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【韓国製バッテリーが原因?】欧州CO2排出量規制 多額の罰金に直面したメーカー

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【韓国製バッテリーが原因?】欧州CO2排出量規制 多額の罰金に直面したメーカー

規制クリアにつまずいたメーカー

text:AUTOCAR UK編集部

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translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

今年、欧州連合(EU)と英国で販売される自動車のCO2排出量を大幅に削減する必要性が強まったことで、BMW、フォード、ジャガー・ランドローバーなどのメーカーは多額の罰金を支払うリスクに直面した。

EUが求めるメーカー平均CO2排出量は95g/km(ブランドごとに若干の違いはある)と厳しい。2019年の平均値は122g/kmで、ディーゼルからガソリンへと買い替える消費者が多かったため、過去3年間で上昇していた。

規制に対応するため、多くのメーカーがプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)やEVを相次いで導入している。開発には莫大なコストがかかるはずだが、50g/km以下のモデルはスーパークレジット制度により平均CO2排出量の削減に大きく貢献する。

フォードは、規制をクリアするために投入した33g/kmのクーガPHEVに期待を寄せていた。しかし、バッテリーが火災を引き起こす危険性があるとして2万1000台のリコールに見舞われてしまう。

多額の罰金を避けるため、フォードはPHEVの導入に成功していたボルボに支払いを行い(金額は非公表)、両ブランドの平均CO2排出量をプールした。

リコール対応やボルボとの提携により、フォードは欧州における第3四半期の利益をすべて失う推定6億ドル(624億円)のコストを支払った。

「クーガPHEVのリコールが発生するまでは、今年のCO2排出量目標は達成できていました」とCEOのジム・ファーリーは今月初めに会見で語った。

一方、BMWも同様の問題を抱えており、主に欧州で2万6900台のPHEVをリコールしなければならなかった。これまでのところ、BMWは目標を達成し、罰金を回避できると自信を見せている。

ジャガー・ランドローバー(JLR)は、主力のレンジローバー・イヴォークとランドローバー・ディスカバリー・スポーツのPHEVの発売が延期(電気のみの航続距離の不足が原因)したことで、9000万ポンド(125億円)の罰金を支払った。

影響を受けた3社のPHEVに共通しているのは、サムスンから供給されたバッテリーだ。サムスンは一連の問題(リコールや航続距離不足)についてコメントしておらず、メーカーも責任の所在を明らかにしていない。

さまざまな罰金回避方法

他のブランドは、さまざまな方法で目標を達成しようとしている。

フィアット・クライスラー・オートモービルズは直近の決算発表で、2020年第3四半期も財務上の損失を明らかにしているが、これは新しいPHEVの展開と、米テスラに支払いをして自社の排出量をプールして罰金を回避するというコンプライアンス・コストが理由である。

フォルクスワーゲン・グループは、新型EVのID.3を発売したことで今年の目標達成が期待されていた。しかし、9月に予想外にも中国資本のMGとプールしたことを発表した。

「これは、フォルクスワーゲン・グループが実際には苦労していることを示唆している可能性があります。罰金の支払いを回避するために外部からの助けを必要としているのです」と、独立系アナリストのマティアス・シュミットは述べた。

一方、スズキは新型ジムニーが予想外の成功を収めたことで、苦戦を強いられていた。そのため、ジムニーはほとんどの市場で販売を中止し、規制の緩い2人乗りの商用バンとして再投入することで、罰金を回避するという解決策がとられた。

スズキはまた、トヨタとの提携を利用して、カローラベースのハイブリッド車スウェイスと、RAV4ベースのPHEVアクロスを発売した。

欧州では引き続き規制を強化

他のメーカーもそれほど心配はいらないようだ。ルノーはゾエEVの販売が好調で、余剰のCO2排出量を活用するため他社からのプールを受け入れる姿勢を示している。

環境保護団体トランスポート・アンド・エンバイロメント(T&E)の調査によると、今年上半期にゾエの販売だけでルノーの平均CO2排出量を15%削減したという。これは莫大な量である。

フランスの報道では、ルノーは目標達成を確信した今、ハイブリッドシステムのEテック搭載車の発売を延期し、他社のようなトラブルに直面しないようシステムの見直しを行っているという。

PSAグループも目標を達成するには十分だと報じられている。日産、トヨタ、マツダ、ヒュンダイ、キアも好調。ただし、メルセデス・ベンツのオーナーであるダイムラーは大きなリスクを負っていると考えられている。

来年は欧州でも英国でも、環境規制の面でさらに厳しい年になるだろう。英国は1月にEUのシステムから離脱したにもかかわらず、そのルールをほぼ完全にコピーしている。

JLRは直近の財務報告書の中で、2021年に英国で最大1000万ポンド(約13億9000万円)の罰金が予想されると述べている。

多額の罰金を回避するためのCO2排出量削減競争において、成功したメーカーもあれば失敗したメーカーもある。今年、欧州全域でのEV販売台数は100万台を超え、昨年の2倍になると予想されている。

T&Eは最近のレポートで次のように述べている。

「欧州では、2020年はEVの年として多くの人が待ち望んでいました。そして、パンデミックの影響で影が薄くなっていますが、PHEVも期待を裏切っていません」

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みんなのコメント

33件
  • 『Kと関われば、やがてKの法則が発動するじゃろう・・・
    それは時限爆弾のように、忘れた頃にやってくる。
    防ぐ方法はただ一つ、関わらない事。』
    (長老の教え)
  • 誰も幸せにならない、
    最低、最悪の規制だ。
    しかし、車を売り続けるなら、
    このクソ以下の規制に対応するしかない。
    ハイブリッドで先行する日本車を排して、
    EUメーカーを擁護するはずが、
    当てが外れちゃったね、
    韓国のバッテリーなんか使うからだよ。
    バッテリーを自前で用意できないから、
    このありさま。
    ドンマイ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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