ロータス「エスプリ」
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
【画像】ロータス・エヴァイヤ、エキシージ、エリーゼ、エヴォーラ【人気モデル比較】 全71枚
ロータスが、フェラーリに対抗する1000万円以下のスーパースポーツカーとして、ブランドの象徴的なモデル「エスプリ」を復活させる。
12年ぶりとなるロータスの量産モデルは、エヴァイヤ・ハイパーカーのデザインをベースとし、新しく開発されたV6パワートレイン・ハイブリッドを搭載する予定となっている。
2021年上半期に発表、翌月に発売が予定されているこのモデルは、ロータスブランドの名高いドライビングダイナミクスを保持しながら、既存のモデルよりも使いやすさと洗練性が高くなるそうだ。
このモデルが「エスプリ」の名を冠するかどうかについてはまだ不明だが、ロータスの既存のラインナップと、全く新しくなったアーキテクチャに基づく将来モデルとの間の、ギャップを埋める役割を果たすだろう。
25年前のエキシージおよびエリーゼと、12年前のエヴォーラのプラットフォームに代わる、新しいリベットボンデッドプラットフォームは、復活したエランや他の多くのセグメントのモデルに提供される。
「このクルマがあるからこそ、この新しいプラットフォームがあります」と、ロータスのCEOフィル・ポパムは語っている。
この2021年型モデルは、エヴォーラで採用されているアルミモノコック・プラットフォームの、最後の派生モデルとなる。
ただし、これはエヴォーラの直接の後継ではなく、まったく別のモデルとして、その上に位置づけされる。
パワートレインとスタイリング
AUTOCARは、この新しいモデルには、トヨタ製のV6エンジンが搭載されるとの情報を得ていたが、ロータスはそれを補完する新しいハイブリッドシステムを開発している。
ジーリーホールディングが所有する姉妹ブランド、ボルボからノウハウを得たと予想される。
以前、ポパムがすべての新しいロータスモデルを、何らかの形で電動化したいと話していたが、電動エヴァイヤからその計画は始まっている。
出力についての情報は明かされていないが、スーパーチャージャー付きのエヴォーラ・スポーツ410が、410psを出力することを考えると、新しいパワートレインは500psを大きく上回る可能性がある。
ロータスの創設者、コーリン・チャップマンの有名な「簡素化と軽量化」の精神に基づき、ハイブリッドテクノロジーの追加後も、乾燥重量を可能な限り軽くすることを目指している。
V6が、強制誘導と自然吸引のどちらを採用するかはまだ不明だ。
オリジナルのエスプリのスタイルの復活を望む人は多いかもしれないが、サイズダウンしたエヴァイヤのエクステリアを想わせる、モダンなデザインも期待されている。
エヴォーラと同様、ミッドエンジンレイアウトがその外観を決定するだろう。
控えめなデザインと「ドライバー重視のパッケージ」にもかかわらず、販売されているロータスモデルの中で、最も使いやすいものとなるだろう。
新しいモデルは2+2のシートレイアウトではなく、十分な収納を備え、広々とした2シートのキャビンとなる。
ジーリーホールディング傘下のメリット
ポパムが「非常に大きな機会」と表現する、ジーリーホールディング傘下入りにより、ロータスは5か年計画に多額の投資を行うことが可能となった。
大規模でリソースの豊富なこの中国企業は、新しい「デザイン、エンジニアリング、製造の機会」と十分な資金をもたらす。
ポパムは「数千、数億ではありません。数十億の規模の話をしています」と述べている。
長い間投入が検討されていたSUVを含む、モデルのラインナップ拡大計画に加え、ヘセル本社の拡張も順調に進んでいる。
ロータスの現在の年間販売台数は約1500台だが、拡張後の生産能力は約5000台に上るとされており、中国と北米の規制を満たすよう設計された新しいモデルが、その大きな比率を得るだろうと予想されている。
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みんなのコメント
日本では1700万円だな