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セバスチャン・ローブがランチアをドライブ! 電動『デルタEVO-e RX』でWorldRX電撃復帰

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セバスチャン・ローブがランチアをドライブ! 電動『デルタEVO-e RX』でWorldRX電撃復帰

 昨季2022年よりフルEVカテゴリーへと変貌を遂げたWorldRX世界ラリークロス選手権に、“伝説の男”が帰ってくる。WRC世界ラリー選手権で9回のタイトルを獲得した“ナイン・タイムス・チャンピオン”ことセバスチャン・ローブがシリーズ電撃復帰を表明し、最高峰のフル電動クラス『RX1e』にフルタイムで参戦。同郷フランス出身のゲラン・シシェリ率いるスペシャル・ワン・レーシングからエントリーし、話題のモデル『ランチア・デルタEvo-e RX』のステアリングを握る。

 昨シーズンはワンメイクの電動オフロード選手権、エクストリームEでドライバーズチャンピオンを獲得し、その輝かしい経歴に新たな称号を加えたローブだが、2016年から2018年にかけてこのWorldRXにレギュラー参戦し、当時のハンセン・モータースポーツで『プジョー208WRXスーパーカー』を走らせた。

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 そのスタートに対するトップ3フィニッシュの比率は、世界選手権化された歴史の中で3番目に優れており、参戦最終年にはヨハン・クリストファーソンのシリーズ全勝を妨げた唯一のドライバーとして立ちはだかった。

 そこから約5年。ユニークで説得力あるパートナーシップでカムバックを果たすローブは、1980年代後半から1990年代前半にかけてWRCを支配した、もうひとつの“アイコン”とコラボレーション。多くの人に愛されたGr.A時代の『ランチア・デルタ・インテグラーレ16V』のスピリットを伝えるモデルのステアリングを握ることになった。

「ラリーではランチア・デルタの勝利を見て育った世代だから、当然、このクルマには弱いよね(笑)」と、往年の存在感を伝えるデルタに魅了された様子の49歳。

「ゲラン(・シシェリ)が初めてラリークロスのシーズンに取り組むことについて僕に話を持ってきたとき、僕は彼が『狂ってる!』と思ったよ(笑)。でも昨年12月にテストしたところ、すぐにそのダイナミックな特性に魅了された。僕はこのプロジェクトに大きな信頼を置いており、世界中のトラックでそれを証明するのが待ち切れないね」

 ローブとデルタ・インテグラーレ。合計で17回ものWRCタイトルを獲得しているコンビネーションは、新世代車両として500kW(約680PS)/880Nmを発生するツインモーター搭載のRX1eで、どのように華開くだろうか。

■向こう3年間は2台のランチアがWorldRXに参戦することが確定

「もちろん僕はこのチャレンジに非常に意欲的だ。ラリークロスはパワーがあり、レース距離も短いため、言われているとおり電動化にとって理想的な分野だと思うよ」と続けたローブ。

「これらのRX1e車両はドライブするのがエキサイティングだし、WorldRXはその進化を促進するのに最適なプラットフォームだ。昨季のトラック上でのショーもアメイジングだったし、素晴らしい戦いと以前よりもさらに壮観なアクションがある。今ではまったく新しい世代のファンを引き付ける機会が生まれているように見えるね」

 プロジェクトの背後にあるGCKモータースポーツから生まれたスペシャル・ワン・レーシングだが、このGCKの創設者で4度のフリースタイル・スキー世界チャンピオンであるシシェリは、昨季ドイツのニュルブルクリンクで開催されたシリーズ最終戦で投入したこのモデルが、新たに2台体制に拡充されたことを喜んだ。

「自分のブランドから2台のクルマをWorldRXに揃える、そのうちの1台が世界的なスポーツ界のレジェンドに託されるなんて、まさに夢の実現だ!」と、すでにWorldRXに40戦以上の参戦経験を持つシシェリ。

「これでスペシャル・ワン・レーシングが一流のチームになるシーンが設定された。今季から『レトロフィット』のクルマが、世界選手権イベントで優勝するという歴史を作る機会が得られたんだ。さぁ、早速始めようか!」

 モビリティ業界の新しいプレーヤーとなるスペシャル・ワンの目的は、こうしたクラシック・スポーツモデルをベースに、環境に優しいレトロフィットのEVキットを製造、販売することにある。すでにGCKパフォーマンスによって設計・製造された公道走行用の『デルタEvo-e』は0-100km/h加速でF1級の性能を有している。

 そのスペシャル・ワン・レーシングは、このタイミングに併せてWorldRXで少なくとも3シーズンは『ランチア・デルタEvo-e RX』の2台体制で参戦することを確約した。

 WorldRXの2023年シーズンは6月3~4日にポルトガルのモンタリグレで開幕し、ヨーロッパ圏内の著名トラックを歴訪したのち、秋に南アフリカ共和国のケープタウンに再上陸。そして11月11~12日には世界的観光地、香港を代表するヴィクトリアハーバーのお隣、セントラルハーバー特設コースでタイトル決定戦を実施する。

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みんなのコメント

1件
  • ローブの何が凄いって
    復帰して即優勝しちゃうところ
    シューマッハですら出来なかったのに
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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