ツインターボV8にトリプルモーター
アストン マーティンとして、前例ない内容のヴァルハラ。だが視野を広げると、必ずしもそうではない。アルミ製サブフレームが組まれる、カーボン製タブシャシーのミドシップで、ツインターボエンジンにトリプルモーターという構成だからだ。
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ランボルギーニ・レヴエルトやフェラーリF80などが、直近では思い当たる。少し前には、ホンダNSXという例も存在した。自然吸気だが、ポルシェ918スパイダーも。もちろん、それらを上回るパフォーマンスが期待される。
価格は、英国では85万ポンド(約1億6830万円)から。999台の限定で、納車は2026年の春から始まる。パーソナライゼーション・プログラムを経れば、100万ポンド(約1億9800万円)を超えるのも難しくないはず。
試乗車はプロトタイプで、まだソフトウエアが未完成という状態にあった。恐らく、膨大な行数に及ぶのだろう。
巧妙な設計のモーター内蔵8速AT
エンジンは、メルセデスAMG由来の4.0L V8がベース。アストン マーティンで一般的なクロスプレーンではなく、730psと81.4kg-mがうたわれるAMG GT ブラックシリーズと同様に、フラットプレーンクランクが組まれる。
クランク角は180度で、向かい合うシリンダーが爆発するため、排気ガスの流れがスムーズという特性がある。一方、回転バランスは整えやすいが、振動も伴いやすい。
ヴァルハラでは、バンクの内側へ2基のツインスクロールターボを搭載。専用のカムシャフトと排気マニフォールドなどを組み、828psと87.2kg-mを達成した。それぞれ、6700rpmで到達するそうだ。
トランスミッションは、駆動用モーターを内蔵する8速デュアルクラッチ。巧妙な設計で、例えばエンジンが3速と繋がっていても、モーターは2速や4速のギアでアシスト可能だという。その後方へ、電子制御のリミテッドスリップ・デフが続く。
システム総合1079ps 600kgのダウンフォース
フロント側には、左右それぞれに2基のモーターを実装。システム総合での最高出力は1079ps、最大トルクは111.9kg-mが主張され、回生ブレーキ機能も備わる。
前がプッシュロッドで結ばれるダブルウィッシュボーン式で、後ろがマルチリンク式のサスペンションには、ビルシュタイン社製アダプティブダンパーを採用。パワーステアリングは電動で、ブレーキはバイワイヤ式だ。
ダイナミックな造形のカーボンファイバー製ボディには、ウイングやディフューザーで構成されるアクティブエアロを導入。最大600kgのダウンフォースを得られるとのこと。マフラーエンドは、カーボン製クラムシェルの高い位置から顔を出す。
タイヤはミシュラン・パイロットスポーツS5で、サイズは前が285/30 R20、後ろが335/30 R21を履いていた。もう1つの選択肢、パイロットスポーツ・カップ2 Rと比べてグリップ力は低く、ブレーキングしやすいコンパウンドだ。
お尻の位置よりつま先が高い運転姿勢
ボディサイズは全長4565mm、全幅1950mm、全高1161mm。レヴエルトより25mm低く、フェラーリSF90に並ぶ。
ドアが大きく開き、乗降性は悪くない。低い位置のシートへ腰を下ろすと、エキゾチックなインテリアが迎えてくれる。リサイクルされたという鍛造カーボンが露出し、ドアノブは本物のメタル。隅々まで高品質な素材が用いられている。
運転姿勢は、お尻の位置よりつま先が高い、フォーミュラカー風。プッシュロッド式サスのおかげで、フロントガラスの下端が低く抑えられている。
六角形へ近いステアリングホイールの裏へ、シフトパドルが備わる。常に握ったままで済むなら、リムはこの形状で良いかもしれないが、固定レシオでロックトゥロックは2.4回転だから、公道では握り変えることになるはず。筆者は、円形の方が好きだ。
この続きは、アストン マーティン・ヴァルハラ(2)にて。
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