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ニキータ・マゼピンを“ペイドライバー”と揶揄する論調にハース代表が反論「ニキ・ラウダもかつては資金を持ち込んだ」

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ニキータ・マゼピンを“ペイドライバー”と揶揄する論調にハース代表が反論「ニキ・ラウダもかつては資金を持ち込んだ」

 12月1日、ハースF1チームは2021年のレギュラードライバーにニキータ・マゼピンを起用することを発表。商業面での取り決めなどは明らかにされていないが、実業家であるマゼピンの父が経営する企業『ウラルカリ』のロゴがマシンに掲示されることになると予想されている。

 億万長者の息子がF1シートを手に入れたことについては、ソーシャルメディアを中心にファンから懐疑的な声が上がっている。しかしハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーはこれに反論。才能あるドライバーが財政的な支援の恩恵を受けることは珍しいことではないと主張し、さらにマゼピンが今季のFIA F2でランキング3番手につけるなど才能を証明していることを引き合いに出した。

■ハースF1加入のマゼピン、契約は“複数年”「F2で見せた力を今後も示し続けたい」

「資金援助のおかげでF1に来るドライバーはたくさんいる」とシュタイナーは言う。

「昔からスポンサーを持ち込んだ優秀なドライバーは多い」

「そのひとりがチェコ(セルジオ・ペレス)だ。チェコはF1に来た時『彼はペイドライバーだ』と言われていたが、今のチェコを見て欲しい。彼は表彰台にも登っているし、良い仕事をしている」

「ジョージ・ラッセルは最高のドライバーのひとりだが、メルセデスの援助がなければここにはいられなかっただろうね」

「他にもたくさんいる。ランス・ストロールだって表彰台に登っている。F2で好成績を残していて、良いスポンサーを持っていれば、それが完璧な選択肢だ」

 シュタイナーはまた、3度のF1ワールドチャンピオンであるニキ・ラウダを引き合いに出した。ラウダはジャガー・レーシングのCEO(チーム代表)として、シュタイナーは取締役として共に働いた経験を持っている。映画『Rush(邦題:ラッシュ/プライドと友情)』でも描かれているように、ラウダも資金持ち込みによってF1デビューを叶え、マーチ、BRMと渡り歩いた後にフェラーリのシートを射止めたのだ。

「ニキとずっと昔に話したことがあるが、その時彼はこう言っていた。『私は銀行がスポンサーになってくれたおかげでF1に来れた。つまりF1ドライブを買い取ることができたんだ』とね」

 そうシュタイナーは語った。

「その時はBRMだったと思う。そしてその後3度のワールドチャンピオンになった」

 F2で2年目のシーズンを送っているマゼピンは今季、フィーチャーレースで2度優勝するなど速さを見せており、最終ラウンドを前にランキング3番手につけている。シュタイナーは、マゼピンがF2で見せたパフォーマンスによってF1ドライブの資格を得たと強調した。

「これをポジティブに捉えるのかネガティブに捉えるのかはあなたたち次第だ。どのように捉えるかが重要なんだ」

「優秀かつ資金面での後ろ盾がある人がいれば、同じくらい優秀で資金面での後ろ盾がない人よりもチャンスがあるのは間違いない。なぜ後ろ盾のない人を選ぶんだ?」

「ニキータはF2で3番手につけているが、彼が良い走りをしている限り疑いの余地はない。他に何が必要だと言うんだ?」

「私はシーズンを通して、彼が何をしているのかを追いかけて来た。確かに序盤は苦労していたが、それがなければ彼はチャンピオン争いをしていただろう。それ以上のことは分からない。つまり結果が全てなんだ」

 ストロール、ニコラス・ラティフィと、既に裕福な育ちのドライバーがF1にはいるが、そういった存在がさらにまたひとり増えることについて、シュタイナーはこう語った。

「至極単純なことだ。あなたはふたりの名前を挙げたが、グリッドには20人いる」

「その中で彼らはどうだ? 彼らはプロフェッショナルなレーシングドライバーとして活躍していて、どちらもシングルシーターのキャリアにおいて素晴らしい結果を残している」

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