6.6L V8を積んだコンバーチブル
ヘネシーは、世界最速を目指すハイパーカー、ヴェノムF5のロードスター仕様を公開した。
【画像】世界最速のコンバーチブルなるか?【ヘネシー・ヴェノムF5ロードスターを写真で見る】 全40枚
最高出力1842psの6.6L V8エンジン「フューリー」を搭載し、最高速度480km/hを超える世界最速のコンバーチブルになると期待されている。
ヴェノムF5ロードスターは、ファンからの要望を受けて誕生したという。取り外し可能な重さ8kgのルーフと、エンジンが見えるガラス窓を備えているが、それ以外の仕様はクーペとほぼ同じである。
6.6L V8エンジンは、カーボンファイバー製タブにミドマウントされ、7速シングルクラッチATと接続。後輪のみを駆動する。
ヘネシーは、2010年に発売されたヴェノムGTスパイダーが持つ、コンバーチブルとしては世界最速の427km/hという速度記録を超えると期待している。ルーフを取り外したときの最高速度は今のところ未公表であるものの、480km/hを超えるよう設計されているという。
0-100km/h加速のタイムも不明だ。クーペでは2.6秒を記録しているが、ロードスターではシャシー剛性を高めるために20kgの重量増(1405kg)となっており、若干遅くなると予想される。
スペースシャトルの「欠片」も付属
同社のジョン・ヘネシーCEOはAUTOCARの取材に応え、「F5ロードスターを作りたかったのは、直感的な感触、感覚、音、フューリー(エンジン)が耳のすぐ後ろで1842psを発揮する音、風、全体的な過負荷が、わたし個人としても楽しみだったからです」と語った。
ルーフについては、「ガレージの壁に立てかけておくだけでなく、彫刻作品のように、アートギャラリーやリビングルームに置いておけるようなものにしたかったのです。本当に美しい作品ですね。そのような小さなディテールが、お客様にとって本当に重要なのです」としている。
エンジンからの熱風を排出するダクトなど、アグレッシブなエクステリアも特徴的だが、スペースシャトル「エンデバー号」の部品の一部が入ったキーフォブのように、さまざまな「イースターエッグ」が仕掛けられているという。
ヘネシーCEOは、「絶対的な速さを追求することが目的だった」としつつ、「サプライチェーンの遅れがあったため、こうした小さなイースターエッグを組み込むための時間を得られた」と述べている。
ヴェノムF5ロードスターは30台のみ製造され、2023年初頭から納車を開始する予定。価格は300万ドル(約4億円)で、すでに完売しているとのこと。
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