MotoGP第12戦アラゴンGPが開幕し、プラクティスが行なわれた。このセッションでトップタイムを記録したのは、グレシーニのマルク・マルケスだった。
舞台となるモーターランド・アラゴンは、今年春に路面を全面的に再舗装。初日FP1ではこのコースを得意とするマルク・マルケスが好調でトップタイムを記録した。
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そして午後のプラクティスは気温29度、路面温度は44度まで上昇し、予選Q1とQ2の振り分けが決まる重要なセッションが始まった。
プラクティスの序盤に各ライダーがペースを上げて行く中で、ポイントリーダーのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は1分48秒286をマーク。FP1はトップから約2秒差の1分50秒台で終えていたが、ある程度は改善が進んでいるようだった。
ただ上位勢はさらに速く、マルケスが10分も経たないうちに1分47秒272を記録。これがプラクティス序盤の暫定トップタイムとなった。ライバルも1分47秒台のタイムを続々と記録し、バニャイヤは一通りのアタックが終わったタイミングで11番手まで押し戻された。
なおマルクの弟でチームメイトのアレックス・マルケスは序盤にマシントラブルからピットへ戻らなくてはならない不運に見舞われた。
苦戦が透けて見えるバニャイヤはセッション中盤に、参考としたいのか既に上位に食い込むタイム(暫定4番手)を記録していたホルヘ・マルティン(プラマック)の後ろを追いかける場面もあった。
そんなバニャイヤを尻目に、型落ちマシンに乗るマルケスは快調に飛ばしていた。残り30分を前に再びペースを上げたマルケスは1分46秒954をマークし、暫定トップタイムを更新した。
残り24分、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がターン5で転倒。またアウグスト・フェルナンデス(GASGAS)も同じ頃にターン16で転倒した。どちらも怪我などは無いようだった。
プラクティス終盤10分となり予選Q1とQ2の振り分けを睨んだアタックへ各ライダーが向かうと、マルティンが躍動。1分46秒666を記録し、これまで暫定トップに立ち続けていたマルケスをついに上回った。
しかし少し遅れてアタックへ入ったマルケスは、マルティンを突き放す1分46秒384をマーク。暫定トップを譲らなかった。
プラクティス最後のアタックではアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)がサーキットレコードにわずか0.004秒届かない1分47秒073というタイムを記録。これがトップタイムになるかと思われたが、ここでもマルケスが立ちふさがった。
マルケスは最後のアタックで、1分45秒801という新レコードタイムを叩き出したためだ。これに敵うライダーはひとりも現れることなく、マルケスがプラクティスをトップで終えた。2番手はエスパルガロ、3番手はマーベリック・ビニャーレスとアプリリア勢が続いた。
タイトルを争うバニャイヤとマルティンは、それぞれ6番手と4番手タイム。順当に予選Q2へ直接進出を決めた。
なお今回大健闘したのがLCRホンダのヨハン・ザルコだ。ザルコは8番手タイムを記録し、日本メーカー勢として唯一Q2へ直接進出している。
一方でチームメイトの中上貴晶は22番手タイムで予選はQ1スタートとなった。
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