新しいピュア・ビジョン
text:text:Ronan Glon(ロナン・グロン)
【画像】ピニンファリーナ・バティスタ、ベントレー・ベンテイガ、ランボルギーニ・ウルス【ライバル比較】 全43枚
伊ピニンファリーナは、バティスタ電動ハイパーカーに続き、電動SUVを2022年に発売することを明らかにした。
ピュア・ビジョンと呼ばれるこのモデルは、現在のところ今年8月に開催が予定されている、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスにて、コンセプト形式で披露される。
ピニンファリーナは、カリフォルニアでの一般公開に先がけて、イタリアのトリノにある歴史的なデザインハウスでのプレビューを行った。
同社の商品責任者、パオロ・デラチャは、この新しいコンセプトカーを持続可能な高級モデル(SLUV)と呼び、新しいセグメントを定義することを目標としていると語っている。
このSUVは、ハードコアのオフロードモデルではなく、長いボンネット、短いオーバーハング、急勾配のフロントガラス、広いショルダー、総ガラスルーフが特徴的な、幅広で低めの4ドアモデルとなっている。
伝統あるイタリアのハイライディング・グランドツアラーに、似たスタイリングとなっている。
力強いデザインと、パフォーマンスを目指す
デザイナーは、ランボルギーニ・ウルスとポルシェ・パナメーラ・スポーツ・ツーリスモの中間を埋めるようなモデルを目指していると言う。
また、ポルシェSUVの力強いデザインと、パフォーマンスにも注目している。
ドイツのエステートカーのクーペのようなキャビンの採用も検討されたが、ピニンファリーナが計画するSUVラインナップとは合わないという結論が出ているようだ。
デザインのトップ、ルカ・ボルゴニョは、長いボンネットは1947年のチシタリア202から、ガラスルーフは1953年のアルファロメオ6C 3000スーパーフローのコンセプトから、インスピレーションを得ていると述べている。
両方とも、カロッツェリア・ピニンファリーナによってデザインされたモデルだ。
ボルゴニョは、ピュア・ビジョンは「きわめて量産に近い」形となっており、同社が「大企業」と呼ぶパートナーと協力し、ガラスルーフを量産モデルにも導入すると述べている。
パネルは、太陽光を反射することで室内温度を一定に保ち、横転事故時に乗員を保護するためアルミニウムフレームに取り付けられている。
1014psの電気パワートレインを搭載
パートナーと共同で開発された新しいプラットフォームには、1014psの電気パワートレインを搭載している。
ピニンファリーナは、リビアンの「スケートボード」アーキテクチャの使用を計画していたが、小売大手アマゾンからのリビアンへの投資後、提携を終了している。
デラチャは、このモデルの0-97km/h加速は約3.0秒、最高速度は300km/h、航続距離は最大547kmと述べている。
新しいピニンファリーナは、明らかにに舗装された道路の走行を想定しているが、重心が低いため、他のハイエンドSUVよりも、ある程度のオフロード機能と「優れた横方向のダイナミクス」を提供する。
ピニンファリーナは、150台のバティスタ・ハイパーカーの限定生産を予定しており、販売価格は170万ポンド(2億2600万円)となっている。
ベース価格は30万ユーロ(3480万円)前後となり、数千台の生産が計画されているSUVは、それほどの特別感はなさそうだ。
同じく2022年に市場に投入予定のフェラーリ・プロサングエがライバルとなるだろう。
トリノの新しい施設
ピニンファリーナの新しいCEO、ペール・スバンテソンは、トリノ付近で新しい施設の設立用地を探し始めたことを公表した。
「イタリアに設立することは非常に重要です」とスバンテソンは述べ、用地探しにあたり、イタリア政府から協力を得ていると付け加えた。
最終的には、商品開発、テスト、トレーニング、製造のための設備と、カスタマー向けの配送センターが設立され、「ホームベースとなるでしょう」と、スバンテソンは語る。
2022年末に生産開始となるSUVは、新しい施設で最初に構築されるモデルとなる。
一方、バティスタは、近くのカンビアーノで主に手作業で製造される。
先週、ピニンファリーナのCEOを辞任したマイケル・ペルシュケは、親会社であるマヒンドラ社からの支援があったとしても、この計画には追加投資が必要になる可能性があると述べている。
「電気自動車ブランドになるためには、多くの資金が必要です。新たな株主を迎えることとなるでしょう」と付け加えた。
ペルシュケは 「わたし達はピニンファリーナです。初心者ではありません」と言い、ピュア・ビジョンや、同じプラットフォームで構築された他のモデルが、ベントレーやランボルギーニのような企業に対抗するモデルとなると、自信をのぞかせた。
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