4月6日に三重県の鈴鹿サーキットで行われた2024年F1日本GPの公式予選。Q1セッション序盤のピットアウト時にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と交錯しそうになったジョージ・ラッセル(メルセデス)に対し、5000ユーロ(日本円で82万1600円)の罰金が科された。
15時から開始された2024年F1日本GPの予選Q1では、およそ5分が経過したところで各車がピットアウトしていたが、ファストレーンを走行していたピアストリに対し、ピットガレージから発進したラッセルが接触しそうになる場面があった。
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予選セッション終了後、レーススチュワード(審査委員会)はラッセルとピアストリに加え、両チーム代表から当時の状況をヒアリング。さらにビデオ検証を行った結果、ラッセルのメルセデスに5000ユーロ(日本円でおよそ82万1600円)の罰金を科すことを決めた。
FIAによると、ラッセルはメカニックからの発進合図を受けたとき、ファストレーン手前の作業エリアを走行するつもりだったが、44号車(ルイス・ハミルトン)のメカニックが見えたため、彼を避けるためにファストレーンに移動せざるを得なかったと主張し、そのときにピアストリの接近は確認できなかったという。
一方でピアストリは、自分に接近してくるラッセルから、ステアリングを切って回避行動を行わなくてはいけなかったと述べた。
FIAは双方の意見を聞いてビデオ検証を行った結果、ラッセルに発信合図を行ったメカニックが、ピットレーンがクリアな状況かどうかを確認していなかったと結論付け、罰金を科すことに決めた。
「チームが63号車(ラッセル)を作業エリアに移動させ、ピットアウト前に(隊列に)合流させることを意識していたとしても、安全な方法でクルマをリリースすることは依然としてチームの責任であり、マシンをリリースする前にピットレーン(ファストレーンおよび作業エリア)に車両が接近していないかを確認することは、適切な慣行である」とFIA。
なお、今回のラッセルおよびメルセデスへのペナルティは罰金のみとなっており、9番手となったラッセルの予選結果に影響を及ぼすことはない。
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