独BMWは5月17日、開発が最終段階に入った新型「2シリーズクーペ」を予告する画像を公開した。
今夏のデビューが予定される新型2シリーズクーペの最大の特徴は、プレミアムコンパクトセグメントでは希少なFRレイアウト。同じ2シリーズを名乗るものの、FFベースの「アクティブツアラー」や「グランクーペ」とは成り立ちを異にするのだ。理想的なパワートレーンの配置を採用したことで、前後重量バランスも50:50をほぼ実現。ピュアに走りを楽しみたいユーザーに向け、往年の「2002」まで遡るBMW2ドアクーペの歴史を現代に甦らせる。
BMW 2シリーズクーペ 次期型のグリルは薄くてワイドに!? 目玉は259馬力の2L直4ターボ
パワートレーンには直4に加え、伝統のストレート6もラインナップ。トップグレードの「M240i xDrive」が搭載する6気筒ユニットは、BMWが誇るツインパワーターボテクノロジーにより最高出力374hpをマークし、後輪をより多く駆動する「xDrive」AWDシステムを介して、路面コンディションを問わず最高のドライビングプレジャーをもたらすという。
フルモデルチェンジを機にボディ剛性も引き上げられ、車両後部に配されたダイナミック・ドライビング・ストラット等の効果により、搭載エンジンに関わらず、ねじり剛性は先代より約12%向上。足回りに関しては、ストローク量によって減衰力を変化させることで、ライドコンフォートとコーナリング時の安定性を両立したダンパーを全車標準装備する。さらに、オプションの「アダプティブ Mシャシー」を選択すれば、電子制御ダンパーへのアップグレードも可能だ。
現在ニュルブルクリンクやミュンヘン近郊の公道で最終調整中のプロトタイプは、厳重な擬装が施されているためデザインの詳細を窺い知ることはできないが、BMWによれば、そのエクステリアは煩雑なディテールを排したクリーンな造形になるという。加えて、モデル特有のリップスポイラーやリアアクスルカバーといったパーツによりフロントリフトを50%も削減するなど、空力性能も大幅に向上しているとのことだ。
コンパクトなボディにFR、直6というファン垂涎のエッセンスを盛り込んだ新型2シリーズクーペ。今夏の登場が今から楽しみだ。
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