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37435(1885年)
カール・ベンツは1885年、一般に世界初とされる自動車を完成させる。翌年1月には「ガスエンジンを動力とする乗り物」として特許を出願。まもなく与えられたドイツの特許番号が37435である。ふたり乗りの三輪車体に、1psに満たない4ストローク単気筒を積んだそれは、パテント・モトールヴァーゲンと呼ばれる。
24(1895年)
記録に残る最初の自動車レースが開催されたのは、1895年6月だった。フランスで開催されたそれは、パリ-ボルドー間を往復するというもの。現在なら12時間未満で済むだろう1210kmほどの距離を、およそ49時間で走り、勝利を収めたエミール・ルヴァッソールが乗ったのは、彼が手掛けたパナール・エ・ルヴァッソールで、搭載したエンジンはダイムラー設計の2気筒。平均速度はおよそ24km/hだった。
825(1909年)
フォードの名を一躍高めたモデルTの基本価格は、1909年当時において825ドルという設定。2017年の貨幣価値にすれば、2万1381ドルに相当する。量産効果により、この価格はたびたび下げられ、1925年には260ドル(現在の3636ドル相当)となった。
5000(1913年)
シカゴ界隈の食肉パック詰め工場に着想を得て、ヘンリー・フォードは1913年に、自動車史上初の本格量産ライン設置を成し遂げた。「ボルトを差し込んだ人間がナットもはめることはなく、ナットをはめた人間がそれを締めることもない」と、彼は自身のアイデアを簡潔に説明している。5000点のパーツで構成されるモデルTは、この流れ作業を導入したことで、1台ずつ組み立てる場合に比べ完成までの所要時間を1/8に短縮。生産台数は飛躍的に増加し、逆に価格は低くすることが可能になった。
2209(1923年)
フランス西部自動車クラブ(ACO)は、最初のル・マン24時間を1923年に開催。24時間連続で走るというのは、現在でもいうほど簡単ではないが、1920年代には前代未聞の挑戦だった。優勝したシュナール・ワルケル・スポーツは、2209.536kmを走破し、平均速度は約92km/hということになる。当時はレース中に故障した際にドライバーが修理できるよう、ツールボックスを常備していた。
45(1936年)
世界初の量産ディーゼルトラックが登場すると、メルセデス・ベンツはその技術を乗用車にも応用するよう、エンジニアたちに命じた。彼らが開発した2.6ℓ4気筒エンジンは、3000rpmで45psを発生。こうして1936年のベルリン・ショーで、ディーゼルエンジンを積む世界初の乗用車となる、260Dがデビューを飾ったのだ。
12(1944年)
第二次大戦により、欧州でもガソリン不足が蔓延。やむを得ず燃料を節約するドライバーがいた半面、代替燃料を模索するひとびとも現れた。1944年1月、フランスでは乗用車の12%とトラックの58%を、木炭自動車とするよう規定された。平均的なトラックでは、100kgの木炭で約100kmというのが、平均的なトラックの航続距離だった。
とはいえ、木炭自動車は絶望的に非力であるなど、問題点が数多くあった。そのため、ガソリン供給が安定すると、急速にその姿を消した。
1万2000(1955年)
1955年のパリ・サロンで、シトロエンはDSを発表し、世間を大いに驚かせた。その未来的なデザインは、それまで路上で出会うことの決してなかったルックスで、しかも「まさに宙に浮いたような」と評されたハイドロリック・サスペンションを搭載した最初のモデルである。シトロエンには、たった45分で755台ほどのオーダーが舞い込み、ショー初日の受注は1万2000台、期間中の通算では8万台以上にのぼったという。
14億(1962年)
1960年代、アメリカの自動車産業は絶頂期にあった。1962年、GMの売上高は税引き後でも14億ドルと、民間企業としては当時の最高額を記録。1ドル=360円の時代なので、換算すれば5040億円相当だが、50年以上前としては、現在なら数兆円規模のインパクトがある数字だ。しかも翌年には、これをさらに470億円以上も凌ぎ、1964年になると、アイルランドの国民所得額を上回っている。この頃のGMは、ひとびとが欲する斬新な商品を取りそろえ、主要なライバルたち以上に資金を投入できる状況にもあった。今でいえばアップルあたりを思わせる、イケイケな企業だったわけだ。
30(1964年)
ディスプレイで埋め尽くされたダッシュボードが増えてきているが、1964年にフォードが発表したオーロラ・コンセプトでは、今日のGPSを予感させるデバイスが提案されていた。ポジションインジケーターと銘打たれたそれは、紙の地図の上に置かれた十字のゲージが、自動的に自車位置を示すというもの。もちろん、道案内はしてくれない。道に迷わないためには効果を発揮するかもしれない、という程度のものだ。
当然ながら、ポジションインジケーターがそのまま実用化されることはなかった。GPSシステムが一般に利用されるようになったのは、これからおよそ30年後のことだ。
6.5(1972年)
自動車の安全技術の歴史において、常に最前線を走り続けてきたボルボは、1972年にリヤビューカメラを実験車のVESCでテストしている。現在のものに比べれば原始的な技術ではあるそれは、三菱電機製だった。『6.5』が何を示すのかは、次のページで。
6.5(1972年)
左右のテールライトに挟まれた場所に6.5mmのコズミカ製レンズが埋め込まれ、そこで捉えた映像はダッシュボードのディスプレイに映し出される。機能的な問題はなかったものの、コストとスタイリングの理由から、ボルボは実用化を見送った。今やリヤビューカメラは一般的になり、アメリカでは近く義務化される。現在のそれは、VESCの頃よりずっとコンパクトで、スタイリングを損なわない。
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