11月6日(木)に開幕した2025WRC世界ラリー選手権の第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2025』。今年も愛知・岐阜を舞台に行われているが、サブカテゴリーのラリー2クラスでは、トヨタの育成枠であるTGR WRCチャレンジプログラムの2期生・山本雄紀が自身2度目の母国ラリーに挑んでいる。
2024年から4輪駆動のラリー2マシンであるトヨタGRヤリス・ラリー2に乗りはじめ、まずは1年間シーズンを戦いながら経験を積んできた山本。初のラリージャパンはクラッシュによりリタイアとなっていたが、さらにもう1シーズン走り通してきた山本は、今年の目標は「表彰台獲得」だと語った。
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■ミッションは「感覚が合っていないときのタイム」の向上
山本が参加しているチャレンジプログラムのなかで、最初に本格的な実戦として挑んだのは前輪駆動のラリー4クラス。4輪駆動のラリー2に乗ったのは2024年が最初だったため、ラリー2ルーキーとして挑んだ昨年は、「最初はマシンの限界を使うのも難しく、頑張って攻めたら(限界を)超えてしまう」こともあったという。
そんななか迎えた2シーズン目には、マイレージを稼ぐなかでマシンとの対話も進み、フィーリングが変わってきたという。
「今年はクルマと仲良くなれた感覚が強いですね。まずセットアップに関しての理解が進んできて、どういうクルマにすると乗りやすくなるのか、さらにタイムが出るのかというところが分かってきました」
「今年一番うまく走れたのがラリー・フィンランドでクラス5位だったのですが、一度トップタイムを残すこともできましたし、『これは良いだろう』と感じるときに上位のタイムが出せることが増えてきたので、クルマのことが分かってきた証拠だと思いますし、今シーズンは伸びが大きい1年でした」 それでも課題を挙げるとするならばどこかと聞くと、山本は「感覚が合っていないときのタイム」について触れた。
「例えばドライビングがうまく合わせられていないときとか、逆にセットアップが合っていないステージなどで、上位とのタイム差がまだあるので、そこを縮めたいですね」
「とくにラリー2チャンピオンのオリバー(・ソルベルグ)は、無理できないような難しいコンディションでもしっかりとタイムを残してくるので、自分も厳しい時のタイムの落とし幅をもう少し減らすことができれば、表彰台の一角に付いていけるようになるのではと思います」
その言葉通り、自身2度目となる今回のラリージャパンでのターゲットは表彰台となる。「明確に表彰台を目標にしている」と話す山本は、戦い方のイメージを話して意気込んだ。
「もちろんライバルは手強いですが、表彰台獲得は不可能ではないと思っています。ラリージャパンはとくにトリッキーなラリーなので、しっかりとラリー全体を考えながらプッシュできるとこはしつつ、そうでないところはうまく乗り切るようにマネジメントして、表彰台にたどり着けたらと思います」
今季は第7戦のアクロポリス・ラリー・ギリシャ後に、同じ2期生として走っていた小暮ひかるがプログラムを離脱。2期生が山本のみとなったことでチーム内での情報共有や比較は難しくなるが、勝田に続く日本選手としてラリー2での成績が求められる山本の士気は高い。沿道から声援を寄せるファンの期待に、走りで応えることができるだろうか。
[オートスポーツweb 2025年11月07日]
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