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【新生グンペルト】燃料電池で走るFCVスーパーカー、ナタリーを市販化 中国の愛馳と

掲載 更新
【新生グンペルト】燃料電池で走るFCVスーパーカー、ナタリーを市販化 中国の愛馳と

グンペルト・アイウェイズ

かつてアウディのモータースポーツ部門を指揮したローランド・グンペルト。現在は、 中国のEVスタートアップ、Aiways(愛馳)の後ろ盾を得て、グンペルト・アイウェイズを率いている。

【画像】デロリアンからロータスまで、EVのスーパーカー 全146枚

開催中止になったジュネーブ・モーターショー2020の日程にあわせて、同社がメタノール・フューエルセル・スーパーカー「ナタリー」の量産モデルを発表した。

AUTOCARでは2018年にプロトタイプを取材する機会に恵まれたが、ついに市販されることになったのだ。最初に市場に送り出されるのはナタリー・ファースト・エディション。

価格は40万7000ユーロ(4863万円)。専用ペイントを施されたモデルで、2021年初頭から納車が始まる。

ナタリー スペックは?

ナタリー・シリーズは、モデルライフを通じて500台だけが生産される予定である。

デンマークに拠点を置くサーエナジー社が開発した15kWのフューエルセルは、メタノールから水素を生成し発電する。

その電力は、2速ギアボックスを介して四輪に搭載されるモーターに配分。システム最高出力は543psを発揮する。

0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は300km/hに達する。

航続距離800km

メタノールを利用するパワーユニットを選んだメリットは、貯蔵や使い勝手のよさと言われている。水素ステーションで資格保有者に充填してもらう必要もなく、3分ほどの作業で済んでしまう。

一般的なEVよりもはるかに短い時間の充填で、再び走り始めることができるのだ。グンペルトによれば航続可能距離は800kmだという。

外観は、スリムなヘッドライト、大きなエアインテーク、2018年の試作車から受け継いだクーペ調のシルエットが特徴。ダウンフォースを得るリアウイングも搭載されている。

ロードカーとして設計されているが、ナタリーはサーキット走行も想定されており、本来後席があるスペースにはFIAの規定に準拠したロールケージが組み込まれている。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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