人気カテゴリーのコンパクトSUVでは古参の一台となったマツダCX-3。数度の改良を経た流麗なスタイルと上質なインテリアはいまも魅力的です。昨年2021年10月の一部改良で追加された特別仕様車「Super Edgy(スーパーエッジー)」に萩原文博さんが試乗しました。
立体駐車場に入るコンパクトSUV
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マツダは現在5車種のSUVをラインナップしていて、国産メーカーの中ではトヨタに次ぐ充実ぶりとなっています。そのマツダのSUV軍団の中でエントリーモデルであり、最もコンパクトなボディサイズのモデルがCX-3です。
2015年2月に登場したCX-3は、コンパクトカーのデミオ(現マツダ2)をベースとしたコンパクトSUVです。ボディサイズは全長4,275mm×全幅1,765mm×全高1,550mmと都市部に多く存在する立体駐車場に対応しているのが特長です。CX-3のコンセプトは、「次の時代のスタンダードを創造する」で、都会からアウトドアまで、どんなシーンにもふさわしい1台として、既存の価値観にとらわれることなく、他人とは違う自分らしさを表現できるクルマに仕立てられています。
クラスを感じさせない伸びやかなデザイン、上質なインテリア
外観デザインは、塊感のあるボディサイドとそれに対比させる伸びやかなキャビン。そしてショートオーバーハング等により、圧倒的な存在感のあるプロポーションを実現しています。一方のインテリアデザインは、ドライバーオリエンテッドなコクピットや心地良い包まれ感のあるドアトリムなど、先鋭的かつ上質なインテリア空間を実現しています。
さらに、見晴らしの良さ、安心感、乗り降りのしやすさなど、さまざまな条件の中から最大の価値を生む最適な着座位置を追求。やや高めの車高でありながら、体格差にかかわらず体に負担を感じにくい優れた乗降性を実現しています。加えて、理想的なペダルレイアウトや操作しやすい姿勢に調節できるステアリング調節機構、高いフィット性を発揮する振動吸収ウレタンを使用したシートを採用したことで、理想のドライビングポジションを実現したことで、運転しやすいクルマとなっています。
現在はガソリンとディーゼルの二本立て
パワートレインはデビュー当初1.5L直列4気筒ディーゼルターボエンジン+6速MT/ATの1種類でしたが、2017年6月には2L直列4気筒ガソリンエンジン+6速ATを追加。そして2018年の大幅改良ではディーゼルエンジンを従来の1.5Lから1.8Lへと排気量をアップさせています。さらに2020年5月に一部改良で1.5L直列4気筒ガソリンエンジンをラインナップに追加しました。
現在は1.5L直列4気筒ガソリンエンジン+6速ATそして1.8L直列4気筒ディーゼルターボエンジン+6速MT/ATとなっています。車両本体価格は189万2,000~321万2,000円と1.5L車はコンパクトSUVの中でもリーズナブルな価格設定となっています。
上質と洗練、CX-3らしさを強調した特別仕様車
今回試乗したモデルは、2021年10月の商品改良の際に設定された特別仕様車XDスーパーエッジー、ディーゼルエンジンの2WD車です。車両本体価格は297万円です。スーパーエッジーは1.5Lガソリン車にも設定されていて、車両本体価格は249万1,500~321万2,000円となっています。
スーパーエッジーは上質・洗練といったCX-3が備える特長をさらに追求した特別仕様車です。スーパーエッジーの特長を挙げると外観では、ピラーからルーフにかけてのボディ上部、ホイールを含むバンパーから下のボディ下部を艶感のある黒で引き締めることで、流麗でエレガントな躍動感を演出しています。
試乗したXDスーパーエッジーのボディカラーはプラチナクォーツで、外観の質感を向上させるオプションの「ブラックグロッシーパッケージ」を装着しており、外観のイメージは、SUVというよりも、プレミアムコンパクトという印象が強くなっています。
プレミアムブランドの輸入車にも引けを取らない
インテリアは、黒を基本に、ダッシュボードやドアトリム、フロントシートバックなどに白を配色。シートの背面の中央部分や座面、エアコンルーバーリングには、挿し色としてカッパー(赤銅)色を用いてアクセントとし、上品さと色気を演出。
さらに、シート素材は、座面・背面の中央部分には手触りの良いスエード調人工皮革・グランリュクスを使用し、サイドサポート部分には滑らかな質感の人工皮革を使用しています。
内外装に感じる上質さに磨きがかかり、もはや輸入車のプレミアムブランドに匹敵すると言っても過言ではないかもしれません。
パワーと燃費に不満なし、一部先進安全装備にはやや古さが
車両重量1,300kgのXDスーパーエッジー2WD車にとって、最大トルク270Nmを発生する1.8L直列4気筒ディーゼルターボエンジンはオーバースペックと言えるほど。アクセルを踏み込んでからのスムーズな加速や街乗りでも20.0km/L近く走る燃費性能にまったく不満はありません。
唯一不満を言うとしたらADASと呼ばれる運転支援機能です。スマートブレーキサポート(SBS)&マツダレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、アダプティブLEDヘッドライト、360°ビューモニター+フロントパーキングセンサーなどは装着されていますが、ハンドルをサポートしてくれるレーントレース機能などは装着されていません。新しく登場したライバルのコンパクトSUVには装着されていることが多いので、この点にCX-3の古さを感じてしまいます。とはいえ、ペダル位置にもこだわった運転のしやすさや操る愉しさを味わえるのはマツダならではの特長。またCX-3のデザインも古さを感じさせないのは魅力です。
長距離ドライブが多いという人はディーゼルエンジンがオススメですが、街乗り中心というのであれば、1.5Lエンジンのスーパーエッジーをオススメします。車両本体価格もリーズナブルですし、エンジンの重量も軽くなるため、走りもコンパクトSUVらしい軽快さになります。
おしゃれなコンパクトカーにキャラ変
CX-3は登場したときはプレミアムコンパクトSUVというコンセプトでしたが、最低地上高もSUVとしては控えめな160mmのため、現在はおしゃれなコンパクトカーというキャラクターに変わっています。このキャラ変が成功し、試乗したスーパーエッジーは大人気となっています。
※記事の内容は2022年2月時点の情報で制作しています。
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みんなのコメント
2022/3/17 12:24
2022/3/17 12:40
2022/3/17 13:44
毎日自慰乙
毎回セルフそう思う乙
元々利便性捨ててる車なんだから、
もう少し刺激的なエンジンを積んでほしかったです。