ルワンダの大統領が、近い将来にF1グランプリを開催するため正式に立候補したと発表したことを受け、南アフリカ政府は、国内のグランプリ開催会場となる可能性のあるすべての候補地を評価し、もっとも優れた会場を全面的に支援するための新たな委員会を組織した。
ヨハネスブルグ郊外のキャラミが、将来の南アフリカGP開催の本格的な候補地となっている唯一の都市だと長年考えられていたが、ケープタウン近郊でレースを開催する計画が復活したことから、同市の北部に新サーキットを建設する話が持ち上がっており、新たな企業が正式発表を行った。
南アフリカでのF1復活に向け、キャラミがグレード1認定獲得の準備を進める。同国大臣はドメニカリCEOと会談も
今回新たに『The Langa Lethu South Afrucan Grand Prix Bid Group』は、”西海岸の重要な用地”を取得したと述べ、新年早々に計画を正式に発表する準備をしているという。
声明では、その詳細についてはほとんど語られなかったが、同グループはテーブルマウンテンとロベン島を背景に、FIAのグレード1仕様に準拠した最新鋭のグランプリレーストラックを建設することを計画しているという。
南アフリカの情報筋によると、こうした詳細から、サーキットがケープタウンの北数kmのミルナートン近郊にある、工業団地の近くに建設されるのではないかということが噂されている。
その根拠としてはアクセス面の良さがあり、キャラミと比べてケープタウン国際空港に近く、主要道路や公共交通機関が整備されているため、1日10万人を超えると予想されるグランプリの観客にも耐えうるインフラが整っていると考えられている。
しかし同グループは、このプロジェクトの背後にいる個人や企業、また、サーキットの設計と建設を行う企業についてはまだ発表していない。
声明には、「当社のチームは、グランプリレースの推進と運営において実績にもとづいた専門知識と必要な能力を持ち合わせている」とだけ付け加えられている。
一方、グランプリ開催を企てているルワンダには資金力があり、自国のグランプリをできるだけ早くカレンダーに組み入れる政治的意志があることが明らかなことから、トップレベルでは新たな緊迫感が生まれている。
そのため、南アフリカ政府がこの件に関してどれだけの入札規模を想定しているのかに注目が集まっている。
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