WRCラリージャパンのエントリーリストが公開。全44台が集結。トヨタは勝田貴元、オジェ、エバンスのトリオ

　11月21日（木）から11月24日（日）にかけて愛知県・岐阜県で開催される世界ラリー選手権（WRC）最終戦ラリージャパンのエントリーリストが公開された。昨年の35台から9台増えての計44台が世界中から集結することとなった。

　WRCのトップカテゴリーであるRally1には、トヨタから3台が参戦。昨年の勝者であるエルフィン・エバンス／スコット・マーティン組、セバスチャン・オジエ／ヴァンサン・ランデ組、勝田貴元／アーロン・ジョンストン組がマニュファクチャラー登録されており、今季パートタイム参戦を行なうカッレ・ロバンペラはラリージャパンに出場しない。

　今回がドライバーとしてもチームとしても母国戦となる勝田は、「多くのファンが、日本人ドライバーが勝つところを見たいと思うので、それを達成できるように全力で挑みたいです」と意気込んだ。

　ヒョンデも3台体制でラリージャパンを迎え、ドライバーズタイトルに王手をかけるティエリー・ヌービル／マーティン・ヴィーデガ組、オット・タナク／マルティン・ヤルヴェオヤ組、アンドレアス・ミケルセン／トシュテン・エリクソン組がエントリーする。

　また、M-スポーツ・フォードはアドリアン・フルモー／アレクサンドル・コリア組、グレゴワール・ミュンスター／ルイ・ルーカ組の2台でラリージャパンを戦う。

　WRC2クラスには、逆転チャンピオンを狙うサミ・パヤリ／エンニ・マルコネン組やニコライ・グリアジン／コンスタンティン・アレクサンドロ組などを含む計18台がエントリー。トヨタ育成の小暮ひかると山本雄紀もGRヤリスRally2で母国戦に挑む。

　その他にもWRC2には、全日本ラリー選手権から今季JN1王者である新井大輝／松尾俊亮組がシュコダ・ファビアで、ヘイキ・コバライネン／北川紗衣組、勝田範彦／木村裕介組、奴田原文雄／東駿吾組らがGRヤリスRally2、福永修／斎田美早子組がシュコダ・ファビアRally2 Evo、今井聡／ジェイソン・ファーマー組がシトロエンC3で参戦予定だ。

　ナショナル部門には、SUBARU TEAM ARAIから新井敏弘／井上草汰組がスバルWRX S4でエントリー。FIT EASY RACINGから1994年のWRC王者であるディディエ・オリオールがデニス・ジロウデと共にGRヤリスで参戦する。

　なおWRCプロモーターによる女性ドライバー育成プロジェクトのファイナリストにしてトヨタから世界耐久選手権（WEC）を戦う平川亮の妹、平川真子もヤリスでラリージャパンに参戦する。