最新プロトタイプを発見
text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
【画像】ニッチな市場を引き開く「2」の系譜【M2プロトタイプを関連モデルと写真で比較】 全104枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
BMWは、パフォーマンス重視のMモデルのラインナップに、後輪駆動のM2クーペを加える予定だ。開発は順調に進んでいるようで、公道でのテスト走行が開始されている。そのプロトタイプをカメラが捉えた。
第2世代のM2クーペは、社内コードネームを「G87」とし、2022年に欧州で発売される予定だ。新型M3およびM4に搭載されている6気筒ガソリンエンジンのデチューン版が採用される。
今回発見されたプロトタイプには厳重なカモフラージュが施されているが、フロントグリルは話題となったM3やM4よりも、Z4やM8に近いデザインが採用されているように見える。
オーバーフェンダー、パフォーマンスホイール、クワッドエグゾーストのほか、大型エアインテークやエアロパーツが外観上の特徴となるだろう。
現行のM2に搭載されているS55に代わり、S58と名付けられた3.0Lのツインターボエンジンは、7200rpmまでの高回転域で鋭い加速を実現する。
現時点では公式発表されていないが、関係者の間では、メルセデスAMG A 45 Sに搭載されているターボチャージャー付き2.0L 4気筒エンジンの422psを上回るため、標準仕様で最低425ps(現行のM2コンペティションより16psアップ)を発揮すると言われている。
若干の大型化と重量増を打ち消し、パフォーマンスは先代モデルと同等かそれ以上のものになるはずだ。現在のM2と同様のファイナルドライブレシオを採用した場合、0-100km/h加速は4秒台前半、最高速度は280km/h近くになるだろう。
ハイブリッドも採用か
新型M2のベースとなっているのは、第2世代の新型2シリーズ・クーペであり、第3世代のZ4やトヨタのGRスープラが兄弟車に当たる。
7月はじめに公開された新型2シリーズ・クーペには、4ドアのグランクーペとは異なり、クラスター・アーキテクチャー(CLAR)プラットフォームの最新版が採用されている。これにより、次期M2も縦置きエンジンのFR車となるだろう。
CLARプラットフォームの採用により、スロットルオフ・エンジン・アイドリング、回生ブレーキなどを備える48Vの電気アーキテクチャーを搭載できるようになる。環境性能を向上させ、M2の将来性をある程度確保できるはずだ。
発売当初は電動ブースト機能を搭載しない予定だが、社内ではすでにS58用の同システムの開発が進められており、数年以内に追加される可能性がある。
AUTOCARの情報筋によると、BMWの車両平均CO2排出量削減のため、将来的にはすべてのMモデルにマイルド・ハイブリッド・システムが搭載されるという。
個性を強めるFRレイアウト
次期M2には、現行モデルと同様に、6速MTと電子制御式アクティブMディファレンシャルが搭載される予定だ。また、現在のDCTに代わる8速トルクコンバータATも用意される。
「オートマチック・オプションを求める市場もありますが、圧倒的に多くのお客様がマニュアル・トランスミッションを必要不可欠な機能と考え続けています」と、BMW Mの関係者はAUTOCARに語っている。
標準の2シリーズとは異なり、前後のサスペンション・ストラット・タワー・マウント・ビーム、ダイナミック・エンジンマウント、ワイドトレッドなど、剛性の向上が図られている。
最近のMモデルでは完全可変式の4輪駆動を採用しているが、情報によると、次期M2では後輪駆動のみを採用し、BMWの伝統に則った純粋なサーキット走行用モデルとして発売する計画であるという。
ある関係者は、次のように語っている。
「これは、M2が同市場セグメントでユニークな存在であることを示す要素の1つです。また、お客様がBMW Mに期待しているのは、純粋で混じり気のないドライビング・エクスペリエンスです」
後輪駆動にこだわることで、アウディRS3やメルセデスAMG A 45 Sなどの4輪駆動車とは異なる独自のセールスポイントを持つことになる。また、ポルシェ718ケイマンはM2のライバルとされているが、エンジンはフロントではなく中央に搭載されている点で異なる。
コンパクトなMモデルの拡大
次期M2は、ドイツ・ライプチヒにあるBMWの工場で、2シリーズ・クーペやZ4とともに組み立てられる。北米を含む一部の地域では、メキシコのサン・ルイス・ポトシ工場で最新の3シリーズと一緒に生産される予定だ。
また、最終的には4ドアのモデル「M2グランクーペ」が加わることになると考えられている。メルセデスAMG CLA 45やアウディRS3セダンに対抗するモデルで、M235iグランクーペの4気筒エンジンを高度にチューニングして約400psを発生させると思われる。
なお、この4気筒エンジンは、M135iの上に位置する1シリーズのMモデルにも搭載される見込みだ。どのような車名になるかは明らかではないが、「M1」という名は1978年に一度使用されて以来、聖地的な名称となっており、「1M」は2011年に限定販売された1シリーズMクーペの愛称として親しまれている。
来る1シリーズおよび2シリーズのMモデルをはじめ、BMWは今後、4気筒と6気筒のジュニア・パフォーマンスカーのラインナップを拡大していく。
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