モジュールの標準装備化も加速するはず。その点でもそのひとつの機能である「リモートエアコン」は間違いなく次に来そうな機能と言える。
■ADASの進化と共に……「ドライビングモニタリングシステム」
フォレスターやマツダ3など比較的お手頃価格のモデルにも採用例が増えつつある。現状はアラート程度だが、時代が進めば自動運転機能に不可欠なモノになるハズ
ADAS領域において前後の車間&速度を検知しつつアクセルとブレーキの操作を自動調整するのがACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)だ。
これ自体は現在は軽自動車にも設定がある位なのでそれ程驚くことは無いが、問題はACC作動中に「自動だから余裕でしょ」的に視線を前方から離してしまうケースが多いことだ。
これに対し注意喚起を行うのがDMS(ドライビングモニタリングシステム)という監視システムだ。室内に設置された専用カメラがドライバーの顔や目の動きを検知し、わき見運転やうとうとした時(一定時間以上目を閉じる)など音と表示で注意を促してくれる。
SUBARUのアイサイト搭載車が代表的だが、トヨタや日産にも設定はある(呼称はメーカー事に異なる)。
まだまだ自動運転に関しては乗り越えなければならないハードルは多いが、進化の過程でも必要な機能。
カメラ/センサー/ソフトウエアの連携させることは既存技術をカスタマイズすることで開発期間やコストも比較的抑えることができる。安全運転に寄与する機能として徐々に拡大していくはずだ。
■シートヒーター利用で燃費もアップ!? 快適性だけじゃないメリットも
EVは走行以外で電気を使用するのはエアコン。となると厳しい冬場はシートヒーターが欠かせないのだ~
快適なドライブを楽しむためのひとつにシートの性能があるのは今更言うまでもない。
冒頭に触れた「シートヒーター」は、快適性をアップされる機能であることは間違いないが、同時に冬場においてヒーターを使わないことで実用燃費(電費)を向上させる狙いもある。
顕著な例がBEV車でどのメーカーのエンジニアと話をしても「ヒーターが一番電費に影響するんですよ」という事は頻繁に聞かれる。
ゆえにただシートヒーター付きであるだけではなく。
A:シートヒーターの温度調整の“段数”。つまりよりきめ細かな調整機能。
B:前席だけでなく、後席にもシートヒーター(前述したBEVやSUBARUレヴォーグなどにも設定あり)
C:暖めるだけでなく“冷やす”ことも重要。これこそ高級車に設定されている「ベンチレーションヒート」や「マッサージシート」。
Cに関してはハードルが高いが調整機能や後席用に関してはそれほど時間はかからないはずだ。
■装備拡大中!絶対欲しい「パワーシート」
えー何言っているの?って声も聞こえてきそうだが、筆者のようなオジさんにとってはクルマによっては(特に)シートスライドレバーを「よっこいしょ(笑)」と背中を曲げて動かすのが結構キツかったりする。
またシートの調整機構はスライド/リクライニング/ハイトを基本とする中で国産車の多くは輸入車のように無段階調整構造になっていないが、これがパワーシートになると無段階で調整できる。
当然のことながらより正しいドライビングポジションを設定しやすくなるし、設定したシートポジションをメモリー(記憶)できるものもある。
これまでパワーシートに関しては専用のモーターを複数使うことによるコスト高やそもそも大衆車などにパワーシートなど不要、というメーカー側の思惑があったのも事実だ。
しかし、昨今ではコンパクトかつ低コスト(1個のモーターで全部動かせる)でパワーシートを実現した車種もあり、トヨタのヤリスクロスやアクアの6ウェイパワーシートがそれに該当する。
またMAZDA2のように上位グレードにはメモリー機構付きのパワーシートも設定されている車種もあり、快適性向上のための重要な装備としても注目している。
そしてこれと同時に欲しいのが「テレスコピックステアリング」。軽自動車では「ホンダ N-WGN」位しか見当たらないが、正しいドライビングポジションのためにもこれこそ標準化してほしい装備なのだ。
■駐車が苦手な人の救世主、オートパーキング
ADAS技術にも連携するが、後退時や縦列などの駐車をサポートするのが「オートパーキング」だ。
トヨタであれば「トヨタチームメイト アドバンスドパーク」、日産は「プロパイロットパーキング」、ダイハツは「スマートパーキングアシストシステム」など呼称も様々だ。
さらに実際の機能にも車種によって違いがあり、単純に後退時のステアリング制御から始まり、ブレーキやシフトまで含めたもの。さらにスマホやワイヤレスキーを使い車外からリモートできるものまで様々だ。
ただ、基本はセンサーやカメラ、そしてディスプレイを使い、これにシフト(基本電制が必要)やブレーキなどの制御をECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)に組み込ませることで実現できる。
ACCもそうだがすでに軽自動車の一部でも採用されている点からもそれほど時間はかからないだろう。
■鍵はセンサーやカメラ、そしてプログラミング技術
技術は日進月歩、いやこのIoTの時代、ADAS領域を筆頭に技術革新は我々の予想以上に早いスピードで行われることは間違いない。
そのためにも現在ある技術のさらなるブラッシュアップ、MaaSにおける移動の変革も含め、安全&快適装備の標準化は必要だ。
個人的にはハードウエアの進化も重要だが、それを活かすためのソフトウエア、つまり車載用プログラミング技術やオペレーションシステムが鍵になると思っている。
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みんなのコメント
もう当たり前なの?
軽の全部についてないでしょ?
うち普通車だけどついてない。。。