現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > トヨタの本気! 新型レクサスから日本向け軽自動車までズラリと登場した15台の電気自動車の全容とは?

ここから本文です

トヨタの本気! 新型レクサスから日本向け軽自動車までズラリと登場した15台の電気自動車の全容とは?

掲載 更新 108
トヨタの本気! 新型レクサスから日本向け軽自動車までズラリと登場した15台の電気自動車の全容とは?

グローバルで350万台! 15台のコンセプトカーもお披露目

トヨタが「バッテリーEV戦略に関する説明会」で、2030年までに30車種のBEV(電気自動車)を展開、グローバルで350万台のBEVを販売すること、それも乗用車・商用車の各セグメントにおいてフルラインでBEVをそろえることを発表したことが話題です。

レクサスが世界初公開前の新型SUV「RZ」をチラ見せ! 「もっと見たい!」じらし演出でイケ顔見えた?

同時に、スバルと共同開発した発売間近の電動SUV「bZ4X」を含めると、16台にも及ぶBEVを一挙公開! 本気でフルラインBEVメーカーになることをアピールしたのです。

2030年までに30車種のBEVを出すと宣言するだけならば、ある意味で“口だけ”ですから他のメーカーでも耳にする内容といえますが、プロトタイプやコンセプトレベルとはいえ、一気に16台のBEVを並べてきたのはさすがトヨタといえます。

全力EV派も、全力エンジン派も肩透かしを食らう?

この発表は多くのメディアで驚きを持って受け止められています。例えば、つい先日まで「トヨタはハイブリッドカーに注力しすぎだ。ICE(内燃機関)と心中する気なのでは?」と批判をしていた人が、手のひらを返すように「ハイブリッドのテクノロジーはBEVに直結するから想定内」などと言い始めている始末です。

また反対に、「俺たちの大好きなエンジン車をトヨタが守ってくれている」と信じていたファンにも、このニュースは意外だったようです。もっとも、トヨタの年間販売規模は1000万台レベルで、2030年に350万台のBEVを売るとしても、残りの650万台はハイブリッド車かICE車になるわけで、エンジン車を作らないと言っているわけではないのですが。

欧州向けモデルがすべてBEVになるのは間違いない

トヨタがBEVに(も)本腰を入れるのは、少なくとも欧州では排ガスを出さないゼロエミッションビークル(ZEV=BEVや燃料電池車を指す)でなければビジネスが続けられないからでしょう。実際、トヨタヨーロッパは2035年までに西ヨーロッパ圏で販売する新車をCO2ゼロにすると宣言。トヨタが欧州で販売している新車は100万台レベルですが、今後、欧州向けはすべてBEVになるという方針で間違いなさそうです。

さらに、レクサスは欧州・北米・中国という世界の三大市場で100%BEVのブランドになると宣言。今回お披露目された15台のBEVの中にも、発売が間近に迫ったレクサス「RZ」(※写真1枚目)を筆頭に、ロングノーズのスポーツカー、セダン、SUVのコンセプトカーが含まれています。

軽商用車や北米向けピックアップ、GR向けスポーツカーも!

今回の発表で日本向けの話はほとんどありませんでしたが、お披露目された16台の中には明らかに日本向けのモデルもありました。それが「Micro BOX(マイクロボックス)」(※写真2枚目)です。

宅配ビジネスを意識したコンパクトな商用車風のコンセプトカーには黄色いナンバープレートがつけられています。サイズは不明ですが、軽商用車をイメージさせる一台です。

そこで思い当たるのが、7月に発表されたトヨタ主導でダイハツ、スズキが軽商用車の電動化に向けた協業を始めたというニュースです。このマイクロボックスは、この動きを受けた日本の物流を担うモデルかもしれません。

そのほか、「FJクルーザー」のBEV版を思わせるモデル(※写真3枚目)や、北米をターゲットにしたピックアップトラック(※写真4枚目)、GRのエンブレムを備えたスポーツカー(※写真5枚目)など多彩なBEVが発表されました。これらは明らかに、同じプラットフォームを“使い回した”お手軽なバリエーションではなく、それぞれの特性に合わせてシャシーから作り込んだBEVを用意するという宣言です。

すでに電池やモーターの資材も確保する盤石の体制

さて、これだけのBEVを作るためにはバッテリーやモーターで大量のレアメタルやレアアースが必要になりますが、そうした点においても、グループ企業の豊田通商が2030年分までは安定的な資源確保の目途がついていると発表。その盤石な体制に、SNSでは「トヨタ恐るべし」という声も上がっています。

トヨタが本気を示したことで、日本のBEVマーケットにおいても充電インフラの整備などがいっそう進むことを期待したいものです。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
写真:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY

写真:
1枚目:レクサス RZ(来年発売)
2枚目:マイクロボックス
3枚目:コンパクトクルーザーEV
4枚目:ピックアップEV
5枚目:スポーツEV
6枚目:bZ スモールクロスオーバー
7枚目:bZ コンパクトSUV
8枚目:bZ SDN
9枚目:bZ ラージSUV
10枚目:レクサス エレクトリファイド スポーツ
11枚目:レクサス エレクトリファイド セダン
12枚目:レクサス エレクトリファイド SUV
13枚目:ミッドボックス
14枚目:クロスオーバーEV
15枚目:スモールSUEV

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

スバル新型「すごいフォレスター」登場に反響あり! 水平対向エンジン×本格ハイブリッド搭載に「楽しみ!」の声も! 日本発売は一体いつ?
スバル新型「すごいフォレスター」登場に反響あり! 水平対向エンジン×本格ハイブリッド搭載に「楽しみ!」の声も! 日本発売は一体いつ?
くるまのニュース
「えっ、4つのリングのマークじゃない!?」 アウディが新ブランドを立ち上げ なぜ“4リングス”を使わない? 世界最大市場での戦略とは
「えっ、4つのリングのマークじゃない!?」 アウディが新ブランドを立ち上げ なぜ“4リングス”を使わない? 世界最大市場での戦略とは
VAGUE
「山賊もやし炒め定食」はパンチの効いた味濃いめ! 東関道「湾岸幕張PA」
「山賊もやし炒め定食」はパンチの効いた味濃いめ! 東関道「湾岸幕張PA」
バイクのニュース
7番グリッドスタートも、苦しい苦しいレースを強いられた角田裕毅。しかしペレスを抑え切り9位確保「FP1から良いマシンを手にできれば……」
7番グリッドスタートも、苦しい苦しいレースを強いられた角田裕毅。しかしペレスを抑え切り9位確保「FP1から良いマシンを手にできれば……」
motorsport.com 日本版
ホンダ『CRF1100L  Africa Twin』リコール…加速不良、転倒のおそれ
ホンダ『CRF1100L Africa Twin』リコール…加速不良、転倒のおそれ
レスポンス
SUPER GTの「LM corsa」をサポートする「TWSプリンセス」4人組のスタイルが良すぎ! 爽やかなコスチュームを纏う彼女たちは普段何してる?
SUPER GTの「LM corsa」をサポートする「TWSプリンセス」4人組のスタイルが良すぎ! 爽やかなコスチュームを纏う彼女たちは普段何してる?
Auto Messe Web
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
motorsport.com 日本版
フェルスタッペン、苦しい1年を戦い抜いた4連覇は”誇り”「ある意味、とても特別で美しいシーズンだ」
フェルスタッペン、苦しい1年を戦い抜いた4連覇は”誇り”「ある意味、とても特別で美しいシーズンだ」
motorsport.com 日本版
MAXWIN、ヘルメット取付タイプのGPS搭載ドラレコ「MF-BDVR001G」発売
MAXWIN、ヘルメット取付タイプのGPS搭載ドラレコ「MF-BDVR001G」発売
レスポンス
空冷6気筒の水平対向! RRレイアウト! ポルシェになれなかったGMの「コルヴェア」とは
空冷6気筒の水平対向! RRレイアウト! ポルシェになれなかったGMの「コルヴェア」とは
WEB CARTOP
「パフォーマンスやスピードは昨年と比べ物にならない」トヨタWRC勝田貴元、2024年は自身の成長を実感した1年に
「パフォーマンスやスピードは昨年と比べ物にならない」トヨタWRC勝田貴元、2024年は自身の成長を実感した1年に
motorsport.com 日本版
水道代がかからないしエコだからって「井戸水」「雨水」洗車はNG! キレイにならないどころか塗装を傷める可能性もあった
水道代がかからないしエコだからって「井戸水」「雨水」洗車はNG! キレイにならないどころか塗装を傷める可能性もあった
WEB CARTOP
スライドドア採用! ホンダの「2ドア“MR”ハッチバック」がスゴイ! まさかのミッドシップでめちゃ楽しそうな「ステップ“バス”」とは
スライドドア採用! ホンダの「2ドア“MR”ハッチバック」がスゴイ! まさかのミッドシップでめちゃ楽しそうな「ステップ“バス”」とは
くるまのニュース
ホンダ『S660』用HKSインタークーラーキットがリニューアル、ブラックメッシュホース使用で軽量化
ホンダ『S660』用HKSインタークーラーキットがリニューアル、ブラックメッシュホース使用で軽量化
レスポンス
NY発ファッションブランドが本気のカスタマイズ!「エメ レオン ドレ」流ポルシェが「鮮烈」デビュー
NY発ファッションブランドが本気のカスタマイズ!「エメ レオン ドレ」流ポルシェが「鮮烈」デビュー
Webモーターマガジン
「タイヤの摩耗が早い」「買い取り価格は期待できない」EVにまつわる巷のウワサ6つの真実
「タイヤの摩耗が早い」「買い取り価格は期待できない」EVにまつわる巷のウワサ6つの真実
THE EV TIMES
【スクープ】スバル「アウトバック」の次期型はワゴンボディからSUVに激変! 日本再発売もある!?
【スクープ】スバル「アウトバック」の次期型はワゴンボディからSUVに激変! 日本再発売もある!?
LE VOLANT CARSMEET WEB
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」公開! 5人寝られる&「立って歩ける」内装が超スゴイ! ファンルーチェ「セレンゲレティ/ウラルエイジア」お台場で実車展示
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」公開! 5人寝られる&「立って歩ける」内装が超スゴイ! ファンルーチェ「セレンゲレティ/ウラルエイジア」お台場で実車展示
くるまのニュース

みんなのコメント

108件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村