F1第14戦トルコGPの予選は、雨の影響でスピンが続出し、2度赤旗中断となるなど波乱のセッションとなった。そんな中で特に輝きを放ったのがアルファロメオ勢だった。
1993年にザウバーとしてF1参戦を開始して以来、今回のグランプリで500戦目を迎えたアルファロメオは、キミ・ライコネン、アントニオ・ジョビナッツィ共に予選Q3へと進出し、ライコネンが8番手、ジョビナッツィが10番手となった。2台揃ってのQ3進出は、チームにとって昨年のオーストリアGP以来だ。
■F1トルコ予選:ストロールが大波乱の予選を制し、初ポール! フェルスタッペン2番手
予選が行なわれたグランプリ2日目は、午前中のフリー走行3回目の時点で雨模様となっており、路面コンディションの悪さから各車走行を控えるという状況だった。しかしながらアルファロメオの2台は勢力的にコースに出て周回を重ねていき、ジョビナッツィがたまらずスピンしてフロントウイングの翼端板を破損するという場面もあった。
アルファロメオの2台はFP3でまともなラップタイムを刻めずにセッションを終えたが、ライコネンはFP3で走り込んだことが貴重な学習の機会となり、予選でバルテリ・ボッタス(メルセデス)を下して8番手に入る上で役に立ったと語った。
「間違いなく午前中(のFP3)は狂ったように苦戦していたけど、酷いコンディションの中でいくつか変更を加えながら周回した。それが予選に少しは役に立ったと思う」
「まだ良い感触ではなかったけど、少なくともそれは皆同じだと思うし、それほど悪い感触でもない。ああいうコンディションで走れたことは確実に有益だった」
ルーベンス・バリチェロの記録を抜き、“F1史上最も多くのレースを戦ったドライバー”となったライコネンだが、今回のトルコGPの路面コンディションは、自身の長いキャリアの中でも「最悪の部類」に入るという。
「簡単にスピンしてしまっていた。でもなんとかベストを尽くしたよ」とライコネンは振り返った。
一方ジョビナッツィは、Q2で5番手タイムを記録したものの、Q3では終盤のインターミディエイトタイヤでのタイムが伸びず、ポールポジションのランス・ストロール(レーシングポイント)から約10秒遅れの10番手タイムに終わったが、今回のセッションではとにかくコースに留まることが大事だったと語った。
「今日はとても難しい予選だったけど、ラップを重ねる度に自信がついていった」とジョビナッツィ。
「今日はゆっくり、ゆっくりスタートして、それから最後の数周で全てをまとめる、というやり方で走った」
「Q2ではそれがうまくいったけど、Q3は残念ながらインターミディエイトタイヤが機能してくれなかったから難しいセッションになった」
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