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新型ベントレー コンチネンタルGTに採用された、美しいダイヤモンド・イン・ダイヤモンド

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新型ベントレー コンチネンタルGTに採用された、美しいダイヤモンド・イン・ダイヤモンド

ひとつのダイヤモンド型に712ものステッチ

ベントレー コンチネンタルGT/コンチネンタルGT コンバーチブルに採用されている「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド」キルティングパターンは、マリナー・ドライビング・スペシフィケイションにラインナップされている。この凝ったインテリアは、ひとつのダイヤモンド型に712ものステッチが必要とされ、コンチネンタルGT/コンチネンタルGT コンバーチブルを購入した4分の3のカスタマーがチョイスしているという。

新型ベントレー コンチネンタルGTに採用された、美しいダイヤモンド・イン・ダイヤモンド

ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド・キルティングは各シート、ドアケーシング、リヤクォーターなど、インテリアのすべての箇所で使用される。手触りが柔らかく、クルマの外から見ても中から見ても、美しく華麗な印象を見る者に与える。複雑なステッチと刺繍を組み合わせたユニークなキルティングパターンは、エレガントなダイヤモンド型(ひし形)が特徴となり、非常に高度なデザイン過程と製造プロセスを経てカスタマーに提供されている。

コンチネンタルGT/コンチネンタルGT コンバーチブル用に開発

ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド・キルティングは、コンチネンタルGT/コンチネンタルGT コンバーチブル用に開発された。マリナー・ドライビング・スペシフィケイションにラインナップされている他のオプション(22インチ軽量鍛造アロイホイール、ベントレー・エンブレム刺繍、ジュエリー仕上げの給油フィラー、スポーツペダルなど)と同様に、車両をよりスポーティに見せる効果を持つ。

開発された新たなキルティング技術は、2019年に発売された新型フライング スパーでも展開。 フライング スパーに採用されたキルティングパターンは、一見ランダムに見えながらも正確な配列で並ぶダイヤモンド・パターンが特徴。このシートもダイヤモンド・イン・ダイヤモンドと同じ工作機械を使って、製造されている。

ライバルが絶対に真似できないシートパターンを

コンチネンタルGT/コンチネンタルGT コンバーチブルに向けてキルティングパターンを開発する際、ベントレーのデザイナーは簡単には真似のできないことを目標に掲げていた。審美心に優れたベントレーのカスタマーは、常に他人とは違うユニークなものを求めている。職人によるハンドメイド、そして絶対に真似のできないコンセプトこそが彼らを満足させるのである。

この結果、ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド・キルティングは大量生産できず、製造には専門的なスキルと特注の工作機械が必要になった。

デザインのコンセプトは、大きなダイヤモンド型メイングリッド内に、浮き上がって見えるもうひとつのダイヤモンド型を特徴としている。シンプルで伝統的なキルティングデザインとは異なり、このパターンを完成させるには通常のミシンでは不可能となっている。

最初のプロトタイプを製作した段階では、開発チームはシンプルなミシンを使用しそれぞれのダイヤモンドを人の手で個別に縫い合わせていこうと考えていた。しかし、これでは途方もない作業時間を要してしまう。カスタマーからのオーダーに定期的に応えるのは実質的に不可能と判明したのだ。

このために特殊な刺繍用マシンが採用され、新たな価値を生む複雑なパターンが実現することになった。

立体的な輝きを放つダイヤモンド・パターン

これまで使用されてきたクラシックなランニングステッチよりも、ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド・キルティングは立体的な光沢を持っている。使用されている糸の品質により、3次元性を備えているのだ。また、近年のデザインリバイバルにより登場したベントレーの象徴的なダイヤモンド・ローレットを連想させるものでもある。

ベントレーでインテリアデザイナーを担当するルイーズ・マッカラムは、既存のダイヤモンド・パターンに何か“ひねり”を加えられないかと、考えたという。

「このパターンの開発は、最初から最後までシームレスで進みました。開発の過程も楽しく、様々なアイディアがこの企画を推し進めていったのです」

新型刺繍用マシンの導入で広がるデザインの自由度

ベントレーは内部にデジタルシステムを備えた新しい専用の刺繍用マシンの導入を決める。これはクルーの生産拠点における大規模な投資となった。この新しい刺繍用マシンは、ダイヤモンドの形状や大きさを自由に設定することも可能だ。つまり、レザーステッチのデザインに無限の可能性が生まれたことになった。

「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンドのコンセプトは、ベントレーの本質であるシンプルさを備えています。新しい機械を使うことで、様々なカラーオプションにも対応できますし、ダイヤモンドのサイズを変更することも可能です。つまり今後デザインを刷新し、革新し続けることができます。何か新しいイノベーションを生み出す可能性を秘めているのです」と、マッカラムは付け加えた。

2019年7月、ベントレーは「EXP 100 GT」を発表。このベントレー・ブランドの将来を予見させるコンセプトモデルにも、ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド・キルティングからインスパイアされたランダムな刺繍パターンが採用されている。

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