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【今さら聞けない】座れないほど狭いスポーツカーのリヤシートって何?

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【今さら聞けない】座れないほど狭いスポーツカーのリヤシートって何?

北米の保険料率が理由だったのは昔の話で今は商品力

スポーツカーとスポーツクーペの違いにリヤシートの有無が挙げられることもある。フェラーリやランボルギーニのような2シーターこそスポーツカーである! と。そういうと、「後席のあるポルシェ911や日産GT-Rはスポーツカーではないのか!」という声も聞こえてくるわけだが、たしかに「2+2(ツーバイツー)」と呼ばれる、実用性に乏しいと思えるサイズのリヤシートを持っているスポーツカーというのは少なからず存在している。

【今さら聞けない】クルマに溢れるアルファベット3文字用語「A&E編」

※日産GT-R・リヤシート

もちろん、体型は様々なので前述したモデルのリヤシートが狭くて座れないと断言するものではないのだが。

さて、そうした決して実用的とはいえないリヤシートの存在意義とは何であろうか。かつては北米における自動車保険の関係で非2シーターであることに意味があったとも言われていたが、今や車種のみならずボディカラーによっても保険料が異なるほど車両ごとの実績により細分化されている時代。リヤシートを持っているという点にそれほどの重要性はなくなっているといえよう。むしろ、後席を持つということが商品性として重要だからこそ、ピュアスポーツカーといえるクルマであってもリヤシートを与えられていると考えるほうが妥当だ。

※ポルシェ911・リヤシート

たとえば、ポルシェ911はもともとリヤシートを持っていることが個性のひとつである。ミッドシップのスポーツカーではリヤシートを用意するのは難しい(ロータス・エヴォーラやフェラーリ・モンディアルなど例外はある)。しかしリヤ・オーバーハングにエンジンを積む911であれば無理せずとも後席をパッケージできる。つまり、911が4人乗りであることはリヤエンジンのさり気ない主張とも捉えることができる。また、だからこそリヤシートを外した2シーター仕様というスパルタンバージョンの存在価値を高めているという一面もある。

※ロータスエヴォーラ・リヤシート

もちろん、カタチばかりと思ったとしても後席があることで、法的には人を乗せることもできるし、日常的には手荷物を載せておくスペースとして有効。また小さな子どもであれば、ちょうどいいサイズというケースもあるだろう。そうした利便性は購入時の後押しとなるだろうし、ファミリーがいるオーナーにとっては、ある種の言い訳に使えたりするといった面で、「ないよりもあったほうが嬉しい」といえるだろう。

※ホンダCR-Z・リヤシート

クルマを何台も所有できるスーパースポーツのオーナーであれば、そうした悩みはないだろうが、2リッタークラスのクーペを選ぶようなユーザー層において、リヤシートの有無というのは重要。仮に、ほとんど1人で運転を楽しむつもりであっても、2人乗りのオープンカーと2+2(4人乗り)のクーペであれば後者のほうが、家族に受け入れられそうと思ってしまうものだ。家族が認めてくれるかどうかは、人それぞれだろうが……。

(文:山本晋也)

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