ニコ・ヒュルケンベルグは、2021年シーズンのレッドブル・レーシング加入寸前までいったことから、今シーズンの彼らを見るのが辛いと話した。
ヒュルケンベルグは2019年末にルノーのフルタイムのシートを失ったが、昨シーズンはレーシングポイント(現アストンマーティン)から3戦に出場した。セルジオ・ペレス、そして彼の後にはランス・ストロールが新型コロナウイルスに感染したため、ヒュルケンベルグが代役を務めたのだ。
ニコ・ヒュルケンベルグ、アストンマーティンF1のリザーブ&開発ドライバーに就任
“スーパーサブ”として優れたパフォーマンスを見せたヒュルケンベルグには、レッドブルを含むいくつかのチームから2021年について関心が寄せられていたが、最終的にはフルタイムのシートを得ることはできなかった。
「レッドブルのことは見ない方がいいだろうね。なぜなら僕は泣いてしまうから」と今週ヒュルケンベルグは『Ziggo Sport』の番組『Formula 1 Cafe』で語ったと、オランダのニュースサイト『Racingnews365』は報じた。
ヒュルケンベルグは、自身がレッドブル・ホンダでアレクサンダー・アルボンの後任候補に挙がっていたことを明かした。しかしながらそのシートは代わりにペレスへ渡った。ペレスは2020年を最後にレーシングポイントから放出されることになっていたにもかかわらず、第16戦サクヒールGPでF1初優勝を決め、強力なシーズンフィニッシュを飾ったのだ。
「そのことは考えない。チームとは昨年の後半にわたって話し合いをしていた」とヒュルケンベルグは語った。
「ペレスがすごく調子を上げ始めた最後の数戦のあたり、あのバーレーンでの勝利があり、話は終わった」
ヒュルケンベルグはアストンマーティンおよびメルセデスとリザーブドライバー契約を結んでいるため、今後もパドックに姿を見せることになる。
「僕はどちらかというとアストンマーティンのテストドライバーという感じだ。メルセデスの仕事は少ない。数レースだね」
「ストフェル・バンドーンとニック・デ・フリースはフォーミュラEとWEC世界耐久選手権にも参戦しているから、彼らは1年で数回都合がつかないときがある。その数レースで、僕は何かあったときに代役を務める」
もし4度の世界チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が、今シーズンの間に不振から脱することができずに引退を決めたら、ヒュルケンベルグにもF1グリッドに復帰するチャンスができるかもしれない。
しかしヒュルケンベルグは、同郷のベッテルはまだ終わっていないと述べており、彼は調子を取り戻すと援護した。
「彼はそこでシーズンを終えると思うよ」とヒュルケンベルグは述べた。
「まだ発揮されていない何かがある。時間がかかるものだ。彼はまだ完全に落ち着けていないんだ。ストップウォッチを見れば分かることだ。でもそうだね、それは僕の決めることではない」
それ以外にヒュルケンベルグに残された選択肢はほとんどないように思われるため、彼はF1での時間が終わることを認めなければならないかもしれない。彼は179回のグランプリに出走したが、F1での11シーズンで1度も表彰台に立っていないことが目を引く。
「F1で自分にシートがなければ、もちろん(他のところで)やりたいことを検討しなければならない」
「レースは今も僕の一部だ。レースが恋しいよ。だから他のことに目をやらなければならない。また何年もシートに座りたいと思っている」
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