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【スーパーカー年代記 022】デ・トマソ マングスタはジウジアーロの手がけたボディとアメリカンV8をコラボ

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【スーパーカー年代記 022】デ・トマソ マングスタはジウジアーロの手がけたボディとアメリカンV8をコラボ

クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第22回は「デ・トマソ マングスタ」だ。

デ・トマソ マングスタ(1967-1971年)
デ・トマソは、1960年代から80年代に隆盛をきわめたイタリアのスポーツカー メーカーだ。一時はマセラティを傘下に収めるほどだったが、2003年に創業者のアレハンドロ・デ・トマソが亡くなった後に会社は解散。その後、何度か復活の動きはあるが、現在は実質的にブランドは消滅している。

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そんなデ・トマソが、小型ミッドシップスポーツカーのバレルンガに続き、2作目の市販車として発表したのが、今回紹介するマングスタだ。その名はイタリア語でマングースを意味する。車名的にはアメリカン マッスルスポーツカーのACコブラの天敵となるわけだが、その背景にはACコブラの生みの親であるキャロル・シェルビーとアレハンドロ・デ・トマソの間に何か確執があったという説もあるが、定かではない。

マングスタは、1966年のトリノ モーターショーで市販プロトタイプが展示され、翌年から生産が開始された。これにより、デ・トマソはスーパーカー メーカーとして世に認められることになる。ミッドシップ2シーターのボディをデザインしたのは、当時カロッツェリア ギアに在籍していたジョルジェット・ジウジアーロ。ロー&ワイドで、いかにもスーパーカー的なスタイリングに、リアのエンジンフードはガルウイング式ドアのようにV字型に開くのがユニークだった。

シャシはバックボーンフレームと前後のサブメンバーから構成される。リアセクションにミッドシップ搭載されたパワーユニットはフォード製の4.7L V8で、OHVながら305psと56.8kgmを発生し、1185kgのボディを250km/hの最高速度まで引っ張った。排出ガス規制の厳しかった北米向けには、306ps仕様の4.9Lエンジンが搭載された。

自社製エンジンにこだわったフェラーリやランボルギーニのスーパーカーとは異なり、アメリカンV8エンジンを搭載したことでマングスタはライバルより安い価格が設定でき、しかもエンジンは扱いやすくメンテナンス性も優れていた。この、スーパーカーに対するデ・トマソの考え方は後継モデルとなるパンテーラに引き継がれることになる。1971年に生産終了するまでに、マングスタは約400台が生産された。

デ・トマソ マングスタ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4275×1830×1100mm
●ホイールベース:2500mm
●車両重量:1322kg
●エンジン種類:90度V8 OHV
●排気量:4728cc
●最高出力:305ps/5000rpm
●最大トルク:56.8kgm
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●トランスミッション:5速MT

[ アルバム : デ・トマソ マングスタ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

1件
  • デザインは大好きなんだけど、振動でエンジンフードのガラスが割れるとか、真っ直ぐ走らないとか言われて、安めの数百万で売っていた時期に、いや眼福でした、でお店を出た。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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