特許を無償で公開!?
ボルボのシートベルトのバックルには「SINCE 1959」という銘文が刻印されています。しかしながら説明などはなく、謎めいた文言かもしれません。
あー確かに見なくなった!「クルマから垂れ下がっていたゴム」その正体とは?
この銘文は、ボルボが発明したとある技術が関係しています「3点式シートベルト」です。
現代のクルマには、衝突時に乗っている人の死傷率を低くするために、数々の安全装置が搭載されています。そのなかで最も目につく装備といえば、間違いなく座席についていており、着用の義務もある「シートベルト」だと思われます。
2023年現在、クルマの座席についているシートベルトは肩の部分1点と、腰の部分2点の計3点で支持することから「3点式シートベルト」と呼ばれます。1959年にボルボにいたエンジニア、ニルス・ボーリンが開発しました。
ボルボは他メーカーにさきがけて車両の衝突実験を行っており、そのときに発生する衝撃から、いかに車内の人間を守るかについてボーリンは考えていました。
当時は2点式のシートベルトこそありましたが、車外に投げ出されないで済む程度の安全配慮しかなく、衝突の衝撃で胸部がステアリングなどに激突してしまうという問題がありました。そこで、ボーリンはボルボへ転職する前にサーブで航空技師としてたずさわった、軍用機の脱出用射出座席をヒントにシートベルトの改良に取り組み、現在のような3点式のシートベルトという発想に至ります。
3点式シートベルトは、まず1959年にボルボ「P120」と「PV544」に装備されました。このとき、なんとボルボはシートベルト技術の特許を無償で公開。世界で普及させることを選びます。ボルボ・カー・ジャパンによれば、「安全は独占されるべきではない」という考えからだったそうです。
そのおかげで3点式シートベルトは多くの自動車メーカーに採用され、世界で100万人以上の命を救い、ドイツの特許登録機関は、100年(1885-1985)に及ぶ自動車の歴史において「人類に大きく貢献した8つの最も重要な発明のひとつ」として選んでいます。
そして、ボルボ車のシートベルトのバックルには現在も「SINCE 1959」と刻印されており、ボルボの安全意識に対する考えが込められています。
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