現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 925馬力のアウディ最強モデル登場 「eトロンGT」大幅改良、デザイン一新 装備も充実化

ここから本文です

925馬力のアウディ最強モデル登場 「eトロンGT」大幅改良、デザイン一新 装備も充実化

掲載 3
925馬力のアウディ最強モデル登場 「eトロンGT」大幅改良、デザイン一新 装備も充実化

バッテリーやモーターを強化

アウディRS eトロンGTが改良を受け、最高出力925psを誇る同社最強の市販車となった。

【画像】パワフルかつ快適な電動4ドア・グランドツアラー【改良新型アウディeトロンGTの各モデルを写真でじっくり見る】 全34枚

ドイツの自動車メーカーであるアウディは6月18日、フラッグシップEV「eトロンGT(e-tron GT)」の改良新型を欧州で発表した。外観を一新し、バッテリー容量やモーター出力、充電速度を高めている。欧州価格は12万6000ユーロ(約2135万円)から。

改良の内容は、J1プラットフォームを共有し、2月に改良を受けた兄弟車ポルシェ・タイカンとほぼ共通している。

駆動用バッテリーは素材やセパレーターの変更、冷却システムの小型化などにより、使用可能容量(ネット値)を84kWhから97kWhに増やすと同時に9kg軽量化し、重量を625kgとした。また、最大充電速度は270kWから320kWに向上した。

アウディは重要なポイントとして、280kW以上の充電速度を従来よりも広い温度範囲で、より長い時間(充電率約70%まで)維持できるようになったことを強調している。

回生ブレーキも強化され、利用できるエネルギーは290kWから400kWに向上。1回の充電での航続距離は欧州WLTPサイクルで最長609kmとされる。

「S」モデルが標準に

今回の改良に伴い、モデルラインアップも再編成された。「S eトロンGT」と命名されたエントリーモデルは、デュアルモーターから合計出力679psを発生する。

上位モデルの「RS eトロンGT」は合計出力856psに引き上げられた。そして、最上位モデルとして合計出力925psの「RS eトロンGTパフォーマンス」が追加された。アウディで最もパワフルな市販車であり、0-100km/h加速はわずか2.5秒とされる。

出力はわずかに異なるものの、それぞれポルシェのタイカン4S、ターボ、ターボSをほぼ反映したものだ。

ただし、ベリンガー・ヘーフェ工場の生産能力不足を理由に、現時点ではシングルモーター仕様の導入計画はまだない。

エアサスペンションは2つのタイプが用意される。標準装備されるのは2チャンバーのデュアルバルブシステムで、現行型よりも調整範囲が広く、快適性とボディコントロール性が向上するという。

2つ目はオプションのアクティブ・サスペンションで、スタビライザーの代わりに4つの油圧アクチュエーターを使用する。スポーツ走行では、ブレーキング、コーナリング、加速時に車体を水平に保ち、タイヤのグリップを確保する。また通常走行においては、ピッチングとローリングを補正し、乗員が感じる加速度を低減するという。

いずれのサスペンションも、停車中に車高を55~77mm上げて乗員が乗り降りしやすいようにすることができる。

基本ハードウェアはポルシェと共通だが、アウディのエンジニアによると、快適性を重視したチューニングによって差別化され、GTらしさが強調されているという。

デザイン一新、装備も充実化

従来のeトロンGTとRSモデルはほとんど同じ外観だったが、今回の改良でさらなる差別化を図った。

S eトロンGTでは、内燃エンジン搭載のSモデルと同様、フロントエンドの左右に三角形のインサートを採用した。

一方、RSモデルにはアグレッシブなL字型のインサートを採用している。また、グリルにはエンボス加工の六角形パターンを採用し、ディフューザーの形状も変更した。新デザインのホイールやボディカラーも追加されている。

インテリアでは、ステアリングホイールの上下がフラットになり、タッチセンサー式のボタンパネルが採用された。RSモデルでは3種類のドライブモードを切り替えるサテライトボタンが備わる。また、これまでオプションだった14ウェイ調整可能なスポーツシートが標準装備となった。

ドイツ向けの価格は、S eトロンGTが12万6000ユーロ(約2135万円)、RS eトロンGTが14万7500ユーロ(約2500万円)、RS eトロンGTパフォーマンスが16万500ユーロ(約2720万円)に設定され、現在注文受付中だ。全車標準装備が向上しているが、実質的には値上がりとなる。

こんな記事も読まれています

新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
くるまのニュース
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
バイクのニュース
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
レスポンス
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
motorsport.com 日本版
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
くるまのニュース
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
バイクのニュース
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
ベストカーWeb
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
WEB CARTOP
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
日刊自動車新聞
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
AutoBild Japan
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
くるまのニュース
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
VAGUE
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
motorsport.com 日本版
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
くるまのニュース
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
レスポンス
BMW 2シリーズクーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
BMW 2シリーズクーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン

みんなのコメント

3件
  • Lore in
    意外にも内装はアナログスイッチを多数残してるのが好感もてる。ポルシェは反対になぜか全てモニター化。乗り味に明確な差があるのだからポルシェにもアナログスイッチをたくさん残して欲しかったね。
    しかし900馬力台が平然と出てきたのは驚き‼️
  • *****
    結局全然売れてないアウディ。もはや開発陣が適当に作って遊んでる感ある。
    アウディ最大の納入先、中国でも本当に見ない。殆どがベンツ、ポルシェ、BMWかレクサス。
    グループ会社だから売り上げはもはや関係無いのか?

    この車もポルシェの廉価版、ポルシェ無ければこの車も無い。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1880.03258.0万円

中古車を検索
GTの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1880.03258.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村