F1サンパウロGPでレッドブルはマックス・フェルスタッペンが久々の勝利を収めた一方で、セルジオ・ペレスは11位に留まった。チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、今回ペレスがフェルスタッペンのような追い上げができなかった何か技術的な要因が見いだせているわけではないと語る。
サンパウロGPでフェルスタッペンはパワーユニット(PU)の部品交換によるグリッド降格ペナルティを受け、17番手スタートだった。しかし雨の決勝ではセーフティカーや赤旗といった展開も大いに味方につけた上で、ハイペースな走りを披露……久々の勝利を挙げた。
しかしその一方でペレスは12位でノーポイント。コンストラクターズランキング3番手まで後退し追い上げたいレッドブルとしては、辛い展開だ。
■フェルスタッペンの衝撃オープニングラップは”雨のドニントン”レベルの伝説だ! レッドブル代表が最大級の賛辞
サンパウロGPではペレスの要望からシャシーを変更して臨んでいたが、12番グリッドスタートのペレスは序盤に接触しスピン。そしてリアム・ローソン(RB)とのバトルを経て、結局フィニッシュまでに1つしかポジションをあげることができなかった。
「チェコ(ペレスの愛称)にとっては難しいレースだった」
ホーナー代表はレース後にそう語った。
「レース序盤のスピンが彼のポジションを下げてしまった。コンストラクターズランキングにおいて、フェラーリとマクラーレンからリードを大きく奪うチャンスだったが、残念なことにそれを活かせなかった」
「当然、これにはフラストレーションがたまる。しかし我々は引きずらずに注視し、ラスベガスではハードに戦えるように戻ってくるつもりだ」
なおホーナー代表はペレスがフェルスタッペンのように猛追できなかった理由について、技術的な理由があったかどうかは「私が知る限りでは、レースで何も明らかなものはなかった」と語っている。
ペレスはレースを振り返ると「まったくの大惨事だった」とし、「何も上手くいかなかった」と語った。
サンパウロGPではフェルスタッペンが勝利した一方、ペレスが上位に入れなかったことで、フェラーリとマクラーレンに対するコンストラクターズタイトル争いに貢献することができなかった。
パフォーマンス低迷の続くペレスにはここに来て再び更迭論が勢いを増していて、ホーナー代表はドライバー交代の可能性について尋ねられることとなった。
「人生における出来事は全て主観的なモノだ」
「事実を直視する必要があるんだ。我々はチェコと共に懸命に取り組みを進めている。彼は今週末シャシーを交換し、スプリントでは良い走りをしたと思うが、(決勝は)彼の日ではなかった」
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ただ単に遅い