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「もう子どもじゃない」。LMGT3参戦のロペス、トヨタ以外のハイパーカー陣営移籍は「あまり」考えず

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「もう子どもじゃない」。LMGT3参戦のロペス、トヨタ以外のハイパーカー陣営移籍は「あまり」考えず

 レクサスLMGT3ドライバーのホセ・マリア・ロペスは、ニック・デ・フリースにトヨタGR010ハイブリッドのシートを開け渡した後、ハイパーカーカテゴリーの他のマニュファクチャラーで職を探すよりも“トヨタ・ファミリー”に残ることを好んだといい、アコーディスASPチームでの「新たな経験」を楽しみにしていると語った。

 2度のWECチャンピオンは、LMGTEに代わって2024年から新設されるLMGT3クラスにおいて、レクサスRC F GT3のWECデビューをリードする役割を担う。ロペスはブロンズドライバーの木村武史、エステバン・マッソンとASPの87号車レクサスRC F GT3をドライブする。

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 3月2日の『カタール1812km』レースで開幕する2024年のWEC世界耐久選手権のシーズンは、ロペスにとってトップクラスのプロトタイプ以外で迎える初めてのWECシーズンとなる。

 彼はトヨタGAZOO Racingで6シーズンを過ごし、ふたつの世界タイトル(LMP1でひとつ、ハイパーカーでひとつ)を獲得し、2021年にはル・マン24時間レースで総合優勝も飾っている。

 2023年11月、彼はハイパーカーチームと決別し、後任にデ・フリースが就任することが発表されたが、姉妹ブランドのレクサスでドライブすることで、トヨタとの提携を続けることとなった。

 シーズン前のメディアセッションでロペスは、ハイパーカーの別のチームに移籍することは「あまり」考えず、代わりにレクサスに加わってトヨタ陣営に残りたいと考えたと、記者団に語った。

「僕はこのトヨタ・ファミリーと非常に長い間関わってきたので、僕の主な目的は彼らと一緒にいることだった」とロペス。

「もちろん、正直に言えば、あと数年はハイパーカーに乗りたかったけど、僕はもう子どもじゃないんだ」

 これについては11月の発表会の際、中嶋一貴TGR-E(トヨタ・ガズー・レーシング・ヨーロッパ)副会長も、「正直、おそらく他のハイパーカーメーカーだったり、LMDhのオファーがあっただろうし、それを(本人が)選ぶこともできただろうなと思います」と語っていた。

 それにも関わらず、自らの意思でトヨタに残ることを選択したロペスは、「この(LMGT3)プロジェクトは僕にとっても、また舞台裏で関わっているすべての人にとっても、非常に興味深いものだったと思う。このカテゴリーは素晴らしく、参加できてとても幸せに思う」と続けた。

「たしかに新しい経験だけど、僕の周りにいるGT3ドライバーたちのレースを見ていると、簡単なことではないと思う。GTのレースは、いつもとても素晴らしい」

「ハイパーカーの時でさえ、僕らは常にモニターを見ていたけど、彼らの戦いの接戦ぶりには感銘を受けていた。僕らはあまり慣れていないので、簡単ではないだろうが、とても楽しみにしている」

 2014年からWTCC世界ツーリングカー選手権を3連覇した経験を持つロペス。ツーリングカーとプロトタイプレースで計5つの世界タイトルを獲得したことに比べると、GTレースにおける経験は少なめだ。

 彼は2008年のFIA GT選手権にガストン・マッツァカーネやエステバン・トゥエロらとともに出場し、2010年には母国アルゼンチンでFIA GT1世界選手権の2ラウンドでアストンマーティンDBR9をドライブし、2007年にはアメリカン・ル・マン・シリーズに短期間出場した。

 ロペスは、2023年10月のポルティマオでのテストで初めてRC F GT3をテストドライブしたが、V8エンジンを搭載したGT3マシンへの適応は「順調だった」と語った。

「他のドライバーと比べて自分がどうなのかと言うのは難しいが、カタールではそれが分かると思う」と彼は語った。

「僕はポルティマオでのグッドイヤータイヤのテストで、初めてこのクルマををテストしたんだ」

「アメリカでこのクルマのレースに参加している選手のひとり(ジャック・ホークスワース)もその場に来ていたので、彼がアメリカで経験を積んでいるということが、僕らにとっては重要だった」

「とても助かったよ。ペースは順調だったと言わざるを得ないね。最初から、ドライブしていてとても快適だった。ABSやドライビングに関わるいくつかのことなど、慣れる必要があることはあるけど、快適に感じたんだ」

「バルセロナで、2度目のテストをした。その時、チームメイトのケルビン・ファン・デル・リンデも一緒にいた。彼はGT3でも良い経験を持っているので、自分と比較することができた」

「そのあと、僕は数週間前にポール・リカールでも走ったので、言い訳はもうできない」

「僕はこのクルマをドライブしてきたけど、もちろんコースに出て他の選手たちと比べて自分のパフォーマンスを確認するのを楽しみにしている。他のチームと比較してクルマのパフォーマンスを確認することも楽しみだ」

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