F1でもっとも著名なサーキットのデザイナーであるヘルマン・ティルケは、2020年のベトナムGPに向けて市街地コースを建設するのに1年の期間は短いながらも実現は可能だと確信している。
2018年11月、リバティ・メディアはアジアにおけるF1カレンダーの拡大を発表し、ベトナムのハノイ市と複数年契約を締結した。
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ハノイ市は2020年4月のグランプリ開催を準備するため、民間機関からの出資に頼っている。ティルケの設計事務所は、5.565キロに及ぶ市街地サーキットの設計と施工を依頼された。ティルケによるとこのコースはドライバーたちにいくつかの大きな挑戦を与えることになるという。
コースレイアウトのハイライトは、1.5キロにも及ぶストレートになるだろう。これはF1カレンダーのなかでベルギーGPのスパ・フランコルシャンとアゼルバイジャンGPのバクー市街地コースに次いで3番目に長いストレートになる。
「ストレートの終わりには、35,000人の観客を収容するグランドスタンドがある。サッカースタジアムのような雰囲気になるだろう」とティルケはAuto Motor und Sportに語った。
サーキットの建設は2019年1月末から始まるが、ティルケとスタッフたちはタイトなスケジュールの中、すべて作業を2020年4月までに終わらせなければならない。4月にはF1が会場に売店の設置を始めるのだ。
「すべてを終わらせるために、およそ1年の時間がある」
「非常にタイトではあるが、我々にとって短期間で仕事を終わらせるのはこれが初めてのことではない。バーレーンでは、完全なコースを建設するのに14カ月しかなかった」
市街地サーキットを建設することは、常設サーキットの建設よりも時間がかからないと考えるかもしれない。しかしティルケはそのような見解に反論した。
「すでに道路があるので、より簡単だと思うかもしれないが、そういうわけではないのだ。完全に新しいコースを作るよりも、検討しなければならない多くの詳細な事柄がある。結局のところ我々は通常のコース同様の努力をしなければならない」
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