ファンの様子に見る、いつもと少し違うパドックの雰囲気
MotoGPバレンシアGPに取材へ行ったわたし(伊藤英里)は、パドックの雰囲気に、少し、いつもと違うものを感じました。バレンシアGPは11月24日から26日にかけて、スペインのリカルド・トルモ・サーキットで行なわれた、2023年シーズンMotoGPの最終戦です。
【画像】ぶら歩き。バレンシアGPの舞台「リカルド・トルモ・サーキット」のパドックを見る(19枚)
金曜日のお昼時にぶらりとパドックを歩いていると、ファンを集めるピットがありました。チャンピオン争いを繰り広げていた、フランセスコ・バニャイア選手とホルヘ・マルティン選手のピット周辺です。チャンピオン争いは今シーズンも最終戦にまで持ち込まれたため、それぞれのファンが、バニャイア選手、マルティン選手の出待ちをしていたのです。
そしてもうひとつ、ひときわファンを集めるピットがありました。マルク・マルケス選手のピット周辺です。マルケス選手は2023年シーズンをもって、11年間所属したホンダのファクトリーチームを離れ、2024年からドゥカティのサテライトチームのライダーとなります。
「ホンダといえば、マルケス選手。」そんな強烈なイメージが、ファンの脳裏に焼き付いているのでしょう。そこに集まっていたファンは、「ホンダのマルケス選手」との別れを惜しんでいるように見えました。ホンダのファクトリーチームからマルケス選手が離れるということ、その事実の大きさを、あらためて感じた光景でした。
マルケス選手のホンダとしての最後のレースは、ほかにも色濃く影響していて、例えば、マルケス選手とともに「Gracias Marc(ありがとう、マルク)」と書かれた巨大な幕がかかり、囲み取材が行なわれたホンダのホスピタリティでは、マルケス選手とMotoGPマシン「RC213V」のイラスト、そして「ありがとう」という文字がデザインされた、スペシャルな背景になっていました。
さて、そんなバレンシアGPのパドックですが、今回は夜の様子を紹介してみたいと思います。わたしがメディアセンターを出るのは、いつも、仕事に一区切りをつけた夜8時以降。この時間帯になると、ピット側のエリアは静かです。けれど、ホスピタリティエリアは少し、違います。
ホスピタリティというのは、ライダーが食事をしたり、チームスタッフが打ち合わせをしたり、チームがゲストをもてなしたり、ときに囲み取材が行なわれたりもする、移動式の建物です。どのチームのホスピタリティも豪華で巨大。2階建てのホスピタリティもあります。
とくに土曜日、ホスピタリティエリアの一部では、大音量で音楽がかかっていて、その場にいる人は食事をしたり、お酒を飲んだりしています。まるで、音楽のライブイベントのような雰囲気なのです。そこにいる人たち──おそらくゲストなのでしょう──が、「サーキットにいること」「この場所でMotoGPの空気に混じっていること」それ自体をとても楽しんでいるのだなあ、と感じられて、うきうきした楽しい気持ちが伝わってきて、わたしはこの雰囲気がけっこう好きです。
今年は、いくつかのMotoGPのパドックをぶらぶらと歩きました。とくにヨーロッパは陸地が続いているため、トレーラーで移動するので、パドックに並ぶ大きなトレーラーも、豪華なホスピタリティも、大きくは変わりません。けれど、やっぱり、そのパドックによって流れる雰囲気が、少しずつ違います。
2023年のバレンシアのパドックは、少しだけのさみしさ、そんな空気が混じっていたように感じたのでした。
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