次世代の高性能ステーションワゴン
ドイツの自動車メーカーであるアウディは、ステーションワゴンの新型RS5アバントの開発を進めている。ハイブリッドの高性能モデルとして2025年に登場する見込みだ。
【画像】ハイブリッドの高性能ワゴン、2025年登場か【次期アウディRS5アバントのプロトタイプを写真で見る】 全8枚
RSシリーズを手掛けるアウディ・スポーツ初のPHEVであり、現行RS4アバントの後継車にあたる。アウディの新しいネーミング戦略により、EVは偶数、内燃エンジン搭載車は奇数の車名が割り当てられる。
RS4 eトロンと名付けられる同クラスのEVは、2026年までに発売される予定だ。
今回、新型RS5アバントのプロトタイプが目撃され、そのデザインが一部明らかになった。黄色い警告ステッカーと充電口から、電動パワートレインを搭載していることがわかる。
車名と内外装を一新する傍ら、現行RS4の2.9L V6エンジンは引き継がれる見込みだ。これに電気モーターとバッテリーが追加され、現在の最高出力450ps、最大トルク61.2kg-mを上回るパフォーマンスになるだろう。
空力を意識したアグレッシブなスタイル
フォルクスワーゲン・グループのMLBプラットフォームは、PHEVで14.4kWhバッテリーを搭載できるようになることから、新型RS5アバントの電気のみの走行可能距離は70km前後と予想される。
最も近いライバルの1つ、メルセデスAMG C 63も最新型でハイブリッド化しており、最高出力680ps、最大トルク102kg-mと性能面で先代モデルを大きく上回る。
BMWは、M5に2007年以来となるツーリング(ステーションワゴン)を導入し、こちらもPHEVとなる。
こうした強豪を前に、アウディの新型RS5アバントはオーバーフェンダー、大径ベンチレーテッドブレーキディスク、5本スポークのスポーツホイールで武装し、その性能をアピールしている。
また、フロントフェンダー後方にはエアアウトレットがあり、フロントエンドはエンジン冷却とエアフローの改善を意識して造形されているようだ。
RS5のベースとなるA5には、セダンとアバントのボディスタイルが用意される。いずれも現行A4と比べてサイズが極端に大きくなることはないだろう。これまでRS仕様でプロトタイプが目撃されているのはアバントのみで、セダンの導入計画については明らかではない。
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