ザントフールトで開催されたF1オランダGP決勝で、ザウバーのバルテリ・ボッタスと周冠宇は、優勝したマクラーレンのランド・ノリスから2周遅れの最下位フィニッシュ。ボッタスはオランダでの“最弱”パフォーマンスを嘆き、ザントフールトでの結果が単なる“異常値”であることに期待した。
ザウバーは今季ここまで、唯一ポイントを獲得できておらず、当然コンストラクターズランキングでは最下位。これまでは中団争いを繰り広げるライバルチームと時折バトルを繰り広げるシーンもあったが、ザントフールトではそれすらも叶わなかった。
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「こんなにパフォーマンスが悪いとは思っていなかった」とボッタスは言う。
「実際、スタートは問題なかった。僕らがスタートした位置から考えればまずまずの場所につけていたけど、5~6周走ったところで集団についていくのが厳しくなった」
「その時、僕らにはペースがないと分かった。他のコンパウンドのタイヤならもっと良くなるんじゃないかと期待していたけど、そうはならなかった。全てのコンパウンドを試したから、タイヤの問題ではなくマシンの問題なんだ。このコースでは上手く機能しなかった」
また、オランダGPでの結果がマシン広範に及ぶ問題なのか、それともカレンダー上で特異的な結果なのかと訊かれたボッタスは次のように答えた。
「今年のどのレースでも、こんなに弱かったことはなかったし、後退したわけでもない。このコースでは、バンクのついたコーナーや、オフキャンバーやキャンバー、そして風もあり、マシンの弱点である敏感さが露呈した」
「僕らは横風や追い風に対してとても敏感なんだ。バンクやキャンバーもしくはオフキャンバーのついたところを通ると、車高が適切なウィンドウから外れる。だから、マシンがピーキーになりすぎるし、ギリギリの状態になる。安定したプラットフォームとは言えないよ。横風のような邪魔になるモノがあると、状況はさらに悪化する」
シーズン終盤のフライアウェイ戦を前に、高速サーキットのモンツァで開催される次戦イタリアGPは、ザウバーにとってオランダGPとは異なるチャレンジになるだろう。
チームが直面している問題がシーズン終了までに解決されるかどうかについて、ボッタスは次のように語った。
「長期的なモノだ。簡単な解決策があるとは思わない。だけど、このコースはかなり特殊だし、こういう風はめったに吹かない」
「だから、もっと良い週末を迎えることができると楽観しているし、これが異常値であることを望んでいる」
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