サウジアラビアで2月17~18日に開幕するワンメイク電動オフロード選手権『エクストリームE』の新年度シーズン4に向け、元DTMドイツ・ツーリングカー選手権“2冠”のティモ・シャイダーが、スイスの食品会社SUN AG(サンAG)の支援を得て新チームを率いることを発表。新規参戦『SUN Minimeal team(サン・ミニミール・チーム)』の代表兼エースドライバーとして、昨季までABTクプラXEに所属したクララ・アンダーソンとのタッグを結成する。
気候変動問題の啓発と二酸化炭素排出量を削減するべく、先駆的な環境ソリューションの開発促進を目指すチャンピオンシップのビジョンに賛同し、スイス発の食品イノベーションを紹介するという使命を掲げたサンAGは、シリーズ参画により栄養と食品廃棄における「地球資源の重要性を強調する」と訴える。
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「こうしたモータースポーツの分野でも、パフォーマンスをサポートする食事が非常に重要だ。我々は健康的かつ持続可能な食事をするための最もシンプルで安全な方法を模索しており、製品の特徴的な点としてすべての天然栄養素が適切な量で含まれ、低カロリーであることが挙げられる」と語るのは、同社CEOを務めるウォルフガング・グラブハー。
「我々の製品は、時間があまりなく、旅行が多く、健康的な食生活を欠かしたくない人たちにとくに高く評価されてきた。シリーズへの関与は、健康的な栄養のための当社のイノベーションと、栄養資源を90%削減し、最大21億世帯に届けるという我々の使命を世界的に紹介するのに役立つはずだ」とグラブハー。
「偉大なチャンピオンであり、素晴らしいチームプレーヤーでもあるティモ・シャイダーを迎えることができて本当にうれしく思う。彼とクララ・アンダーソンの2024年シーズンの幸運を祈っている」
チャンピオンシップの創設当初からシリーズに参加してきたシャイダーは、リザーブ兼コース設定を担うチャンピオンシップドライバーを務めたのち、エキサイト・エナジー・レーシングとカール・コックス・モータースポーツでそれぞれ2回の表彰台を獲得している。
「サン・ミニミールとの長期的なパートナーシップは非常にエキサイティングだし、こうして戻ってこられてとても幸せだよ」と、新たな挑戦への喜びを語ったシャイダー。
「僕はサン・ミニミールやエクストリームEのシリーズに対して、共通の目標や哲学を共有している。この組み合わせは完璧だ。多くの非常に有能なチームメンバーと協力することができるはずで、ドライバーとしての役割に完全に集中することが可能になる」
「そしてクララをドライバーとして採用できたことも、とても誇りに思う。彼女は非常に速くチームにも完璧にフィットするはずだ。ハイクラスの競争環境で重要な役割を果たすべく、強力なパッケージをまとめたと確信しているよ」
■DTM“2冠”王者との参戦に「ただただクール」とアンダーソン
シリーズ史上最年少のレースウイナーであり、WorldRX世界ラリークロス選手権で表彰台に上がった初の女性でもあるアンダーソンは、昨季終了直後にABT クプラXEが撤退を表明して以降、去就が注目されていたが、晴れてシーズン4のレースシートを確保することとなった。
「新規チームとして挑戦を始めるサン・ミニミールの一員になれることをうれしく思うし、私を信頼してくれたウォルフガング・グラブハーとティモ・シャイダーに感謝したい」と、まずは感謝の言葉を述べたアンダーソン。
「私は世界ラリークロス選手権でティモと良く知る仲になり、どんな路面でも速く、最も勤勉なレーシングドライバーのひとりとして尊敬してきた。エクストリームEで彼と一緒に戦えることは、ただただクールね! サウジアラビアでのシーズン開幕戦が待ち切れない気分よ」
エクストリームEの創設者兼CEOである、おなじみアレハンドロ・アガグも「来月にもサウジアラビアで始まる新シーズンでは、彼らがフィールドの最前線で戦ってくれることを期待している」とエールを贈る。
「サン・ミニミール・チームは、チャンピオンシップに新たに加わったチームであるにもかかわらず、豊富な経験とレースで勝利を収めた素晴らしい系譜をラインアップに揃えて登場した。4年目のシーズンへのカウントダウンにあたり、ティモとクララがステアリングを握って、2024年にサン・ミニミール・チームが表彰台と勝利を目指してどのように戦うのかを楽しみにしている」
同じくエクストリームEのチーフチャンピオンシップオフィサーを務めるジェームス・テイラーも「チームはシリーズに新鮮なエネルギーをもたらすはずだ」と期待を寄せる。
「説明するまでもなく、ティモとクララはすでにチャンピオンシップで素晴らしい結果を残している強力なドライバーペアだ。彼らのオフロード・レーシングでの能力は誰にも負けないだろうが、シリーズやモータースポーツ全体でのティモの豊富な経験を考慮すると、彼がチーム代表兼レースドライバーというユニークな役割で参戦することは間違いなく魅力的だ。来月の開幕戦が楽しみだよ」
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