この記事をまとめると
■BMWがXシリーズ初となるMモデルを発表
とにかく目立つどデカイ縦型グリルは原点回帰! ここに至るまでのBMWのデザインを振り返ってみた
■サーキットも走れる仕様でありながら車内空間がラグジュアリーなのが特徴
■PHEVとなっており、システム出力はBMW史上最高レベルの653馬力を発揮する
Xシリーズでありながらサーキットも走れるSUV!
さまざまな車種を扱うBMWには、1シリーズのようなコンパクトモデルもあれば、7シリーズのようなラグジュアリーセダンもある。走りを楽しみたいユーザーに向けたM3のようなハイパフォーマンスモデルを扱う一方で、Z4のような優雅かつ軽快にクルージングできるオープンモデルも設定されている。
また、Xシリーズと呼ばれるSUVも数多く設定されており、コンパクトで親しみやすいX1から、大型サルーン並みの快適性と威風堂々とした巨大なボディが特徴のX7まで、ライフスタイルに合わせた選択ができるのが自慢だ。
そんなXシリーズに、BMWのモータースポーツ部門を担う「M社」が手掛けたハイパフォーマンスモデルが設定された。それが今回お伝えする「XM」だ。
このモデルは、武骨なイメージが強いSUVという枠を超えたモデルで、オンロード走行性能を高めたスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)という革新的なコンセプトを掲げた1台。「M」の名を背負う以上、サーキットを本格的に走ることができるSUVとして鍛え上げられている。
革新的な駆動システム、独自の車両コンセプト、多くの人の注目を集める個性的なデザインを有しており、新たな市場セグメントを開拓することがこのモデルの狙いとのこと。
なお、BMW M社が開発する高性能マシンであるMモデルには、ふたつのカテゴリーがあるという。ひとつはサーキットでの走行を可能としたMハイ・パフォーマンス・モデル、もうひとつはサーキットで培われた技術を余すことなく取り入れて走行性能を高めたMパフォーマンス・モデル。今回発表のBMW XMは、前者になるとのことで、かなりの気合いが入ってる模様。
最上級かつ最強のモデルのひとつでもあると同社は語る。
ちなみに、2023年3月4日から4月4日まで東京の原宿にて、BMW XMのポップアップ・ストアを限定オープンし、BMW XMを日本初公開することも発表済み。誰もがこのハイパフォーマンスSUVを直に見ることができる。
BMW史上最高レベルの高出力パワーユニットを搭載
XMのエクステリア・デザインは、BMWらしいラグジュアリー・モデルに相応しい圧倒的な存在感、ダイナミズム、迫力のある佇まいで、Xシリーズに相応しい外観になっているのはもちろん、Mモデルらしいスポーティさを強調する要素も数多く落とし込まれている。
フロント・デザインの象徴のひとつであるヘッドライトは、BMWのラグジュアリー・モデルで採用されている上下2分割のツイン・サーキュラー&ダブル・ライトを導入し、お馴染みのキドニー・グリルは、クロームで縁取ることで斬新さと高級感を表現。そして、暗闇で光るシステム「アイコニック・グロー・キドニー・グリル」を取り入れているので、存在感をばっちりアピールできるとのこと。
Mらしい走りを支えるタイヤはなんと前後23インチという超巨大サイズ。大きく堂々とした車体をガッチリ支えることができるとのこと。
リヤは、バンパー内に収められている縦に配置された六角形デザインのMデュアル・エギゾースト・テールパイプが大きな特徴で、Mらしい勇ましい音を奏でると同時に、スポーティかつラグジュアリーなデザイン性にも寄与している。
インテリアには、12.3インチのメーターパネルと、14.9インチのコントロール・ディスプレイを一体化させ、運転席側に湾曲させた最新のカーブド・ディスプレイの採用。ドライバーも同乗者もエンターテイメントを楽しむことができるほか、使い勝手にも優れるシステムを導入。BMW特有のiDriveコントローラーを他モデルと同様に導入しつつも、サイズや配置などを工夫してすっきりとさせることで、運転席まわりの空間を広くしている。
専用のMレザー・ステアリングホイール、赤色のエンジン・スタート/ストップ・ボタンを採用するなど、随所にMモデルであることを強調したアクセサリー類も装備されている。
リヤは、スポーティ&ラグジュアリー、そしてゆったりとくつろげる独自のMラウンジ・コンセプトを採用。立体感のある彫刻的なデザインがルーフ・ライニング表面に施されているほか、美しいイルミネーションもセットされており、上質な車内空間になっている。
シート表皮はスポーツモデルらしくレザーとアルカンターラとなっている。そのほか、独自となる経年使用した風合いを意図的に施したビンテージ・レザーをインストルメントパネルやドアトリムに配しているのもXMのインテリアの特徴だ。
上記のほかにBowers & Wilkinsダイヤモンド・サラウンド・サウンド・システムを標準装備しているほか、アクティブ・シート・ベンチレーション(前席)やマッサージ・シート(前席)、4ゾーン・エアコンディショニングも標準装備。
こういった装備はM3などでは味わえないので、走りと快適性が融合したまさに唯一無二の空間を持ち合わせたスポーツモデルと言えよう。
注目のエンジンは。最高出力489馬力(360kW)/5400rpm、最大トルク650Nm /1600–5000rpmを発揮する4.4リッターV型8気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載。これに加えて、第5世代のBMW eDriveテクノロジーを採用した、電池容量29.5kWhを持つ、197馬力(145kW)を発揮する電気モーターを搭載しており、プラグイン・ハイブリッド・システム車となっているのも特徴。
8速Mステップトロニック・トランスミッションとの組み合わせで、システム・トータルの最高出力653馬力(480kW)、最大トルク800Nmを発揮するというモンスターマシンに仕上がっているのだ。電気自動車を除くと、BMW史上最強のパワー・ユニットを搭載するモデルのひとつであるとのこと。90kmまではEV走行も可能だ。車両重量は3300kgとなる(※文中の各数字は欧州仕様)。
「ちょっと速いSUVでしょ?」なんて言葉がこのクルマの前では通用しないほどスペック面で作り込まれた1台だ。もちろんインテリアの質感もハイクオリティなのは言うまでもない。
そのほかの装備として、電子制御ダンパーとアクティブ・ロール・スタビライザーを備えたアダプティブMサスペンション・プロフェッショナルの採用や、優れた回頭性と俊敏なレーンチェンジを可能とするMモデル初となるインテグラル・アクティブ・ステアリング、Mスポーツ・ブレーキ、優れたトラクション性能を実現するMモデル専用4輪駆動システムM xDrive(エム・エックスドライブ)なども取り入れられている。
サーキット走行を想定し、最高速度を270km/hに高める Mドライバーズ・パッケージも標準装備となるので、特別なセッティングいらずで思う存分サーキットを走ることも可能だ。
先進安全装備や音声で各種操作可能なAmazon Alexaも各BMWのモデルと同様に装備される。価格はボディ・カラーや内装の選択を問わず、ワン・プライスでの販売となり2130万円という設定。
スポーツカー顔負けのハイパフォーマンスなスペックとラグジュアリーな空間を兼ね備えた唯一無二のSUV、欲張りなクルマ好きにぜひオススメしたい1台だ。
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みんなのコメント
最近はアピールの為にサーキットがどーとか謳ってる。
もうオワコンだよ。