カタルニア・サーキットでMotoGP最終戦ソリダリティGPのプラクティスが行なわれた。トップタイムはドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤだった。
豪雨災害によって中止となったバレンシアGPの代替戦として行なわれているソリダリティGP。11月ということで、今年5月にカタルニアGPが行なわれた際よりもかなり冷涼なコンディションでの開催となっている。
■エスパルガロ兄、いよいよ引退レースへ「エモーショナルな週末になる」でも願いはマルティンのチャンピオン獲得?
初日午後のプラクティス開始時点では、気温は17度。路面温度も21度と低いものだった。
FP1では日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)がトップタイムとなったが、その時の1分40秒083というタイムは、プラクティスの序盤から塗り替えられていった。
セッション序盤を引っ張ったのはVR46のマルコ・ベッツェッキで、1分39秒829のタイムをマーク。ここにアレックス・マルケス(グレシーニ)、ペドロ・アコスタ(GASGAS)、フランチェスコ・バニャイヤという面々が続いた。
ランキング首位でタイトルを狙うホルヘ・マルティン(プラマック)は序盤、トップ10周辺のタイムを刻んでいたが、その後20分ほどでバニャイヤに次ぐ5番手タイムをマーク。順当に調子を上げていった。
プラクティスはその後トラブルらしいトラブルもなく、非常に穏やかな時間が流れた。なお40分頃には、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)がペースを上げ、1分39秒958で暫定2番手までタイムを縮めている。
残り時間が15分を切ってくると、他のライダーもギヤを上げ、タイムシートの並びにも動きが出始めた。
マルティンが速さを発揮して暫定トップにつけたが、ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)が残り9分で1分39秒197をマークし、暫定トップタイムを更新。苦戦するホンダ陣営にありながらも、気迫の走りでタイムを縮めた。
ただザルコがトップでプラクティスを終えることはできなかった。マルコ・ベッツェッキ(VR46)、バニャイヤが続けざまにタイムを更新してきたためだ。
バニャイヤの記録した1分38秒918が暫定トップタイムとなる中、最後は今回がラストレースになるアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が、それを上回るペースを発揮……しかしわずかに届かず、バニャイヤがプラクティス最速となった。2番手はベッツェッキ、3番手がエスパルガロだ。
そしてヨハン・ザルコは4番手タイム。予選Q2への直接進出を確保した。
マルティンは終盤のアタックではフロントタイヤを切れ込ませて、あわや転倒かという場面もあったが、上手くリカバリー。クラッシュすることなくセッションを5番手で終えた。
FP1ではトップタイムだった中上だが、プラクティス終盤のアタックでは10番手以内にギリギリで入ることができず、最終的には13番手タイム。そのためフル参戦ライダーとして最後の予選はQ1からのスタートとなった。
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