南半球を代表するTCR国内選手権、TCRオーストラリア・シリーズで2022年にシリーズチャンピオンを獲得したトニー・ダルベルト(ウォール・レーシング/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が、早くも2024年の参戦体制を発表。2023年終盤2戦で投入された新型モデルを引き続きドライブし、タイトル奪還を期すことになる。
また、グローバルでTCR規定を統括するWSCグループは、2024年を前にコンペンセイション・ウエイト・システム(補正重量制度)の改訂をアナウンスするとともに、旧世代に属するモデルを別クラスや独立した選手権に指定できるよう、新たに『TCR Gen I』と名付けた10台のリストを公開している。
FL5シビックがポール、カローラGRSが最終トップ4独占もFK8を操る18歳が初王座に/TCR南米最終戦
シリーズ創設当初よりホンダ・オーストラリアの支援を受け、来季も完全なる体制維持で新型シビックRで初のフルシーズンに臨むこととなったダルベルトは、新生TCRワールドツアー併催となったシドニー・モータースポーツパークと“聖地”バサーストの2戦で、世界戦登録組を相手に光るスピードを披露。とくにマウントパノラマでは圧倒的なポールポジションを獲得し、3ヒートすべてで国内選手権クラス優勝を飾る戦績を残した。
「こうして2024年のTCRオーストラリア・シリーズに向けて、ホンダ・オーストラリアからの多大なサポートを継続できることは素晴らしいことだ」と、改めての意気込みを語ったダルベルト。
「僕らは2022年にタイトルを獲得し、他の2シーズンもともにランキング2位を獲得して一年を終えるなど、これまでの道のりでいくつかの素晴らしい結果を達成してきた。2024年もいつものTCRと同様に、非常に競争力のあるシーズンになるだろうし、サンダウンでの開幕戦から調子を上げていけることを楽しみにしている」
そのTCRオーストラリアを含め、世界中のシリーズに適応されるコンペンセイション・ウエイトのシステムも見直されることが決まり、2024年はレース結果により重点を置く方向に改訂される。
現在のシステムは2021年に導入されたが、予選でドライバーが記録した最速ラップが評価対象とされ、最大40kgから0kgまでの変化幅で追加重量が搭載される仕組みとなっていた。
■ウエイトシステム改訂に加え、新機軸『TCR Gen I』のリスト公開
一方の新規定では、レース週末を通じて各ドライバーが獲得したポイントが考慮されることになり、得点トップのドライバーには40kgを積載し、2位と3位はともに30kg、4位と5位のドライバーはそれぞれ20kgと10kgが配分される。また、参加車両が6台以下の場合は、上位4台のみに40、30、20、10のスケールで特別なウエイトが割り当てられる。
「いくつかの分析を経て、プロモーターやメーカーのアドバイスに耳を傾けた結果、変更が必要であるという判断に至った」と規定改訂の経緯を語るのは、おなじみWSC会長のマルチェロ・ロッティ。
「レースウイーク全体の実際の結果に基づいた新システムは、より単純で、あらゆる種類の戦略を立てるのがより難しくなり、理解されやすくなると信じている」
そのロッティは、TCR規定を提唱して育て上げてきた生みの親として、主に国内選手権を対象として第1世代TCRモデルに別のクラスを設けることが可能となる新機軸『TCR Gen I』グループを設定し、候補となる10台のリストを公開した。
「我々としても『TCR Gen I』を作成する必要性を認識していた。これはプロモーターや競技者からも同様に提起された問題だ」と続けたロッティ。
「TCRコンセプトが発表されてから早10年近くが経つが、今でも世界中で数百台の第1世代モデルがさまざまなシリーズで競い合っており、我々は彼らに長く競争力のあるレースライフを保証したいと考えていたんだ」
「この『TCR Gen I』の設立により、プロモーターはこれらのモデルを別枠となる専用のシリーズで走らせるか、総合選手権内の別のクラスで走らせるかという選択肢が与えられる」
そのWSCグループが発行した『TCR Gen I』の“TEN models”は、以下のとおりとなっている。
『TCR Gen I』“TEN models”
アルファロメオ・ジュリエッタRF TCR
アウディRS3 LMS(SEQ/DSG)
クプラTCR (SEQ/DSG)
ホンダ・シビック・タイプR TCR(FK2型)
ラーダ・ベスタTCR
オペル/ホールデン/ヴォクスホール・アストラTCR
プジョー308・レーシングカップ
セアト・レオン・カップレーサー
スバルWRX STi TCR
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR(SEQ/DSG)
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