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WEC&IMSAのダブルヘッダーに2車種で挑むアイアン・デイムス「ランボからポルシェへの乗り換えは、少し簡単」

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WEC&IMSAのダブルヘッダーに2車種で挑むアイアン・デイムス「ランボからポルシェへの乗り換えは、少し簡単」

 WEC世界耐久選手権の第1戦セブリング1000マイルレースは、今年もIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦セブリング12時間レースと同じ週末に併催される。両シリーズにエントリーする者には過酷なダブルヘッダーとなるが、とりわけアイアン・デイムスのクルーは“今年初めて走らせる2車種を乗り換える”という面で、大きなチャレンジを迎えることになる。

 ラヘル・フレイ/ミシェル・ガッティング/サラ・ボビーからなるオール女性ラインアップは、3月17日に決勝が行われるセブリング1000マイルレースのLMGTEアマクラスで初めてポルシェ911 RSR-19でのレースをしたあと、翌日はランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo2をドライブしてIMSAのGTDクラスへと参戦する。

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 チームは昨年、ヨーロッパでフェラーリのGTマシンでレースをしてきたが、LMDh時代に向けて新たにランボルギーニと手を結んだことで、GT3ではウラカンを用いてIMSAのプログラムを開始することになった。

 だが、ランボルギーニはLMGTE車両を持たないため、チーム母体のアイアン・リンクスはポルシェ陣営のプロトン・コンペティションと契約、WECのLMGTEアマではポルシェ911を走らせることになったのだ。

 ウラカンではすでにIMSA第1戦のデイトナ24時間レースを完走しているが、それでもチームとドライバーにとっては依然新しいマシンであることに変わりはない。

「今週末は、1台のクルマから別のクルマに乗り換えるという、大きなチャレンジになりそうだ」とガティングは語っている。

「私たちは、両方の車をかなりテストすることができた。バルセロナでは、ランボルギーニを1日、ポルシェを1日テストした。2台のクルマは、異なるドライビングスタイルが要求される」

「でも、私たちはこのレベルでずっと走ってきたし、1台のクルマからもう1台のクルマに乗り換えることもできるはず。これは将来、私たちに利益をもたらすと思う」

 彼女によれば、「ランボからポルシェに乗り換えるのは、少し簡単」であるという。

「2台はともに素晴らしいクルマではあるけど、とても違っている。ランボはリヤが神経質な傾向にあるので、自信を感じるのに少し時間がかかるけど、(ポルシェは)紛れもなくしっかりしている」

「このコースはとてもチャレンジングなので、どうなるかは分からない。1台のクルマからもう1台のクルマに乗り換えるようなセッションもある。それができるのはラッキーなことだ」

 アイアン・デイムスはデイトナ24時間レースをGTDクラスで18位完走で終えたため、ランボルギーニではより多くの走行距離を手にすることができている。

 彼女たちは、ポルシェGTEのテストを3回行ったものとみられる。1回目は昨年のヨーロピアン・ル・マン・シリーズ最終戦の後にポルティマオで行われた予備セッションで、その後ポール・リカールとバルセロナでさらなるテストを行ったようだ。

 バルセロナは、彼女らがポルシェとランボルギーニを同時にテストした唯一の機会だった。

「もっとテストしたいと思うのは、いつものことだ」とガッティング。

「しかし、可能性を見極めることも必要だし、与えられたものをすべて受け止めることも必要だ。レース前にランボと一緒にテストできたのはラッキーだった。それが大きな助けになったと思う」

「デイトナでの結果は望んだものではなかったけど、それでも私たちは夜間に何時間もクルマに乗ることができた。(現時点まで、ポルシェよりも)ランボルギーニに乗っている時間の方が長い」

 異なるレギュレーションで作られたマシンを乗り換えるという物理的なチャレンジもさることながら、アイアン・デイムスのクルーたちはふたつのチャンピオンシップで異なるルールにも直面している。

「デイトナでは、学ばなければならないことがたくさんあったし、特定の状況に気づかなかったためにペナルティも受けた」とガッティングは言う。

「IMSAでは、チーム全体として学ばなければならない。WECとは全く違うものであるのは確かだ」

「私たちだけではできない。チーム全体からのサポートが必要だし、私たちがチーム全体をサポートすることも必要。私たちは大きなグループだけど、チームには新しいスタッフたちがたくさんいる」

「これからの1週間は、お互いにサポートし合うことが重要になるはず。チャレンジになるだろうからね」

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