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たったこれだけ! ドライバーなら押さえておきたいクルマ点検4項目

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たったこれだけ! ドライバーなら押さえておきたいクルマ点検4項目

■愛車をより理解するためにメンテナンスをやってみよう

 みなさんは、愛車のメンテナンスを自分でしたことはありますか。プロにすべてお任せする、という方法もありますが、自分でできる範囲内だけでもチェックすることで、クルマの予期せぬトラブルを未然に防ぐことができます。

レギュラー車にハイオクガソリンを入れたらどうなるのか?

 今回は神奈川県の整備工場「協親自動車」の代表取締役 棚部哲男さんのアドバイスをききながら、メンテナンスのコツをみていきましょう。

●自分でできるメンテンナンスその1:洗車

 メンテナンスの初歩として挙げられるのは洗車です。自宅でやってもいいですし、ガソリンスタンドの洗車場でも1000円程度で利用することができます。

 自分で洗車をする場合はカー用品店で洗車グッズの購入が必要です。仕上げのときにはボディを丁寧に拭き上げて、水分が残らないようにしてください。

 余裕があれば、雨の日に水滴をはじいて視界を確保してくれる窓のコーティングをするのもおすすめです。

 協親自動車の棚部さんは、洗車時に気をつけるべきこととして次のように説明します。

「洗車はある意味“ボディを傷つける行為”ともいえますので、洗車剤で洗う前に水で汚れを十分に落としてから、ゴシゴシ洗わないように優しく作業することがコツです。

 また、窓に油膜(水分と油分が混ざって付着した汚れ)が目立つ場合は、カーショップやガソリンスタンドで購入できる『油膜取り』で作業してください」

 ※ ※ ※

●自分でできるメンテンナンスその2:「ラジエーター液」をはじめとした液体の補充

「ラジエーター液」や「エンジンオイル」をはじめとした各種消耗品のチェックも重要です。

 ラジエーター液の量は半年に1回程度点検して、規定値より不足していたら補充しましょう。補充タンクの位置や規定値の確認方法は、取扱説明書に載っています。万が一ラジエーター液がなくなると、オーバーヒートの原因になったり故障の原因となるので注意してください。

 エンジンオイルのチェックは3か月から半年に1度行うようにしましょう。取扱説明書に見方が載っている「オイルレベルゲージ」を見て、オイルの色と量を確認してください。オイルは汚れると、酸化してドロッとした状態になります。ドロドロになると燃費が悪くなったり、クルマが思うように走らなくなったりします。

 エンジンオイルの交換は半年または1万キロを目安に行ってください。

 また、フロントウインドウをクリーンにする「ウインドウウォッシャー液」の確認もお忘れなく。ウオッシャー液の補充タンクの位置も、取扱説明書を確認してください。

 協親自動車の棚部さんは、各種消耗品のチェック時に気をつけるべきこととして次のように説明します。

「エンジンオイルの交換は、クルマを長持ちさせるためにとくに重要なポイントですので、必ず行ってください。

 エンジンオイルにはさまざまな種類がありますが、高ければいいというものではありません。愛車に適合する規格のものをこまめに交換するのがおすすめです」

 ※ ※ ※

■消耗品は「ラジエーター液」や「エンジンオイル」以外にもさまざま

●自分でできるメンテンナンスその3:タイヤの空気圧と溝のチェック

 タイヤの空気圧チェックは月に1度程度行いましょう。ガソリンスタンドで無料で点検してもらうことができます。空気の補充は、ガソリンスタンドによっては有償となる場合もあります。空気圧ゲージがあれば、もちろん自分で行うことも可能です。

 空気圧は、メーカーの推奨値がそれぞれあります。運転席側ドアのボディあたりに表示されているのが一般的です。

 空気圧が低いと燃費が悪くなるほか、タイヤの寿命も早くなり、さらにパンクやバースト(破裂)の危険も高まります。定期的にチェックするようにしましょう。

 あわせて、タイヤの溝も確認しましょう。タイヤの溝をよく見ると、少し盛り上がっている部分があるのがわかります。これは、交換時期の目安を示してくれる「スリップサイン」というものです。

 タイヤがすり減ることによって溝とスリップサインの深さが同じになったら、交換するべき時期がになっているというサインです。ちなみに、道路交通法では普通自動車の場合、溝の深さが1.6mm以下になると公道を走ってはいけないルールとなっています。

 スリップサインがある溝の位置は、タイヤの側面に付けられた△形のマークが示しています。

 タイヤの溝がなくなってくると、ブレーキが効きづらくなって大変危険です。車検が通らないこともあるので、しっかりとチェックしましょう。

●自分でできるメンテンナンスその4:ワイパーのゴムの交換

 最後に、ワイパーのゴムの交換についてお伝えしましょう。

 一般的に、ワイパーゴムの寿命は1年程度といわれています。1年に満たなくても、拭き取りが悪くなったりする場合もあるので、効きが悪くなってきたら交換しましょう。

 日よけや雨よけのないガレージにクルマを置いている場合は、とくに劣化しやすいので注意してください。

 クルマによって、ゴムのみの交換が可能な場合と、アームとゴムを繋ぐ部分の「ワイパーブレード」ごと交換しなければならない場合があります。 協親自動車の棚部さんは、ワイパーのゴムの交換時に気をつけるべきこととして次のように説明します。

「ワイパーのゴムだけ交換できる車種の方が割合としてはかなり多いですが、交換のときは愛車がどちらにあたるのか確認してください。

 またワイパーに関連することで気をつけていただきたいことですが、フロントウインドウが汚れているときにウインドウウォッシャー液を出してワイパーを作動させると、窓側に傷がつく可能性があります。

 フロントウインドウの汚れがひどい場合は、ウインドウウォッシャー液に頼らず、窓の汚れを直接落としてください」

 ※ ※ ※

 クルマのメンテナンスを自分でやると、愛車により愛着がわくことでしょう。小まめなチェックとセルフメンテで、あなたのクルマを長持ちさせてください。 【了】

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