走り好きの紳士へ！ 「ベントレー・フライングスパー」にV8エンジン仕様が追加

「フライングスパーV8」には550ps/770Nmの4L V8ツインターボを搭載。W12モデルより210kg軽い車重により、高い俊敏性や応答性を発揮

ベントレー・モーターズはこのほど、4ドアグランドツアラーのフライングスパーにV8エンジンを搭載した「フライングスパーV8」を設定したと発表。日本での販売価格は、消費税込みで22,121,000円だ。

搭載されるのは550ps/770Nmを発揮する4L V型8気筒ツインターボエンジンで、8速DCTを介して全輪を駆動。4.1秒の0-100km/h加速、318km/hの最高速をマークする。

このV8エンジンでは、燃費性能を最大限に引き出すため、エンジン低負荷時、つまりトルクが235Nm未満で、エンジン回転数が3000rpm未満の場合、8気筒のうち4気筒が休止する。気筒休止は約20ミリ秒という瞬きの10分の1の時間で行なわれるため、乗員が気づくことはない。

車両重量は2330kgと、上級モデルにあたるW12モデルの2540kgより210kg軽い（車重はいずれも日本仕様）。これにより俊敏性と応答性が一段と向上し、V8ならではの軽快感ある走り味をもたらす。

このV8モデルには最新のパワートレインとシャシーが採用され、アダプティブエアサスペンションやトルクベクタリング・バイ・ブレーキ、ドライブダイナミクスコントロール、電動ステアリングなどが標準装備される。さらに軽快な走りを望むオーナーには、ベントレーがいち早く採用した48V電動アクティブアンチロール技術（ベントレーダイナミックライド）や、エレクトロニックオールホイールステアリングが選択可能だ。




エクステリアでは、ペイント仕上げの20インチ10本スポークアロイホイールやV8ウィングバッジ、クワッドエキゾーストパイプなどが標準装備され、V8モデルならではの個性を演出。




キャビンは4シート仕様と5シート仕様が設定され、どちらを選んでもドライバーや乗員がクラストップのインテリジェントなテクノロジーを直感的に操作できる。また、3連アナログメーター／12.3インチタッチスクリーン／インパネのデコレーションパネルに溶け込むウッドパネルの3仕様が切り替えられる業界初の「ベントレーローテーションディスプレイ」を搭載すれば、Apple CarPlayを利用できるほか、衛星地図でリアルな画像を表示したり、ローカルハザードインフォメーションサービスから最新の交通情報などを受信したりできる。




後席には、優美な素材で彩られた新設計の「タッチスクリーンリモート」を装備。コンソールに一体化されており、ボタンひとつで簡単に取り外しでき、スマートフォン感覚での操作が可能だ。このタッチスクリーンリモートでは、ブラインドやリアシートのマッサージ機能、後席用のクライメートコントロールなど、様々な機能を操作できるほか、ムードライティングなどの設定も保存できる。

このほか、Apple iOSやAndroid対応のモバイルプラットフォームに対応する専用アプリを用いたコネクテッドサービス「My Bentley」を適用。これを利用すれば、クルマとその先の道を自在にコントロールすることができる。例えば、My BentleyアプリからアクセスできるFind My Car機能では、車両をどこに駐車したかを常に把握することができ、プライベート eCallでは、緊急サービスが必要になった場合にすぐにアクセスすることができる。

ちなみにこのフライングスパーV8は、10月16～18日に英国グッドウッドで開催された「グッドウッドスピードフェスティバル」で、「ベンテイガ・スピード」や「コンチネンタルGT V8」とともに披露された。