現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > フォード・マスタングが席巻。ポール・トゥ・ウインと変則3ストップで両ヒートを制覇/RSC第6戦

ここから本文です

フォード・マスタングが席巻。ポール・トゥ・ウインと変則3ストップで両ヒートを制覇/RSC第6戦

掲載
フォード・マスタングが席巻。ポール・トゥ・ウインと変則3ストップで両ヒートを制覇/RSC第6戦

 南半球オーストラリア大陸を代表するシリーズ、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップの第6戦『NTIタウンズビル500』が7月5~7日にリードパーク市街地トラックにて開催され、土日の両ヒートともに第7世代フォード・マスタング・スーパーカーが躍動。

 キャメロン・ウォーターズ(ティックフォード・レーシング/フォード・マスタング)が土曜にポール・トゥ・ウインを飾ると、日曜はジャック・ルブローク(エレバス・モータースポーツ/シボレー・カマロZL1)が自身初ポールを獲得するなか、予選10番手発進だったマット・ペイン(ペンライト・グローブ・レーシング/フォード・マスタング)が変則3ストップ戦略を成功させ、見事な逆転劇でRSC通算2勝目を飾っている。

次世代王者候補ブロック・フィーニーが逆襲。僚友ウィル・ブラウンを降し連勝を達成/RSC第5戦

 クイーンズランド州北東岸に位置する港湾都市で開催されたおなじみの1戦は、走り出しからウォーターズがフリープラクティスの2セッションで最速を計時して勢いを披露。そのまま予選トップ10シュートアウトでは周囲より0.3秒以上速いラップを刻んで、今季4回目のポールを射止めた。

「計時予選より路面のグリップが落ちたようで、みんなが小さなミスを犯していた」とストリートサーキットの状況変化を分析したウォーターズ。

「マシンが速いことはわかっていた。自分の操作に集中し、ロックアップも小さく愚かなミスもなかった。(前戦)ダーウィンは厳しいレースだったが、気持ちを立て直し、本当に自分たちの良い点と悪い点を整理してきた。勝てるといいな」

 そう語ったウォーターズの背後では、チャズ・モスタート(ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド/フォード・マスタング)がフロントロウに並び、2列目にはトーマス・ランドル(ティックフォード・レーシング/フォード・マスタング)とウィル・デイビソン(ディック・ジョンソン・レーシング/フォード・マスタング)が続くなど、フォード勢が1-2-3-4を独占する結果に。

 一方で、選手権首位ウィル・ブラウン(レッドブル・アンポル・レーシング/シボレー・カマロZL1)はシュートアウト進出を逃すなど、北米“NASCARカップシリーズ帰り”のふたりは明暗が分かれる展開となる。

 迎えた88周セミ耐久のレース1は、ルーティンピットの2回ともにウォーターズとモスタートが首位攻防を繰り広げる展開になると、終盤の激しい雨にも助けられたウォーターズがリードを拡大。そのままトップチェッカーを受けた。

「チャジー(モスタートの愛称)はおそらくスティント開始時に速かったし、終盤はおそらく僕の方が速かった。そこでは壮大でクールなバトルがあった。とても楽しかったね」と喜びを語ったウォーターズ。

「僕らは年齢を重ねるにつれ賢くなってきていると思う。5年前なら、ふたりとも壁にぶつかっていただろうね(笑)」

■ 

 明けた日曜の予選では、前日勝者ウォーターズを抑えたGMシボレー陣営のルブロークが逆襲。キャリア初のポールポジションを獲得し、2列目3番手には僚友ランドルを従えたジェームス・コートニー(ティックフォード・レーシング/フォード・マスタング)が並ぶなど、番狂せとも言うべきグリッド順となる。

 一方、前日に17番手の後方グリッドから3位表彰台まで駆け上がっていたポイントリーダーは、この日もシュートアウト進出を逃すと決勝オープニングラップで決定的な瞬間に見舞われ、デビッド・レイノルズ(ペンライト・グローブ・レーシング/フォード・マスタング)との接触で弾かれた名門トリプルエイト・レースエンジニアリング(T8)の87号車カマロZL1はウォールに激突。これで修復作業を余儀なくされ、最下位転落の憂き目に遭う。

 そのスタートで後続に飲み込まれたポールシッターに代わり、序盤の主導権を握ったウォーターズだったが、5列目10番手発進だったペインが奇襲を仕掛け、集団内で誰よりも早いピットストップを敢行。この3ストップ戦略が的中し、周囲がルーティンに入った瞬間からリードを奪ったペインがその後のレースを支配することに。最終的に約6秒という比較的余裕のある差で今季初勝利を手にした。

「素晴らしい、信じられないよ! ここ数ラウンドは本当に厳しいものだったからね」と、最高峰昇格2年目を迎えた21歳。

「昨日の時点で良いレースカーを持っているとわかったし、最終スティントのペースは本当に強かったから、今日はそれをまとめて異なる戦略で再現しようとした。その判断を下したチームは本当にスゴかったよ。彼らには感謝してもし切れない、厳しい仕事だったけど、とてもやりがいがあったね」

 このヒートではブラウンとともに僚友ブロック・フィーニー(レッドブル・アンポル・レーシング/シボレー・カマロZL1)もウォールにヒットし、T8陣営にとって忘れたい週末となったが、ランキング首位を争うふたりの差は141ポイントから78ポイントへ縮まることに。続くRSC第7戦は、7月20~21日の旧イースタンクリークにて『シドニー・スーパーナイト』が争われる。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタが「新ハイラックスサーフ」世界初公開へ 現代に蘇った!? カクカクデザイン×ブルーボディ採用の斬新仕様! まもなく米国で「4Runner TRD Surf 」披露
トヨタが「新ハイラックスサーフ」世界初公開へ 現代に蘇った!? カクカクデザイン×ブルーボディ採用の斬新仕様! まもなく米国で「4Runner TRD Surf 」披露
くるまのニュース
こんなバイクもある!? 白バイにはどんな車種が使用されているの?
こんなバイクもある!? 白バイにはどんな車種が使用されているの?
バイクのニュース
ポルシェ911 GT3、ターボ化も電動化もしたくないが「あと2年」で限界に… 開発者の苦悩
ポルシェ911 GT3、ターボ化も電動化もしたくないが「あと2年」で限界に… 開発者の苦悩
AUTOCAR JAPAN
新車当時価格1870万円!! オーテック・ザガート「ステルビオ」を前オーナーに手紙を送って懇願すること3年…情熱が伝わって晴れてオーナーに
新車当時価格1870万円!! オーテック・ザガート「ステルビオ」を前オーナーに手紙を送って懇願すること3年…情熱が伝わって晴れてオーナーに
Auto Messe Web
東芝、橋梁の健全度を測る新たな技術を開発 インフラの長寿命化に貢献
東芝、橋梁の健全度を測る新たな技術を開発 インフラの長寿命化に貢献
日刊自動車新聞
MTのみの硬派ポルシェ、『911カレラT』に初のカブリオレ登場…2114万円から
MTのみの硬派ポルシェ、『911カレラT』に初のカブリオレ登場…2114万円から
レスポンス
バイクニュース今週のダイジェスト(10/28~11/1)
バイクニュース今週のダイジェスト(10/28~11/1)
バイクブロス
トヨタ新型「“超凄い”カローラSUV」公開! “500馬力”の2.1リッター「直4」搭載! もはやステーションワゴンな「クロス」伯国に登場
トヨタ新型「“超凄い”カローラSUV」公開! “500馬力”の2.1リッター「直4」搭載! もはやステーションワゴンな「クロス」伯国に登場
くるまのニュース
ヴィンテージのフォード ブロンコ、EVになる
ヴィンテージのフォード ブロンコ、EVになる
GQ JAPAN
なぜ停止線の「めちゃ手前」で止まる? “スペース空け過ぎ”に「違反なの?」「正直ありがたい」「トラックのため」の声も! 「狭い道では助かる!?」謎の行為に反響集まる!
なぜ停止線の「めちゃ手前」で止まる? “スペース空け過ぎ”に「違反なの?」「正直ありがたい」「トラックのため」の声も! 「狭い道では助かる!?」謎の行為に反響集まる!
くるまのニュース
ずっと50km/hで走らなきゃだめ? 最低速度が50km/hの高速道路に最高速度規制が50km/hがかかった場合の走り方とは
ずっと50km/hで走らなきゃだめ? 最低速度が50km/hの高速道路に最高速度規制が50km/hがかかった場合の走り方とは
バイクのニュース
フランス市場にランチア復活、新型『イプシロン』で…有料会員記事ランキング
フランス市場にランチア復活、新型『イプシロン』で…有料会員記事ランキング
レスポンス
気掛かりなリコール届け出件数、ホンダは原付108万台、マツダは「CX-60」3万4461台[新聞ウォッチ]
気掛かりなリコール届け出件数、ホンダは原付108万台、マツダは「CX-60」3万4461台[新聞ウォッチ]
レスポンス
BMW『i5ツーリング』、394馬力ツインモーターの「xDrive40」追加へ…航続520km
BMW『i5ツーリング』、394馬力ツインモーターの「xDrive40」追加へ…航続520km
レスポンス
ヤマハが電動車いすの完成車販売をやめて「ユニット専業メーカー」になることを宣言した理由
ヤマハが電動車いすの完成車販売をやめて「ユニット専業メーカー」になることを宣言した理由
レスポンス
RB、2025年シーズンから正式名称を”レーシングブルズ”に変更へ。呼称に関する混乱、ついに終止符?
RB、2025年シーズンから正式名称を”レーシングブルズ”に変更へ。呼称に関する混乱、ついに終止符?
motorsport.com 日本版
マツダ新型「コンパクトSUV」発表! めちゃ豪華内装の特別仕様車設定! 大幅改良の「MX-30」約239万円から!
マツダ新型「コンパクトSUV」発表! めちゃ豪華内装の特別仕様車設定! 大幅改良の「MX-30」約239万円から!
くるまのニュース
約180万円から! ダイハツ本気の「AWDスポーツカー」に反響あり! パワフルな「ターボ×専用エンジン」搭載! ド迫力ボディを“5速MT”で操る「辛口モデル」X4に大注目!
約180万円から! ダイハツ本気の「AWDスポーツカー」に反響あり! パワフルな「ターボ×専用エンジン」搭載! ド迫力ボディを“5速MT”で操る「辛口モデル」X4に大注目!
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村