中国の大手スマートフォンメーカーのシャオミ(小米科技)は10月29日、高性能EVセダン、『SU7 Ultra』を発表した。同社の自動車事業への本格参入を示す製品となっている。
SU7 Ultraは、3モーターと専用設計されたバッテリーパックを搭載し、最高出力1548psを誇る。0-100km/h加速は1.98秒で、設計上の最高速度は350km/hに達する。これにより、量産4ドアセダンとしては世界最速を自負している。
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このモデルのプロトタイプが、ドイツのニュルブルクリンク北コースで4ドアセダンの最速記録を更新した。6分46秒874という記録は、7年ぶりの更新となり、中国ブランドとして初めて「ニュルブルクリンク世界最速4ドア車」の称号を獲得した。
シャオミはSU7 Ultraの設計において、高性能を最優先している。車体は全長5115mm、全幅1970mm、全高1465mm、ホイールベース3000mmと、より長く低いスタンスを採用。空力性能を高めるため、大型フロントスプリッターやエアダム、アクティブリアディフューザーなどを装備している。
さらに、カーボンファイバーを広範囲に使用することで、軽量化と高剛性化を図っている。内装では、フロントシートのバックパネルやセンターコンソールパネルなどに採用。外装では大型カーボンファイバールーフを採用し、12kgの軽量化を実現している。
これらの空力パーツとカーボンファイバーの採用により、SU7 Ultraは最大285kgのダウンフォースを生み出すことができる。これはスーパーカー並みの数値だ。
シャオミは、SU7 Ultraの量産版を2025年にもニュルブルクリンクでテストする予定だという。スマートドライビングやスマートコックピット、安全性、高級感などの面でも多くのアップグレードが施されており、日常使用からサーキット走行まで幅広いニーズに対応できる、としている。
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