MotoGPで6度のチャンピオン獲得を誇るレプソル・ホンダのマルク・マルケスが、今季第3戦ポルトガルGPで9ヵ月ぶりの復帰を果たした。彼は長期間のブランクにもかかわらず、予選6番手を獲得する活躍を見せたが、レースではより苦戦することを予想している。
2020年7月に右腕を骨折してしまったマルケス。彼は3度の手術を経験し、厳しいリハビリを経て、第3戦ポルトガルGPで9ヵ月ぶりにMotoGPに帰ってきた。
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初日からブランクをものともしない速さを見せてきたマルケスは、予選Q1をトップタイムで通過。Q2でもトップから0.259秒差の2列目6番手を確保する驚異の結果を残した。
マルケス本人は、予想してはいたものの復帰2日目にして疲れを感じていると認めている。ただバイクをより自分好みに調整したことで、自信を感じられるようになったことには満足している様子だ。
FP4でレースを想定した走行をした際には、十分なペースがあることを見せているマルケスだが、25周の決勝レースでいまだ回復途中にある右腕がどうなるかが鍵となると彼は語った。
「バイクへの自信はだいぶ改善されて、チームとして前に進むことができた」
「(テストライダー/ステファン)ブラドル、そしてホンダの作ったベースから作業を始めた。FP1、FP2そしてFP3と同じものを使っていったけど、FP3の後に『よし、色々試す準備ができた。もっと僕のライディングスタイルに合うようにバイクを変えていこう』と話したんだ」
「他のライダーがやらないような、極端な何か、というわけじゃない。ただ僕が今必要としてるライディングスタイルにバイクを適合させていっている。FP4ではフィーリングの面でも大きな進歩があった」
「それで予選では速く走ることができたんだ」
「心配なのは明日のレースだ。全25周ととても長い。楽しんでみるよ、と言いたいところだけど、多分楽しめないだろうね」
「(レースでは)苦しむだろう。でもそれは仕方ないことで、ポルティマオに来る時からそれは分かっていた。今も右腕は回復中なんだ」
マルケスはポルトガルGPの2日目までのセッションを通じて、何度かフロントタイヤのグリップを失いそうになる姿が見られた。曰くまだ右腕の筋肉が万全ではなく、フロントへの荷重をかけきれていないのだという。
「主な違いは僕のバイクに乗ったときの状態だ」
「左コーナーではフロントタイヤもうまく感じられるようになってきていて、上手くいっている」
「でも右コーナーではブレーキをかけすぎてしまっている。というのも、フロントタイヤを上手く使えていないからだ」
「身体の状態は完全ではなくて、ライディングポジションが正しくない。フロントタイヤに荷重をかけることができていないし、腕でプッシュすることもできていないんだ」
「僕はそこでタイムをかなり失っている。例えば最後のふたつのコーナーがそうだ。体勢を維持できず、プッシュできない……そういう感じだ」
「この状況は僕らも把握しているし、今はその方向でセットアップを進める必要があるのかもしれない。そしてプッシュできるようになったら、別のセットアップをしていくだろう」
「筋肉が不足しているんだ。それが何%か言うのは難しいけど、ジムでは左右の腕で重さを変えてトレーニングをしている」
「右腕では同じウエイトのトレーニングはできない。そしてバイクでもそれは同じで、このサーキットやヘレスでは右コーナーが多いからね」
「そうは言っても走る必要があって、明日は苦戦するだろうとは分かっている。でも来週にはまた回復して、ヘレスではもう少し良くなっているだろう」
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