現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ついに300馬力! 暴力的パワーを手に入れた新型メガーヌR.S.が圧倒的武闘派だった

ここから本文です

ついに300馬力! 暴力的パワーを手に入れた新型メガーヌR.S.が圧倒的武闘派だった

掲載 更新 3
ついに300馬力! 暴力的パワーを手に入れた新型メガーヌR.S.が圧倒的武闘派だった

 トロフィーと同じエンジンを積み21馬力アップ!

 フランス・ルノーがまたまた過激なマシンをリリースした。といっても、すでにニュルブルクリンクの最速争いをホンダシビックRと繰り広げており、シーソーゲームを展開している武闘派のことだ。ルノー・メガーヌR.S.は、過激なパワーユニットと過激なプラットフォームと、そして秘密兵器を投入することで数々のコースレコードを樹立してきている。

【ムービー】谷口信輝選手がドライブ! ルノー・メガーヌR.S.最強のトロフィーRで筑波を攻める

 正確にいえば、数々の新記録を樹立してきたルノー・メガーヌR.S.は、そのなかでも走りに特化したルノー・メガーヌR.S.トロフィーであり、パワーをさらに強化したモデルのことだ。そして今回のマイナーチェンジによって、トロフィーのパワーユニットがルノー・メガーヌR.S.にも搭載されたのである。

 搭載する直列4気筒1.8リッターターボエンジンは、これまでの279馬力から300馬力に増強されている。

 パワーフィールは豪快で、いかにもターボ過給に頼った感覚が襲ってくる。極低回転域は、たとえスロットルペダルを床まで踏んでいても加速に間がある。だがそれも一瞬のことだが、過給がフルチャージされると狂ったような加速に転じるのである。じつはフルチャージ以前にすでにパワーが盛り上がってきており、フロントタイヤを空転させた。300馬力の爆発力は、FFであることの限界を示すかのようだった。

 ちなみに、ルノー・メガーヌR.S.トロフィーが樹立したニュルブルクリンク新記録は、「量産FFモデルの……」という注釈がつく。つまり、難攻不落なニュルブルクリンクを最速で駆け抜けるには圧倒的なトラクション性能が欠かせない。つまりFFには不利な環境なのだ。だがそれをルノー・メガーヌR.S.トロフィーはFFでやってのけた。それはまず、路面を掻き毟るほどの圧倒的なパワーがあるからだ。

 4コントロールが鋭い旋回性能をもたらす

 そしてさらに、4WS機構である「4コントロール」が威力を発揮する。ルノー・アルピーヌR.S.はFF駆動だが、後輪にもステア機能が組み込まれているのだ。高速走行時には最大1度まで同位相に転舵する。これによって、スタビリティを確保。直進安定性を引き出すわけだ。

 だが一方低速域では、後輪が最大2.7度まで逆位相に転舵する。つまりフォークリフトがその場でくるくる旋回するようあの感覚でテールがスライドするのである。それは極低速の市街地ではUターンのしやすさや駐車などで重宝する。

 だが、ルノー・メガーヌR.S.の4コントロールの目的はそれではなさそうだ。というのも、最大2.7度まで逆位相とするその「低速域」の解釈が、100km/hまでだというのだ(スポーツ・レースモード選択時)。

 100km/hは、我々の一般的な感覚では低速域とは言わない。日本の高速道路の法定速度の上限は、一部の試行区間を除けば100km/hである。つまり、十分に高速域なのだ。だがルノー・メガーヌR.S.はそんな高速域でも後輪を逆走に転舵させ、旋回性を優先しているのである。

 これでルノー・メガーヌR.S.がどんな次元を求めているかがわかろうというものだ。100km/hを低速域というのはニュルブルクリンクのことである。あの超高速域のニュルブルクリンクで最速タイムを叩き出すための4コントロールなのだ。ルノー・メガーヌR.S.の秘密兵器とはこのことだ。

 確認しておくならば、レースモードにセットしなければ60km/hで同位相に転じる。高速域では確かにテールがむずむずとして旋回を強調させるが、実際にスリリングな場面にはならない。スタビリティは確保されている。だが、アンダーステアと感じる瞬間はまったくなかった。これがルノー・メガーヌR.S.が武闘派である証拠である。

 ルノー・メガーヌR.S.トロフィーのシビックタイプRとのニュル最速争いはまだ続く。

こんな記事も読まれています

オコンの後任どうする? アルピーヌが重要視するのは“仲良しコンビ”にあらず「プロフェッショナルなドライバーが必要」
オコンの後任どうする? アルピーヌが重要視するのは“仲良しコンビ”にあらず「プロフェッショナルなドライバーが必要」
motorsport.com 日本版
クルマの個人売買で目にする「予備検」ってなに? 検査せずとも車検がとれる仕組みとは
クルマの個人売買で目にする「予備検」ってなに? 検査せずとも車検がとれる仕組みとは
WEB CARTOP
クラッチ操作不要の「E-Clutch」はDCTと何が違う? なぜ「CB650R/CBR650R」に初採用? ホンダ開発陣に聞いた
クラッチ操作不要の「E-Clutch」はDCTと何が違う? なぜ「CB650R/CBR650R」に初採用? ホンダ開発陣に聞いた
レスポンス
「めちゃくちゃ変わった」 宝塚IC接続の「尼宝線」大改造が完了 IC渋滞ゼロ「効果絶大」の声
「めちゃくちゃ変わった」 宝塚IC接続の「尼宝線」大改造が完了 IC渋滞ゼロ「効果絶大」の声
乗りものニュース
なぜ「ETCレーン」でバーがあがらない? “突破”しても良い!? 「正しい対処法」とは
なぜ「ETCレーン」でバーがあがらない? “突破”しても良い!? 「正しい対処法」とは
くるまのニュース
高速道路を乗り降り自由!? 料金も半額以下に!? ETC周遊割「ドラ割」「速旅」「みち旅」って何? 使い方と注意点とは
高速道路を乗り降り自由!? 料金も半額以下に!? ETC周遊割「ドラ割」「速旅」「みち旅」って何? 使い方と注意点とは
VAGUE
50ccエンジンバイクの新車が国内から消える!! 二重規制で2025年6月に前倒しか?
50ccエンジンバイクの新車が国内から消える!! 二重規制で2025年6月に前倒しか?
バイクのニュース
ルクレール、スペインGPでレッドブルの復調を予想。これからは四つ巴の優勝争いが見られる?
ルクレール、スペインGPでレッドブルの復調を予想。これからは四つ巴の優勝争いが見られる?
motorsport.com 日本版
フェラーリのカリスマ、ルカ・ディ・モンテゼーモロが成し遂げたこと 【第10回】フェラーリへの愛
フェラーリのカリスマ、ルカ・ディ・モンテゼーモロが成し遂げたこと 【第10回】フェラーリへの愛
AUTOCAR JAPAN
脱「コの字」型ヘッドライト採用! [新型フォレスター]は新世代スバルSUVの旗手となるのか?
脱「コの字」型ヘッドライト採用! [新型フォレスター]は新世代スバルSUVの旗手となるのか?
ベストカーWeb
FIAがスーパーライセンス規則を変更、17歳でF1参戦が可能に。注目されるアントネッリのF1プランへの影響
FIAがスーパーライセンス規則を変更、17歳でF1参戦が可能に。注目されるアントネッリのF1プランへの影響
AUTOSPORT web
フェラーリの「ル・マン24時間」総合優勝はなんと10回! 跳ね馬の58年前の栄光の戦績を振り返りながら、2年連続優勝を祈りましょう
フェラーリの「ル・マン24時間」総合優勝はなんと10回! 跳ね馬の58年前の栄光の戦績を振り返りながら、2年連続優勝を祈りましょう
Auto Messe Web
「B+COM TALKワイヤーマイクペアユニット」はこれからインカムを始めるふたりにピッタリ!セットでお得に高性能をゲット!  
「B+COM TALKワイヤーマイクペアユニット」はこれからインカムを始めるふたりにピッタリ!セットでお得に高性能をゲット!  
モーサイ
【写真蔵】一部改良されたジープ ラングラーには、エントリーグレードの「スポーツ」も登場
【写真蔵】一部改良されたジープ ラングラーには、エントリーグレードの「スポーツ」も登場
Webモーターマガジン
【20世紀名車ギャラリー】ゆったりとしたツーリングが似合う英国オープン、1955年式トライアンフTR2の肖像
【20世紀名車ギャラリー】ゆったりとしたツーリングが似合う英国オープン、1955年式トライアンフTR2の肖像
カー・アンド・ドライバー
洗車のオプション「下回り洗浄」は選択するべきですか? クルマの「底面」は見えないのに、なぜ洗浄する必要があるのでしょうか?
洗車のオプション「下回り洗浄」は選択するべきですか? クルマの「底面」は見えないのに、なぜ洗浄する必要があるのでしょうか?
くるまのニュース
【リコール】レクサス、トヨタ スバル25車種23万台超リコール
【リコール】レクサス、トヨタ スバル25車種23万台超リコール
Auto Prove
光明は高速グラベルラリーにあり。不運が続くトヨタのエバンス「早い段階で自信を取り戻すことが重要」
光明は高速グラベルラリーにあり。不運が続くトヨタのエバンス「早い段階で自信を取り戻すことが重要」
AUTOSPORT web

みんなのコメント

3件
  • 4WSはすごく良いと思いますが、FF最速タイムを樹立したニュルアタックはそれを外している仕様で行なっていた記憶があります。
  • 大好物のクルマです。
    そう何台も持てない身としてはかなり最上級に欲求を満たしてくれそうな車だからです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

559.0659.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

34.0649.0万円

中古車を検索
メガーヌ ルノー・スポールの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

559.0659.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

34.0649.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村