2022年限りでフェラーリを去ったマッティア・ビノット前チーム代表が、イタリアのテクノロジー企業にEパワートレイン開発のマネージングディレクターとして加入したことが発表された。
ビノットはフェラーリに28年間在籍し、2019年からテクニカルディレクターの役職と並行してチーム代表を務めた。しかし2022年シーズン、フェラーリは開幕ダッシュを決め、序盤3戦中2勝を挙げながらもその後は失速しレッドブルに敗れたことで、事実上の更迭を受けることになった。
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こうした経歴もあり、F1に復帰する可能性もあると見られていたが、ビノットはF1外の世界で新しいプロジェクトに携わることを選んだ。
ビノットが加入したTEXA社は車両診断ツールのリーディングカンパニーとして知られていて、船舶や自動車やオートバイ、トラックや農業車両、建設用車両向けの遠隔診断装置の他、排気ガス分析装置や空調メンテナンスステーションなども手掛けている。
今回ビノットはマネージングディレクターとしてTEXAに加入するが、この新たな役職では電気自動車、特に高性能スポーツカー向けの新しい自動車部品の設計、製造供給を目的とした野心的な電動パワートレイン部門の戦略的調整を任されることになる。
ビノットはTEXAにおける自身の新しい役割を、次のように語った。
「私がTEXAに惹かれたのは、これまでの人生で培ってきた競争経験に加えて、新しいモビリティにおける最先端技術が特徴としてイタリアの卓越性を築き上げるという、そのプロジェクトの戦略的な大胆さにあった」
「実際、TEXAは世界レベルでの基準となる技術スタンダードを確立しようとしている。そして莫大な投資資源を用いて、最高の才能をイタリアに集めたおかげで、イタリアには保存され、更新されそして今再スタートを切るべき強力な自動車文化が存在する」
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