9月2日、2023年F1第15戦イタリアGPの予選が行われ、カルロス・サインツ(フェラーリ)が今季初ポールポジションを獲得した。2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。アルファタウリの角田裕毅は11番手、リアム・ローソンは12番手で予選を終えている。
現地時間16時(日本時間23時)、イタリア北部のロンバルディア州に位置するモンツァ・サーキットを舞台に、気温28度、路面温度39度、湿度43%というドライコンディションのもと予選は開始された。
今回のイタリアGPでは、今季2度目となるATA(Alternative Tyre Allocation/代替的なタイヤ配分)により、予選のQ1ではハード、Q2ではミディアム、Q3ではソフトと、セッションごとの指定コンパウンド使用が義務付けられている。
■Q1:アルファタウリ、2台揃って好走
全20台が出走する18分間のQ1は全車がハードタイヤを装着。フェルスタッペンは最初のアタックで1分22秒047をマーク。ただ、ターン7でのトラックリミットによりこのラップタイムは抹消となる。
代わって1分22秒123をマークしたアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)がトップに浮上。ローガン・サージェント(ウイリアムズ)もジョージ・ラッセル(メルセデス)、セルジオ・ペレス(レッドブル)に続く4番手と、ウイリアムズ勢が最初のアタックから好調ぶりを見せる。
タイム抹消となったフェルスタッペンは2セット目のハードタイヤへ履き替え、残り時間9分というところから改めてアタックし、1分21秒573でトップに浮上する。
そんななか、セクター1全体ベストを更新した角田が1分22秒130で暫定5番手に浮上。その角田の背後からアタックしたローソンも1分22秒224で暫定8番手というタイムを記録し、アルファタウリ勢も好走。
地元戦を迎えたフェラーリ勢は残り2分時点でシャルル・ルクレールが2番手、カルロス・サインツが4番手と好位置につけるもフェルスタッペンには届かない。
セッション終盤、アルボンが1分21秒661で2番手、サージェントが1分21秒930で6番手に浮上。さらに角田が1分21秒852でペレスを上回る4番手に浮上すると、ローソンも1分22秒112を叩き出し12番手に入り、アルファタウリは地元戦で2台揃ってQ2進出を決めた。
Q1トップはフェルスタッペン、2番手はアルボン、3番手はルクレール、4番手は角田、5番手はペレスとなった。16番手周冠宇(アルファロメオ)、17番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、18番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、19番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、20番手ランス・ストロール(アストンマーティン)の5台がQ1敗退となった。
■Q2:角田健闘、0.013秒差の11番手
15分間のQ2は全車がミディアムタイヤを装着。真っ先にアタックに入ったフェルスタッペンが1分21秒035をマーク。その直後、Q1でも好走見せたアルボンが1分21秒175で2番手に続く。
ただその直後、フリー走行で好調を見せたサインツが1分20秒991でトップに浮上。ルクレールが1分21秒175で3番手に浮上し、モンツァを訪れたティフォシ(熱狂的なフェラーリファン)も歓声を上げる。
一方、メルセデス勢は他チームとアタックタイミングをずらし、残り9分というところからアタック入り。しかし、ラッセルが6番手、ハミルトンは12番手にとどまる。
各車2セット目のミディアムタイヤに履き替え、残り3分を切ったタイミングで再びコースイン。トラフィックも出やすい状況となる中、角田はアルボン、サージェントに続く3番目と早めのタイミングでアタック入りを果たした。
角田は自己ベストを更新、1分21秒594で暫定9番手につける。しかし、ハミルトン、ピアストリがポジションをあげ、角田は10番手ノリスに0.013秒届かず11番手に、そしてローソンは角田から0.164秒差の12番手で予選を終えた。
なお、フェルスタッペンはQ2最終アタックで1分20秒937を叩き出し、2番手ルクレールを0.040秒上回っている。3番手サインツ、4番手ペレス、5番手アルボン、6番手ハミルトン、7番手ラッセル、8番手ピアストリ、9番手アロンソ、10番手ノリスまでがQ3進出を果たした。
11番手角田、12番手ローソン、13番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、14番手バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、そして最終アタックの際クルバ・アルボレート(旧称:パラボリカ)でアンダーを出してしまったサージェントが15番手でQ2敗退となった。
■Q3:ティフォシ歓喜。フェラーリが地元モンツァで1-3
ポールポジションを決める最終Q3は12分間、全車がソフトタイヤを装着。Q2に引き続き、フェルスタッペンが真っ先にアタック入りすると、第2シケインでわずかにコースオフも1分20秒631のターゲットタイムをマークする。
その直後、サインツが1分20秒532でトップ、ルクレールが1分20秒564で2番手に浮上し、フェラーリがワンツーに。各車最初のアタックを終えて、3番手フェルスタッペン、4番手ラッセル、さらにアルボンが1分20秒872で暫定5番手で続く。
セッション残り3分を迎え、2セット目のソフトで各車はアロンソ、ルクレール、フェルスタッペン、サインツ、ノリス、ピアストリ、ペレス、アルボン、ラッセル、ハミルトンの順でアタックに向かう。
ルクレールはトウを使えない単独走行もセクター1で全体ベストをマークし、1分20秒361でトップに浮上する。ただ、それを1分20秒307でフェルスタッペンが上回った。しかしその直後、サインツが1分20秒294をマークし0.013秒差でフェルスタッペンを上回り、今季初ポールポジションを獲得。その瞬間、ティフォシの歓声がモンツァに轟いた。
2番手フェルスタッペン、3番手ルクレールと、フェラーリが予選1-3という結果に。以下、Q3は4番手ラッセル、5番手ペレス、6番手アルボン、7番手ピアストリ、8番手ハミルトン、9番手ノリス、10番手アロンソという結果となった。
2023年F1第15戦イタリアGP決勝は、9月3日(日)の日本時間22時にスタートを迎える。
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